GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

2010年のベトナム農業

2011-01-16 11:50:27 | 農業・食品
中部の旱魃と台風被害、南部の雨期明けの遅れという異常気象にも関わらず2010年のベトナム農業は全体としては順調な結果を残した-との評価が下されているようです。

KẾT QUẢ THỰC HIỆN KẾ HOẠCH THÁNG 12 VÀ CẢ NĂM 2010
NGÀNH NÔNG NGHIỆP VÀ PHÁT TRIỂN NÔNG THÔN

穀物生産は4,460万トンで前年比+2.9%、稲米が約4,000万トン(+2.74%)、トウモロコシは+5.4%の460万トン。

水産:+6.4%の515.7万トン。漁獲は+7.6%の245万トン。養殖が+5.4%で270.6万トン。

畜産:大規模化の趨勢の中で昨年に引き続き発展した。10月1日時点での家禽数は3億羽を超え、前年比+7.25%であるが、牛と豚は減少し591万頭(96.9%)、2,735万頭(99%)である。

輸出入:農林水産輸出総金額は191.5億USD(+22.6%)。農産品99.5億USD(+24.2%)、水産49.4億USD(+16.3%)、林産26.3億USD(+29.8%)。

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今年7月以降は農業関係の仕事を離れたのでベトナム語の関連単語にも疎くなってしまいました。この農業省のレポートを読む集中力も持続しません。

個人的には幾つかの興味はあるのですが、

①輸出金額が昨年比22.6%増になった問題-生産量そのものは微増なのに、国際農産物価格の上昇-中国・インドの経済発展による需要拡大-異常気象による供給量の減少等々の要因なのでしょうけど。

②旱魃・洪水被害-中部の砂糖黍生産が影響を受け不作との話を聞きました。砂糖黍生産量は南部では減少してるようです-タイニン省では工業団地やゴム林に変わってます-が、今年はかつてない砂糖国際価格の高騰があります。砂糖黍の収穫=製糖工場の稼動は年に半年ほどですが、年間の砂糖や廃蜜糖の供給量というのはどのように調整されているのでしょう。南北の緯度の違いにより収穫時期も若干幅があり、そのことがどういうメリットをもたらしているのか。

南部の雨期明けが遅くなり、その分メコン河の氾濫が長引いて冬春稲の作付けが遅れたようです。

③キャッサバの作付け面積が減少してました。エタノール燃料工場建設が進んでいるのでてっきりその原料となるキャッサバは作付け面積が増えるものと思っていましたが。

④トウモロコシの生産量が増えました。たぶん家畜資料用なのだと思いますが-南米産等のGMOトウモロコシに対抗し得る生産コストなのでしょうか。

⑤水産は養殖量が漁獲量を超えてますが、冷凍チャー魚の輸出に関しては、インフレの昂進に対する引き締め政策の影響で困難な状況を迎えているようです。定期預金金利が14%(時に17%)ですから借りられたとしても金利負担がズッシリ。それ以上に借りられない状況が生まれているのだとか。

⑥病疫の項に「ねずみ被害」が北部と南中部沿岸で急増とありました。南部ではネズミを食べるので被害がない、ってなこととも思われませんが。何となく畑を埋め尽くすネズミの大群を想像し、天変地異の前触れかとも。



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ベトナム人の親孝行

2011-01-13 21:29:56 | 社会
タイニン省チャンバン県はホーチミン市クチ県に接し、両県共に日本への「労働研修生」を多く送り出しています。期間は2年半から3年ほど、多くは名古屋の自動車関連工場でプラスチック成型や車のシート製作などを経験したようです。

そのために従業員募集広告を貼り出すと日本語を話せる応募者が少なくないばかりか、こんな田舎にと思っていたのに日本語を話せるタクシー運転手が居たり、日本語を話す家具販売店があったりもします。

日本に出稼ぎに行った人々のベトナムに戻ってからの生活はそれぞれのようですが、多くはその3年間の経験を活かせる仕事には就いていないようです。しかし、誰に聞いても日本で稼いだお金の使い道は同じで、みなさん「両親に上げた」とのこと。

日本に出稼ぎに行かなくても、ちょっとお金が貯まれば「両親に渡す」という話もちょくちょく聞きます。先日、日本からの出張者と一緒にレタントン通りのカラオケに付き合いましたが、ここにも名古屋の工場で3年働き、そこで覚えた日本語をこの仕事で活かしている女の子がいました。彼女曰く、月に一度だけスーパーで1万円分買いだめをして残りのお金は両親に送っていたのだとか。

何でベトナムで生まれ育つと両親にお金を渡し、日本で育つと両親にお金をせびるようになるのか-その違いが何処にあるのかが不思議でなりません。勿論、つい最近の新聞には両親からお金をせびっては遊び続けるどうしようもない駄目息子を親が殺してしまった、などという記事もありましたが、それ以上に「お父さんお母さんにお金を上げる」という風習が根強く普遍的なものであるように感じます。それは、幼児期に形成されるものなのか、思春期なのか、それ以後なのでしょうか。

そんな話を日本での労働経験のあるスタッフに聞いてみたところ、「だって何れは両親は死んでその財産は自分のものになるんだから良いじゃない」。

要するに、子供から貰ったお金を両親は子供のためにと思って使うだろうとの信頼関係が前提にあるようです。





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チャンバンの豚

2011-01-03 20:33:12 | 農業・食品
お正月早々の昨日、会社のP君の結婚披露宴に呼ばれました。会社の慶弔規定もまだ決まってないのに「休みは何日貰えますか」?などと聞かれ、慌てて労働法を調べると第78条にちゃんと「3日間」の休暇規定がありました。しかし、本人に尋ねると新婚旅行をするでもないとのこと、だったら結婚式前に休暇を取った方が良かったようにも思えます。

披露宴は午後2時からという中途半端な時間でした。気乗りしないので出掛ける前に床屋に立ち寄ると予定時間を過ぎてしまい、グーグルアースで確認しておいた田んぼの中の家には少々遅れて到着しました。いつもながらこういう席に日本人一人で座っているのは疲れます。勧められる酒と料理を断るのが一苦労だし、腹の空く時間帯でもあいません。一番涼しい季節とは言え、テントを透過した陽射しは思いの他強くしかもテーブルの上には卓上コンロに鍋が乗せてありました。

田舎の披露宴の割には然程出席者は多くなく、会社からも10名以下の参加でテーブルは見知らぬオバサン数名と一緒。お互いのグループは声を掛けることもなく時間が過ぎましたが、それもまた気まずいと思った「気の利く」一人が僕のことを「新郎の上司で日本人でここでは独身です。誰かいい人居ませんか」などと紹介しました。どう見ても60前後にしか見えないそのオバサンは「私はどう?まだ50才だから」と。隣に座っていたT君が嬉しそうに「良いじゃないですか、ちゃんとオッパイも2つあることだし」
そう言われて見ると着ていた服からは確かに胸の谷間が見えました。

日々人間に-特にベトナム人への興味は薄れ-驚くほどの美人なら別かも知れませんが-それよりも新郎P君が作っている畑の方が気になります。日頃の仕事ぶりから察するに農業も手抜きばかりで美味しい野菜など作ってはいないに違いありません。牛や豚は飼っておらず、蛇を飼って売ったばかりだとか。蛇も養殖用の稚魚ならぬ「稚蛇」を売っている所があるようで、それを買って1年ほど育てて売れば利益になるとか。餌は田んぼで蛙を捕まえるだけだから餌代も不要だそうです。

2時間ほどで披露宴はお開きとなり、さてまた工場に戻ろうかと思っていると、何故か今度はT君の主導で披露宴には来てなかった職場のKちゃんの家にお邪魔して飲み会をするのだとか。こういう時でもないと皆さんの家庭環境も知ることはできないわけだし、と思い付いて行きました。国道から入る道は舗装されておらず、乾期でバイクの土埃が舞い上がっています。何処をどう曲がって辿り着いたかもわかりませんでしたが、犬が吼え、豚と鶏・アヒルの鳴き声のする家に入りました。

今年の豚青耳病流行時には、このKちゃんの家の豚も全滅したそうです。豚の餌も1kg7~8,000ドンだそうで、人間が食べる米代と大して違いません。その上食べる量が量だけにどれだけの利益があるものなのでしょう。工場で食べる昼食弁当の生ゴミは殆ど出ません。食べ残しを集めて持ち帰っているからです。誰の家の豚や犬の餌になっているのかは知りませんが。

P君の家がある地域とは違って用水路がないためか、田んぼや畑の風景もなくその周辺はほとんどが養豚農家だそうです。とは言っても養豚業と言えるほどの規模ではなく、豚舎には種豚・母豚各一頭の他は子豚が20頭ほど。庭で放し飼いの鶏とアヒルは1kg7,000ドンだとかの破砕米を餌に食べてました。




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お正月気分

2011-01-01 14:56:05 | 天気
これで何度目の元旦をベトナムで迎えたことになったのでしょうか。毎度のことながら一人で寂しい大晦日と元旦です。それでもこの時期は暑さも然程ではなく、日本のように寒いわけでもないのでのんびりとした気分で正月の休日を過ごしています。

ベトナムの会計年度はほぼすべての会社が1月1日から12月31日まで。そのため西暦の年末は経済活動にとっては年度末の慌しさです。会計監査もあるし、年内に納付や処理をしなければなりません。昨晩、関税の遅滞反則金やらを国庫に納付しに行ったスタッフが帰って来て面白可笑しく話してました。

「公務員の職員には本当に参っちゃうよ。国庫の窓口は大晦日だから大勢の人で埋まっているのに、窓口の内ではケーキを食べながらゆっくり、ゆっくり仕事をしてんだぜ。ケーキを食べる合間に納付書類をのんびり眺めては、『はい、書き直し』って書類を突き返し、それを何度も何度も繰り返すだけ。何をどう書き直すかなんて説明もしないし、聞けば怒鳴られんだからお手上げだよ」

「いやー、日本もかつては今のベトナムと同じで市役所に行けば、あっちの窓口に行けと言われ、その窓口で聞けば向こうへ行けで何度も腹を立てたことがあったよ。窓口の担当者が大忙しなのに後ろの席の係長とかがのんびり新聞読んでたり爪を切ってたりとかしてたんだから。ベトナムの公務員も何れは変わるから・・・」などと気休めを言ってわがベトナム人スタッフを労う自分自身は日頃の言動からすればかなり滑稽です。
これがもし自分で年末の渋滞の中を50km離れた国庫へ納付しに行ったのなら窓口で大声で怒鳴り散らしていたに違いありません。

この工場が始まってから今回が初めての二連休です。そのためか誰もが上機嫌のように感じられた大晦日でした。僕自身もやっと二台のバイクを修理してもらい、気分が軽くなったところです。

以前のサイゴンならシクロに頼んで修理店にバイクを運ぶことも出来ましたが、この周辺にシクロはありません。中国製バイク三輪車に頼んでバイク二台を修理店まで運びました。タクシーで5万ドンほどの距離を9万ドン支払って。本当に直せるのかは疑わしく、駄目なら買い換えるしかないと覚悟していたところ、4時間ほどで直ったと電話が入りました。総額150万ドンの修理代は部品交換、オイル交換をも含めてですから仕方ありません。HCM市までタクシーで1.5往復すれば消えてしまう金額だし。

眼鏡修理に歯の治療その他の懸案課題が残ってはいます。
しかし仕事上の問題に比べれば気楽なものばかり。単身生活の気楽さを謳歌していることに違いはありません。

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