中部の旱魃と台風被害、南部の雨期明けの遅れという異常気象にも関わらず2010年のベトナム農業は全体としては順調な結果を残した-との評価が下されているようです。
KẾT QUẢ THỰC HIỆN KẾ HOẠCH THÁNG 12 VÀ CẢ NĂM 2010
NGÀNH NÔNG NGHIỆP VÀ PHÁT TRIỂN NÔNG THÔN
穀物生産は4,460万トンで前年比+2.9%、稲米が約4,000万トン(+2.74%)、トウモロコシは+5.4%の460万トン。
水産:+6.4%の515.7万トン。漁獲は+7.6%の245万トン。養殖が+5.4%で270.6万トン。
畜産:大規模化の趨勢の中で昨年に引き続き発展した。10月1日時点での家禽数は3億羽を超え、前年比+7.25%であるが、牛と豚は減少し591万頭(96.9%)、2,735万頭(99%)である。
輸出入:農林水産輸出総金額は191.5億USD(+22.6%)。農産品99.5億USD(+24.2%)、水産49.4億USD(+16.3%)、林産26.3億USD(+29.8%)。
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今年7月以降は農業関係の仕事を離れたのでベトナム語の関連単語にも疎くなってしまいました。この農業省のレポートを読む集中力も持続しません。
個人的には幾つかの興味はあるのですが、
①輸出金額が昨年比22.6%増になった問題-生産量そのものは微増なのに、国際農産物価格の上昇-中国・インドの経済発展による需要拡大-異常気象による供給量の減少等々の要因なのでしょうけど。
②旱魃・洪水被害-中部の砂糖黍生産が影響を受け不作との話を聞きました。砂糖黍生産量は南部では減少してるようです-タイニン省では工業団地やゴム林に変わってます-が、今年はかつてない砂糖国際価格の高騰があります。砂糖黍の収穫=製糖工場の稼動は年に半年ほどですが、年間の砂糖や廃蜜糖の供給量というのはどのように調整されているのでしょう。南北の緯度の違いにより収穫時期も若干幅があり、そのことがどういうメリットをもたらしているのか。
南部の雨期明けが遅くなり、その分メコン河の氾濫が長引いて冬春稲の作付けが遅れたようです。
③キャッサバの作付け面積が減少してました。エタノール燃料工場建設が進んでいるのでてっきりその原料となるキャッサバは作付け面積が増えるものと思っていましたが。
④トウモロコシの生産量が増えました。たぶん家畜資料用なのだと思いますが-南米産等のGMOトウモロコシに対抗し得る生産コストなのでしょうか。
⑤水産は養殖量が漁獲量を超えてますが、冷凍チャー魚の輸出に関しては、インフレの昂進に対する引き締め政策の影響で困難な状況を迎えているようです。定期預金金利が14%(時に17%)ですから借りられたとしても金利負担がズッシリ。それ以上に借りられない状況が生まれているのだとか。
⑥病疫の項に「ねずみ被害」が北部と南中部沿岸で急増とありました。南部ではネズミを食べるので被害がない、ってなこととも思われませんが。何となく畑を埋め尽くすネズミの大群を想像し、天変地異の前触れかとも。
KẾT QUẢ THỰC HIỆN KẾ HOẠCH THÁNG 12 VÀ CẢ NĂM 2010
NGÀNH NÔNG NGHIỆP VÀ PHÁT TRIỂN NÔNG THÔN
穀物生産は4,460万トンで前年比+2.9%、稲米が約4,000万トン(+2.74%)、トウモロコシは+5.4%の460万トン。
水産:+6.4%の515.7万トン。漁獲は+7.6%の245万トン。養殖が+5.4%で270.6万トン。
畜産:大規模化の趨勢の中で昨年に引き続き発展した。10月1日時点での家禽数は3億羽を超え、前年比+7.25%であるが、牛と豚は減少し591万頭(96.9%)、2,735万頭(99%)である。
輸出入:農林水産輸出総金額は191.5億USD(+22.6%)。農産品99.5億USD(+24.2%)、水産49.4億USD(+16.3%)、林産26.3億USD(+29.8%)。
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今年7月以降は農業関係の仕事を離れたのでベトナム語の関連単語にも疎くなってしまいました。この農業省のレポートを読む集中力も持続しません。
個人的には幾つかの興味はあるのですが、
①輸出金額が昨年比22.6%増になった問題-生産量そのものは微増なのに、国際農産物価格の上昇-中国・インドの経済発展による需要拡大-異常気象による供給量の減少等々の要因なのでしょうけど。
②旱魃・洪水被害-中部の砂糖黍生産が影響を受け不作との話を聞きました。砂糖黍生産量は南部では減少してるようです-タイニン省では工業団地やゴム林に変わってます-が、今年はかつてない砂糖国際価格の高騰があります。砂糖黍の収穫=製糖工場の稼動は年に半年ほどですが、年間の砂糖や廃蜜糖の供給量というのはどのように調整されているのでしょう。南北の緯度の違いにより収穫時期も若干幅があり、そのことがどういうメリットをもたらしているのか。
南部の雨期明けが遅くなり、その分メコン河の氾濫が長引いて冬春稲の作付けが遅れたようです。
③キャッサバの作付け面積が減少してました。エタノール燃料工場建設が進んでいるのでてっきりその原料となるキャッサバは作付け面積が増えるものと思っていましたが。
④トウモロコシの生産量が増えました。たぶん家畜資料用なのだと思いますが-南米産等のGMOトウモロコシに対抗し得る生産コストなのでしょうか。
⑤水産は養殖量が漁獲量を超えてますが、冷凍チャー魚の輸出に関しては、インフレの昂進に対する引き締め政策の影響で困難な状況を迎えているようです。定期預金金利が14%(時に17%)ですから借りられたとしても金利負担がズッシリ。それ以上に借りられない状況が生まれているのだとか。
⑥病疫の項に「ねずみ被害」が北部と南中部沿岸で急増とありました。南部ではネズミを食べるので被害がない、ってなこととも思われませんが。何となく畑を埋め尽くすネズミの大群を想像し、天変地異の前触れかとも。