GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

カボチャの路上販売

2011-06-29 22:43:12 | 交通
プノンペンから国道5号線をぶらぶらと北上してみました。
サイゴンと比べれば遙かに小さいプンペンですが、外国人比率はサイゴン以上のようだし、言葉も通ぜず街中にいても面白いことはありません。

40kmほど進むとプノンペンが首都となる前の王都ウドン(Udong)辺りに着くはずです。さすがに日射しは強く半袖シャツから出た腕の内側が焼けて痛みを感じます。5号線はトンレサップ川に沿っています。しかしその割には倉庫や工場の姿が多くありません。プノンペンのビル建設の多さはと比べると。

10kmほど走って町を抜けた辺りにMH SARUN精米工場、その隣に韓国資本のMH Bio Energyの工場がありました。キャッサバから燃料用エタノールを精製するカンボジアで初めての工場で何度か新聞で読んだことがあります。向いには小麦製粉工場だかインスタントラーメンの工場。

道路の川とは反対側は湿地帯のようで淡水魚養殖池が広がっています。


看板にはチャ魚のような姿も描かれてましたが、ベトナムのメコンデルタで見たような集約的な大量の養殖ではないようで、水面を魚が跳ねている姿は見えませんでした。

王都の名残が何処に残っているのか探してみようかとも思いつつそんなものが見つかるとも思えないでいると急に雨が降り始めました。道路沿いの店で雨宿りさせて貰いました。


子供も犬も人懐っこく、それでいて控え目でシャイなところがベトナムとの違いだと感じます。勿論プノンペンの外国人相手の客引きなどは変わることありませんが。



雨上がりの国道沿いにはシャックフルーツや蒸しトウモロコシなどと一緒に大きなカボチャが並べられていました。「さずがにカンボジア」などと思ってしまうのは日本人だけなのでしょうけど。


しゃぶしゃぶ 7.8ドル

2011-06-26 21:19:06 | 生活
PCのスイッチをいれてもwindowsが立ち上がりません。Phnom Penhに来てから壊れるようなこたをした覚えもないのに。過去には二度もコンクリートの床に落としたことがあるのもうダメになっても諦めはつきます。だけど今は勘弁。買い換えるとしてもせめてベトナムでなら選択肢もありそうですが。

宿泊先の近くでShabu Shabu 7.80$の看板を見ました。昨晩店を覗いてみると【回転寿司】だと思いました。[シャブシャブ]という名の回転寿司なのか? と、我ながら間抜けな考えで納得しました。土曜の晩だからか店は席を待つ人々が入り口に立ち並んでいました。


味は期待できそうもありませんが7.8ドルなら試してみようという気になりました。5時過ぎの今日、まだ混みそうもない時間でしたが空席は僅か。カウンター席に案内され、説明を受けても意味不明。コンベアから流れて来るのは皿に乗った野菜や肉で寿司ではありません。

あれ、寿司じゃないんだ-と呟いたのが分かったようで、案内されるまま付いていくとビュッフエ形式の寿司が並べてありました。

店の名をちゃんと読むと、Shab Shabu & Sushi buffet、制限時間1時間20分。

プノンペンの道路と銀行

2011-06-23 23:02:24 | 生活
新しい町に来ると方向感覚を身に付けるまでかなりの時間を必要とするようです。そう気付いたのは随分前、最初にベトナムに来た時のことでしたが、同行した日本の友人はそんなこともなかったので要するに自分が方向オンチだったと思い知らされました。

この道を覚えられない、というのはたぶん年齢と共に悪化するみたいで、末は徘徊老人なのだろうな、とも思ってしまいます。記憶力の問題なのか方向感覚のなか。60や70を過ぎた日本の政治家の方々の方向感覚もかなり危ないのでは、とも思いつつ急に「崩壊感覚」という野間宏の小説のタイトルを思い出しました。これまた読んだことのない小説ですが、NHK教育TV「若い広場」マイブックで斉藤とも子の前に座って紹介してたのは井上光晴だったでしょうか。

とにかく、地図は持っているもののプノンペンの道路に慣れません。幾つかの幹線道路を覚えれば、後は道路に番号が付いているのでたぶんHCM市より覚え易いと思えるのですが。道路標識にアッルファベット表記はあるもののスペルが長いのでバイクを走らせながら読み取るのは簡単ではないし、何よりもプノンペンの町並みとサイゴンとの違いを感覚的に理解できていないからのようです。

ウロチョロしているとノロドム通りにベトナム資本のサコム・バンクがありました。この通りには銀行が多いようで、暫く行くと同じくベトナムのBIDV銀行出資のBIDCもこの通りに。


MARUHAN JAPAN BANKという日系の銀行らしきもありましたが、聞いたことのない銀行だし日本と間での送金も予定がないので馴染みの深いサコム・バンクに口座を開くことにしました。STBは株価も長期低迷を続けているようで、ベトナム政府の高金利政策にも関わらず派手な投資を続けているようなバブリーな印象の銀行です。


客数は少なく、あまり待たされることなく口座開設の手続きを親切にして貰いました。ベトナムのサコム・バンクの支店よりスタッフ英語は上手でした。ベトナムの銀行では殆どの客はベトナム人だから仕方ありませんが。開設可能口座は、USドル、カンボジア・リエルとベトナム・ドンの3種類でした。手持ちがUSドルだったので取り合えずUSドル口座にしました。

因みにANZ Royal Bankで1万円を両替したところ1US=85円と日本の銀行より更に換算は低め。町の市場近くの店では1US=4120リエルと表記されていても銀行では3900リエルだったりもしてました。

メコンエキスプレスバス

2011-06-22 00:53:23 | 交通
先週末、サイゴンからプノンペンへに戻りました。先月プノンペンから帰った時に乗ったのも同じ会社のバス。カンボジアのナンバープレートを付けたカンボジアのバス会社のようです。

今は数多くのバス会社がこの路線を走っていて、チャンバンの国道沿いのカフェからもよく見掛けました。かつてサイゴンのファングーラオ通りからシンカフェ・バスに乗った頃-7・8年前だったか-とは随分と様変わりです。当時はまだバックパッカー用のバスという印象が残ってました。

今回のバス-昼1時出発で直前に空席が残っていたのがこの「メコンエキスプレス」でした。片道12ドル。De Tham通りのVietsea Touristで勧められた10ドルのバスは既に満席。VN航空で130ドル払うことを思えば2ドルの差など何てこともありません。一昨年VN航空を利用したところ、乗客が少ないため一便欠航となり空港で長時間待たされ時につくづく思いました「こんなことならバスにすれば良かった」。

女性のガイドさんのアナウンスはすべてカンボジア語。僕以外のすべての乗客はカンボジア人とのことでした。その代わりに席の近くに来て英語で説明してくれました。40名弱の他の乗客はベトナムの病院にヘルス・チェックを受けに行った帰りだそうです。ガイドさんは身に付けたスカートがカンボジア人と分りましたが、乗客の顔立ちを見た限りでは国籍不明でした。農村部で見る顔や姿とは異なっています。前の席の乗客はタッチパネルの端末でメールチェックしたりニュースを検索したりしています。時に携帯電話も鳴り「バー、バー、バー」と小声で答えてました。

ベトナムの長距離バスでしばしば見受ける傍若無人さ、その耐え難い不快な思いがここにはありません。

カンボジアのビザは予めHCM市のカンボジア領事館でビジネス・ビザを取りました。ビジネス・ビザも1ヶ月間のみで25ドルと何処かで読みましたが、領事館での請求は67万ドン。「あれっ、高いじゃん」と思ってよく見るとビザの期間が3ヶ月になってました。

一人だけ外国人のため出入国手続きに手間取るかとも思いましたが、呆気ないほどスンナリとゲートを通過。他の乗客の出入国カードはガイドさんがバスの中で全員分を記入していました。

出入国手続きと食事休憩で約1時間費やし、メコン河を渡るフェリーの待ち時間が20分ほどあって、プノンペンに着いたのは7時過ぎでした。この日、12時にホテルを出て空港に向かった本間君たちがプノンペン空港に着いたのは4時頃。迎えの車が来ずに待たされたそうなので、実質的にはバスでも大差ない時間のようでした。













カンボジアU14女子初勝利

2011-06-14 11:13:48 | 新聞・書籍
プノンペン・タイムス紙によるとベトナムHCM市で開催されているAFC U-14 Girls’ Festival of Footballでカンボジアが2-1でベトナムに勝ち歴史的な初勝利。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011061349692/Sport/girls-team-capture-first-victory-over-foreign-side.html

対日本0-6、韓国0-5、北朝鮮0-4、中国0-12と負け続けた後での勝利。

AFCのサイトによれば、
The festival this has year attracted the participation of 22 teams from 11 countries (each country has two teams) – Cambodia, China PR, Chinese Taipei, DPR Korea, Guam, Japan, Korea Republic, Myanmar, the Philippines, Thailand and Vietnam.

きょうは対フィリピン、明日はミャンマーとのゲーム予定。

ベトナムの女子サッカーも決して弱いわけではなく、ヨルダンで行われた2012ロンドンオリンピック2次予選では惜しくも一昨日タイと3-3で引き分けて敗退しましたが。最終予選へはタイが進出。

Vòng loại bóng đá nữ Olympic London 2012:
Hòa Thái Lan, tuyển nữ Việt Nam dừng bước

5月ベトナム農産物輸入

2011-06-12 23:40:42 | 農業・食品
農産物の国際価格上昇によってベトナムの貿易収支はさぞかしその恩恵に浴しているのだろう、などと思ったわけですが、貿易統計によれば5月は17億ドルの入超で過去17ヶ月で最悪の水準、入超額は年初5ヶ月間で66億ドルに達したとか。

17億ドルという数字は人口8400万でわれば一人当たり20ドル、一人当たりGDPが月にすれば240ドル程度ですからかなりの金額です。

そういえば最近、IPhoneを持つ知り合いも増えて来たようです。IPhone一台の値段は1.5トンの米の輸出価格相当。5月の米輸出は75万トンなので、これで買えるIPhoneは50万台です。

しかし、農産物は輸出するだけでなく輸入もしているわけで、農林水産輸入統計(年初5ヶ月)の上位金額は、

-家畜飼料・原料:924百万ドル
-肥料各種:552百万ドル
-綿 各種:534百万ドル
-木材・木製品:477百万ドル
-動・植物油:357百万ドル
-ゴ ム :345百万ドル
-小 麦 :338百万ドル
-牛乳・乳製品:308百万ドル
-農薬・殺虫剤:268百万ドル

といったところです。

改めて飼料の金額の大きさに驚きます。経済成長とは肉を食うことなのでしょう。
小麦の5月輸入単価は337ドル/トン。
コーンの輸入価格は記されていませんが、シカゴ穀物市場ではコーンが小麦価格を上回る-家畜飼料が人間の食料より高価-状況のようです。

メコンデルタの米は、サイゴンやハノイの人々が肉を食い、IPoneを買うために輸出されている、ということなのでしょうか?



5月ベトナム農林水産物輸出統計

2011-06-10 22:32:29 | 農業・食品


5月の農林水産輸出金額はおよそ21億ドルに達し、年初5ヶ月累計では2010年同期42.5%増の100億ドルとなった。この内主要農産物は61億ドルであり、前年の1.5倍、水産は21億ドルで27.3%増、林産16億ドル19.1%増であった。これら5月までの輸出増加傾向は、対前年比での輸出価格の増加によってもたらされている。

+米:5月の輸出は75万トン、3億6千ドルと予想され、年初5ヶ月間累計350万トン、17億ドルになり、前年比で数量は18.6%、金額で13.3%の減少となった。米輸出価格は引き続き低下し、4月平均より5.9%減の493ドル/トンで、2010年同期比では7.3%減となった。
インドネシアが引き続きベトナム米の最大の輸入国であり、米輸出金額の25.5%を占める。キューバとマレーシアがこれに続き、金額では昨年比2.5倍と1.4倍になる。香港もまたベトナム米輸出の有望市場であり、数量で58.6%、金額は90%の増加となっている。フィリピンはこれまで主要輸出市場であったが、輸入政策の変更により一時的に急減していおり、前年同期比12.2%でしかない。

+コーヒー:5月の輸出は11.3万トン、2億7千万ドルと予想され、5ヶ月累計は8.1億トン、18億ドルで数量で43.8%の増、金額では2.3倍となった。コーヒー輸出価格は引き続き高騰し続け、4ヶ月の平均価格は2.,150ドル/トンで前年同時期の1.6倍になっている。輸出価格上昇にも関わらず各市場への輸出は増大し、輸出金額は前年比で各2~6倍になっている。ベルギーが最大の輸出先で数量は4倍、価格は6倍になっている。

+ゴム:5月は3万トン、1.3億ドルの輸出と予測され、5ヶ月間の合計は23万トン10億ドルに達し、数量は26.3%の増加であるが金額は昨年同期の2倍となっている。2009年半ばから輸出価格は上昇し続け、年初4ヶ月の平均価格は前年同期の1.6倍、トン当たり4,383ドルである。国際市場の需要傾向は高まっており、中国はゴムの輸入に各種制限措置を講じているが依然としてベトナム・ゴムの最大輸入国である。

+茶:5月は8,000トン、1200万ドルの輸出で、5ヶ月間累計4.1万トン、5,900万ドル。昨年同期比では数量で7.4%、金額は1.5%の減少である。4ヶ月間の輸出平均価格は1,436ドル/トンで前年同期比5.7%増加している。パキスタンとインドネシア以外の市場への輸出は減っている。

+カシューナッツ:5月は1.3万トン、1億ドルの輸出で5ヶ月間累計5.3万トン、3.9億ドル。前年同期比13.5%の数量減少であるが金額は21%増加している。他の多くの農産物同様に輸出単価が上昇しており、4ヶ月平均で前年同期比39.2%増の7,289ドル/トンとなっている。輸出数量は各市場とも減少傾向にある。

+胡椒:5月は1.5万トン、8,200万ドルの輸出で5ヶ月累計5.6万トン、2.9億ドルとなり、昨年同月比数量5.5%減少、金額は58.9%増となった。4ヶ月平均輸出単価は5,114ドル/トン、前年同期に比べ67.9%増である。主要輸出先各国へは増過傾向にあり、ベトナムは依然として胡椒の最大輸出国である。

+水産:5月の水産輸出は引き続き増加し460ドルに達すると予測され、5ヶ月累計で21億ドル近くになり前年同期比27.3%増となる。安定的に増加しており、主要市場の日本も災害にもかかわらず6%の増であり、米国48.9%、韓国29.5%増、EUへの輸出も維持されている。しかしながら現在のような高金利や燃料不足が更に長引けば水産輸出企業は多くの困難を抱えることになる。

BỘ NÔNG NGHIỆP VÀPHÁT TRIỂN NÔNG THÔN
TRUNG TÂMTIN HỌC VÀ THỐNG KÊ
Hà Nội, ngày 25 tháng 05 năm 2011

ワニ肉の需要増大

2011-06-10 15:04:39 | 農業・食品
カンボジアの農産物輸出が増大してるとの記事がプノンペン・ポストに続いています。http://www.phnompenhpost.com

米、キャッサバ、大豆等に次いできょうは、養殖ワニの記事がありました。
ワニ養殖はカンボジアでは主要な水産養殖産業の一つのようで、政府農水産統計にも見ることができます。

DT君から貰ったワニの剥製も彼の奥さんの実家で養殖しているもののようです。ベトナムで中国へ輸出するために養殖するわけですが、子ワニはカンボジアから買うそうです。まだベトナムではワニを孵化させる技術が確立されていないのだとか。

Nちゃんの話によるとダムセンやダイナムなどHCM市近郊の遊園地にはワニの釣り堀があり、鶏肉を餌に釣らせてくれるそうです。釣ったところで持ち帰ることもできないのにどうするのでしょうか?スリリングであることは確かですから思いがけず俊敏なワニの動きにスリルを体感するということなのかも知れません。

孵化した子ワニ(稚ワニ?)の価格は2003年一匹40ドルから2008年に12ドルに暴落。2009年19ドルに回復し、今年は28ドルを見込めそうだとのこと。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011060949649/Business/prices-for-crocodile-hatchlings-snap-upwards-in-region.html