地図を見るとラオス南部には、チャムパサック、アタプー、セコーン、サーラバンの4つの県があり、その4つの県を跨ぐ形でBolovens Plateauと記載されています。アタプーの町からセコンの町までは川に沿って北上する道路が走り、グーグルマプでは11号線と記してあります。
この道をそのまま走れば16号線に変わりパクセに至ることになり、以前ベトナムからのバスが通った道路でもあり、この日、コンツムに向かうマイリンのミニバスともすれ違いました。
稲刈りをしている田圃に降りてみました。女性4人でのんびと作業していました。若い女性二人は口に丸めた葉を煙草のように吸いながら。
道路沿いで野菜や魚などを売っていた子供たち。黄色の死んだ鳥を吊るしていました。
11号線の橋、Mun Houamuang付近。
昼食にフォーを食べたところキャベツも付いていました。何でキャベツが・・・との疑問はその後で思い当たりました。この家で飼われていた豚か猪。ちょっと凄味のある目つきで睨まれました。
セコーンの町はアタプーよりかなり小さく、それでもこの小学校はかなり大きなものでした。アタプー県は人口11万人、セコーン県は8万人ほどのようです。
セコーンの町を過ぎると道路は16号線となって西に向かいます。
池で小魚を獲っていた青年たち。今風のヘアースタイルだったので「ベッカム」?と聞くと、こっちはルーニー、ロナウド、ロナウジーニョだ、とのこと。カンボジアよりサッカー人気が高いようです。
水浴帰りのようでした。近くの池では男の子たちが泳いでました。
セコーンの町から1時間ほど走った場所で標高は200mほどになっていました。
さらに30分ほどで標高は600mを超えていました。午後からの授業に向かう生徒たち。身長差があるのは小中併設校なのかも知れません。
Thatengの三叉路。標高890m。北上すれば20号線でサーラバン県、左折して南下するとパクソンです。南下と言ってもパークソン付近は標高1,300mほどなので緩やかな登り坂。三叉路には市場があり、「宝くじ」らしきものを売る机が並んでいました。十二支みたいな絵が描いてあり、自分で何かを選んで買うようなのですがそのシステムはさっぱり分かりませんでした。この宝くじ売りの机はパクセの町でも夕方になると数多く目にしました。高原では日傘は何よりの生活必需品なのか雑貨店の一番前に飾られていました。
キャベツの集荷作業
日が傾くと気温が低くなりました。池が見えたので、草むらに降りました。バイクに乗り続けた後で柔らかい草の上を歩くのは気持ちよく、靴の泥も落ちました。見たことのない形の木がありました。根本はヤシ科のような気もしますが、枝はヤシとは思えません。
パクソンの町に着き、COFFEEの看板を見て暖かいコーヒーが飲みたくなってバイクを止めました。欧米人が二人座ってましたが、一人が店の主人でした。客に「日本人」かと聞かれ、この更に日焼けした顔が何でそうとわかるのか不思議に思ったところ、三重県の鈴鹿に3年暮していたそうです。何が日本人ぽかったのか自分ではわかりませんが。味は余り期待してなかったところ、小さなカップに注がれた濃いコーヒーは美味しくてびっくり。近くで獲れるアラビカ種の豆をこの鍋で自分でローストしているそうです。スターバックス・コーヒーより遙かに美味しく値段は一杯10,000KIP(100円)でした。
パークソンからパクセまではほぼ直線の下り坂で約50km。走り続けるとここからは空気が徐々に暖かくなって来ました。