きのうの「トゥイチェ」紙スポーツ欄の見出しです。
ベトナム語は「Không ai cản nổi Nhật?」
アジアカップBグループで対戦する日本の分析記事ですが、中村俊輔の写真やセルティックの事情なども紹介されていました。
2年ほど前にはスポーツ新聞には、「日本を代表する選手は中田から中村に替わった」との評価も書かれ始め、ベトナムの新聞のサッカーに関する豊富な情報量は他の分野と比べひときわズバ抜けています。特に今回のアジアカップには「トゥイチェ」紙は力を入れてるようで、今日も川口の発言が写真入で掲載されてました。
Thủ thành Yoshikatsu Kawaguchi (ảnh) nhắm tới hat-trick vô địch Asian Cup 2007 cùng tuyển Nhật.
ハノイで開催された国際会議などでの新聞報道では日本の首相の扱いなどは実に影の薄いものがあり、ODAの援助額の割には政治の世界での日本への評価とはこんなものかと思ってしまいましたが、それと比べるとサッカーでの評価の高さは大違いです。今回、韓国はインドネシアが会場となるDグループのためか新聞での報道は多くありません。その分を差し引いたとしても、ベトナム人は韓国サッカーよりも日本サッカーの方が好きのようです。日韓開催のWカップの時も衛星中継の試合に街中が盛り上がり、韓国チームの快進撃があったわけですが、TV報道や女の子達とは違ってサッカー好きのベトナム青年は日本の試合に注目してました。
事務所の近くのカフェの娘に「韓国へは何時帰るのか?」などと訊かれてしまいました。時折、僕のことを「アジノモト」と呼ぶくせにです。日本人とて日本に住んでいればベトナムとカンボジアがゴッチャになったりもしますから仕方のないことですが、この間のベトナムの女の子たちに対する韓国のイメージ向上が日本を凌いでいるということもあるようです。しかし、サッカー少年は日本と韓国を間違えることはありません。中村俊輔や日本のサッカーに対する憧れや尊敬が日本人であるというだけで僕にも向けられていることを感じたことがありました。それはちょっと別問題、と思いつつも悪い気はしません。
ベトナムの対カタールやUAEとの試合を僕はどちらに肩入れして観ようとしているのでしょうか。ベトナム人のナショナリズムに迎合する気はないぜ、とばかりその敗北を願うのでしょうか。10年もこの国にお世話になっているというのに。世話になっているというより、踏んだり蹴ったりという実感であるわけだし。そんな鬱屈した思いからは何物をも生み出せそうもないわけだから、今回は日本のサッカーチームに肩入れしてくれるベトナムのサッカー少年への連帯心を持ってベトナムサッカーを観てみることにするつもりです。
ベトナム語は「Không ai cản nổi Nhật?」
アジアカップBグループで対戦する日本の分析記事ですが、中村俊輔の写真やセルティックの事情なども紹介されていました。
2年ほど前にはスポーツ新聞には、「日本を代表する選手は中田から中村に替わった」との評価も書かれ始め、ベトナムの新聞のサッカーに関する豊富な情報量は他の分野と比べひときわズバ抜けています。特に今回のアジアカップには「トゥイチェ」紙は力を入れてるようで、今日も川口の発言が写真入で掲載されてました。
Thủ thành Yoshikatsu Kawaguchi (ảnh) nhắm tới hat-trick vô địch Asian Cup 2007 cùng tuyển Nhật.
ハノイで開催された国際会議などでの新聞報道では日本の首相の扱いなどは実に影の薄いものがあり、ODAの援助額の割には政治の世界での日本への評価とはこんなものかと思ってしまいましたが、それと比べるとサッカーでの評価の高さは大違いです。今回、韓国はインドネシアが会場となるDグループのためか新聞での報道は多くありません。その分を差し引いたとしても、ベトナム人は韓国サッカーよりも日本サッカーの方が好きのようです。日韓開催のWカップの時も衛星中継の試合に街中が盛り上がり、韓国チームの快進撃があったわけですが、TV報道や女の子達とは違ってサッカー好きのベトナム青年は日本の試合に注目してました。
事務所の近くのカフェの娘に「韓国へは何時帰るのか?」などと訊かれてしまいました。時折、僕のことを「アジノモト」と呼ぶくせにです。日本人とて日本に住んでいればベトナムとカンボジアがゴッチャになったりもしますから仕方のないことですが、この間のベトナムの女の子たちに対する韓国のイメージ向上が日本を凌いでいるということもあるようです。しかし、サッカー少年は日本と韓国を間違えることはありません。中村俊輔や日本のサッカーに対する憧れや尊敬が日本人であるというだけで僕にも向けられていることを感じたことがありました。それはちょっと別問題、と思いつつも悪い気はしません。
ベトナムの対カタールやUAEとの試合を僕はどちらに肩入れして観ようとしているのでしょうか。ベトナム人のナショナリズムに迎合する気はないぜ、とばかりその敗北を願うのでしょうか。10年もこの国にお世話になっているというのに。世話になっているというより、踏んだり蹴ったりという実感であるわけだし。そんな鬱屈した思いからは何物をも生み出せそうもないわけだから、今回は日本のサッカーチームに肩入れしてくれるベトナムのサッカー少年への連帯心を持ってベトナムサッカーを観てみることにするつもりです。