野生動物が数多く生息するベトナム南部のカッテェイエン国立公園。何年か前に一度だけ近くまでバイクで出掛けたことがあります。結局道が分からず、野生動物を見ることもできませんでした。その時は国道20号を左折したところで交通警官の検問に引っかかり期限切れの免許証を見せて難を逃れました。これも立派な法律違反ですが、カッティエン国立公園の名はその後も何度となく新聞記事になり、内容は常に密猟の類です。角が高価で取引されるというジャワ・サイは遂にベトナムでは昨年絶滅したようです。
http://nld.com.vn/2011102511074662p0c1002/cat-tien-khong-con-te-giac-.htm
先日は稀少動物のvoocと呼ばれるサルの密猟の記事があったばかりでした。
カッティエン国立公園のガウル(Gaur)殺害で15人召喚
10月9日、カッティエン国立公園でガウル殺害事件の解明のためラムドン省カッティエン県公安は15人の容疑者を召喚した。
捜査によれば、10月5日にカッティエン県フックカット村の開拓地近くでガウルが餌を探しているところを発見され、20名近くの人々が渓流へと追い込んだ。彼らはナイフや他の道具を使って殺害した。その後、この集団は解体したガウルの肉を他の二人に売り渡した。ガウルの肉は刻まれて1キロ10万ドン(370円)で売られた。頭部だけでも300万ドン(11,300円)になる。
得られた情報によれば、カッティエン国立公園は県森林検査局と協力して現場を封鎖しているが、動物の内臓を発見しただけ。捜査過程で関係機関はガウルの頭部を回収している。
http://vnexpress.net/gl/phap-luat/2012/10/15-nguoi-bi-trieu-tap-vi-sat-hai-bo-tot-o-cat-tien/
野生牛のガウルは、7月にフエのフーバイ空港に現れ、フエ行きの便が全便欠航となったことがありました。付近に生息するガウルが空港に迷い込んだものではなく、ラオスから密輸されたものが輸送途中に麻酔が切れ、逃げだしたもののようでした。
http://tuoitre.vn/Chinh-tri-Xa-hoi/503437/Bo-tot-bat-duoc-o-san-bay-Phu-Bai-da-chet.html
森林面積と人口密度からしてラオスは野生動物が多く生息していそうです。わざわざ密輸するだけの金銭的価値があるのでしょうか?
しかし、カッティエンでの密猟は頭部が11,300円で売れるとしても肉はキロ370円でしかないので、売られた肉の値段は牛肉価格のわずか1/2。
以下はカッテェン国立公園のサイトです。