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GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

サイゴンの書店

2016-03-26 18:39:42 | 新聞・書籍

日本から持って来た本は四冊。松本信広「ベトナム民族小史」、開高健「ベトナム戦記」、近藤紘一「戦火と混迷の日々」、マイケル・ルイス「世紀の空売り」。一冊を除いてはかなりの古本です。「ベトナム戦記」は昨日今日で読み終えてしまいました。どれも旅行ガイドブックには相応しくなさそうなので、書店に足を向けました。「嘉定城通志」の現代ベトナム語版でもあれば、などと思いつつ。

グエン・チ・ミン・カイ通りの書店に辿り着いた時はもうクタクタでした。途中で寄り道したり道に迷ったりしたせいです。

フランス製の文字通りの原動機付自転車。この街で乗るには便利そうです。ピカピカに磨き上げられていました。エンジンを見ると1951年製との刻印。子供の頃には日本でもこのようなタイプのものを見たことはありましたが。とりあえず、中古の自転車一台買ってしまおう、との思いが過りました。しかし以前何度か買った店はもう見当たりません。

エアコンの効いた書店の中で歴史の棚を探しました。「大越史記全書」はありましたが、かなり重くて旅行に持ち歩くには辛そう。

すると棚にまぁまぁ手頃な大きさの本もあり、何とその一冊は坪井善明著「フランスと中国に対する大南国」。日本人が書いたものをわざわざ辞書を引きつつベトナム語で読むというのは如何なものでしょう。

近くの棚にはヒラリー・クリントンやアンゲラ・メルケルの本も並べてありました。残念ながらバーニー・サンダーズの本はまだ出版されていないようです。


1968年ベトナム「勝利の微笑み」

2014-08-23 20:30:45 | 新聞・書籍

久しぶりにベトナムのニュースサイトを幾つか開いたら「永久の別れ《勝利の微笑み》」とのタイトルが目に入りました。そこに掲載されている写真には本文を読まずにはおれないものがありました。

写真は1968年8月2日、旧サイゴン政権の軍事法廷で20年の重労働刑の判決が下された直後のものだそうです。日本の特派員が撮影したというこの写真と、判決後に「貴方たちの政権は存在しているのですか?私を20年間牢獄に入れてる間に」と語った言葉とが有名になり、多くの人々の士気を鼓舞するものとなったようです。

1945年10月にロンアン省Ben Luc県Tan Buu村で生まれたVo Thi Thangには9人の兄弟姉妹があり、家族の影響で11歳の時から革命闘争に参加したとのこと。

6年間をThu Duc, Chi Hoa,Con Daoの監獄で過ごし、パリ協定による捕虜交換で1974年3月7日、ロクニン空港で解放された、とBBC Vietnamの記事には記されてました。

1975年以降は国会議員、党中央委員、旅行総局の総局長などの要職を経て2007年に引退したとのことです。

自分の中にあるベトナム戦争の記憶は日々薄れつつあるわけですが、きょう初めて見たこの写真が何かを一つ付け加えてくれたような気がします。できることならもっと早く知っておきたかった、との思いも残りますが。

軍事法廷での罪名は暗殺未遂罪。1968年7月28日にグエンカオキ政権の閣僚を務めたTran Van Doを襲い、2回引き金を引いたものの発射せず、3発目は弾が逸れて逮捕されたとのことです。1968年テト攻勢で多大な犠牲を払った後で解放戦線が国内で困難な状況に直面し、要人「暗殺」を試みたものだったのかも知れません。

1960年代の魅力的なベトナム女性の一人を知ったのが「訃報」だった、というのが何とも悲しいものです。


「アクレダ」銀行?

2012-08-25 00:50:05 | 新聞・書籍

住友三井銀行のエシレダ(ACLEDA)銀行との提携の記事がプノンペン・ポスト紙でも「Sumitomo Mitsui bank returns to Cambodia after 45 years」とのタイトルで掲載されていました。

日経新聞や朝日新聞でも目にしましたが、「アクレダ」との記載になっていてちょっと違和感を覚えます。自分でも初めはそのように読んでいたわけですが、最近は「エシレダ」の発音に慣れてしまったからのようです。

カンボジア人が「エシレダ」(により近い)と発音しているのに何でそれでは通じない「アクレダ」と表記したのか疑問です。たぶん、新聞社の問題というよりは住友三井銀行の広報担当者のセンスなんだろうとは思いますが。

タクシーに乗って「go to アクレダ・バンク」では恐らく銀行には着けそうもありません。

かつて「レーガン大統領」は日本の新聞で当初「リーガン」と記されてましたが何故か「レーガン」に変わりました。金日成は(キンニチセイ)でしたが、金正恩は(キムジョンウン)。そう言えば、ビールスがウィルスに、ソーダがナトリュムに言い換えられるようにもなりました。

中学生の時に使っていた歴史地図ではベトナムのHUEは、フランス語訛りの「ユエ」と書かれ、流石に今はフエが一般的にはなりましたが、今だにシーハヌーク元国王もフランス語訛りで「シアヌーク」と日本では表記されています。

思えばAC電源は「悪電源」ではないし、ACジャパン(公共広告機構)も「悪ジャパン」ではないわけですから「悪れだ銀行」などとは呼ばないほうが失礼にならないかと思います。

いつだったか、モクバイ(バベット)国境をバスで通過した時に、カンボジア人の添乗員が名前を読み上げて乗客のパスポートを返却するのですが、ベトナム人の名を正しく発音できなかったようで、そのベトナム人が大げさに冷笑しました。すると添乗員は次からはパスポートを開いてかざして見せるだけで読み上げることを止めてしまいました。

些細な文化的違いが心理的には大きなダメージにつながるってこともあるようです。

前回ベトナムで日本人から借りた「ダーク・ムーン」というカナダの中国人マフィアを題在とした小説にベトナム人の「トラン」という名がありました。TRANかTRANGのスペルだとベトナム語では「チャン」の発音になるはず。アメリカ人はトランと発音するのが一般的のようです。
以前ベトナムで会ったアメリカ人旅行者が、中部の観光地「ニャチャン」を「ニャットラン」と発音したのを聞いたこともありました。

ビジネス上で相手に名前を覚えて貰うために自分の名を「トラン」と発音してるベトナム人の場合もあるようです。名刺の英文表記を姓名を逆にする日本人と変わらぬサービス精神という感じなのかも。どちらも自分の目先の利益を求めてへり下っただけで、相手に本当の理解を求めるということにはないような気がします。

住友三井銀行がどういうスタンスでカンボジアの銀行と提携したのかは知りません。それでも「アクレダ」とルビを振るのでは、その程度なのかも。
因みにベトナムではEXIMBANKと提携し、株式も保有していると思いますが、当時はベトナム株価高騰の頃だったでしょうか。今週のMr.Kien逮捕劇を受け、きょうまでの4日間、派手な下落を続けています。

タイ首相、カンボジア訪問

2011-09-10 18:35:07 | 新聞・書籍
インラック、タイ首相が来週15日に就任後初めてカンボジアを訪問し、フンセン首相と会談する予定、とプノンペン・ポストで報道されています。
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011090851533/National-news/yingluck-to-cambodia.html

予想される議題は、軍事衝突のあったプレハ・ビヒアを巡る紛争、タイ湾の石油共同開発調査、そしてスパイ容疑でカンボジアに捕えられているイエローシャツ活動家の釈放問題ではないか、とのこと。

Surapong Tovichakchaikul外相も同行し、首脳会談にも同席すると伝えられてます。今回はカンボジアのみの訪問ではなく、他のアセアン諸国も歴訪するようです。

同時にタクシン氏も来週カンボジアを訪問予定で、しかし日程は一日ずれているとか、バンコック・ポストが伝えています。
http://www.bangkokpost.com/news/politics/255846/pm-thaksin-in-cambodia-next-week



                        

ベトナムで暮していた時にはやや遠く感じたタイという国ですが、カンボジアに来てみるとはやり身近に感じます。タイ初めての女性首相で美人、ということも否定はできないもののケーブルTVでは幾つものタイの番組が流れているわけだし、情けないことにはタイの番組なのかカンボジアの番組なのかも当初は判別できませんでした。

インラック首相は政治経験も殆どないそうで頼りなさげではありますが、農民所得の向上を意図した抵当融資制度の復活、労働者の最低賃金の大幅引き上げという困難な政策課題それ自体は、タイのみならずベトナムやカンボジアの農業と工業化にとっても重要な問題を孕んでいるものと感じます。




ホンダ・VNへの追徴税は「ない話」

2011-08-31 17:04:14 | 新聞・書籍
何がベトナムで厭かと言って、税務署と税関ほど簡便なものはありません。特に企業規模が小さければ小さいほど苛められる頻度=不愉快な思いは多いのではないか、とも思っていました。

しかし、ホンダほどの企業であってもあっと驚く160百万ドルの追徴税を要求されたとのこと。会社は「だったら投資計画を再検討せざるを得ない」と副首相に手紙を送ったそうです。

7月に発表された第3工場の建設費が120百万ドルと報道されてるので、当然とも思えるものがあります。税法の解釈問題というよりは政治問題になってしまったようです。

これに対し、きょうの報道では副首相の結論が通達されたとのこと。その素早さにも驚きます。

<Không có chuyện truy thu 3.340 tỉ đồng đối với Honda VN>

政府は自動車部品輸入関税の取扱に関するホアン・チュン・ハイ副首相の結論を通達した。

それによれば、分解のレベルを保障しない部品(linh kiện không đảm bảo mức độ rời rạc)は、部品毎の税率に従う。ただし:この輸入された各部品の総額が、生産・組立られた総額の10%を超えないこと;その部品には、フレーム、シャーシ、ボディ、トランク、キャビンを含まない(トラックに対して)。

ホンダ・ベトナムは5年以上にわたる輸入品に対する3兆3400億ドン(1億6000万ドル)の追徴税について副首相に文書を送っていた。

この中でホンダ・ベトナムは自動車部品の輸入関税に関する法律の異なる解釈による追徴税は不当であると主張している。

8月30日午後、ドー・アィン・トゥアン財務副相はホンダ・ベトナムに対する追徴税の話はないことだ、と語った。

国内で生産・組立する各企業の自動車部品輸入税に関する障害は、この副首相の結論に従って解決されることになるだろう。

http://cafef.vn/20110831071838242CA33/khong-co-chuyen-truy-thu-3340-ti-dong-doi-voi-honda-vn.chn
内容は、こっちの記事の方が良さそうです
http://vnexpress.net/gl/kinh-doanh/2011/08/honda-viet-nam-chua-bi-truy-thu-3-340-ty-dong-thue/


素早いと言えば、先週バクザン省で起きた金宝石店・強盗札事件の報道もベトナムの新聞で連日多くの記事が載る中、2kmほど離れた所に住む19才の青年が容疑者と特定され「特別指名手配」されています。

                       

既に容疑者の両親など4名が犯人隠匿罪で逮捕され、バクザン省はランソンの中国国境に近いため各国境ゲートへの手配等も行われたのこと。犯行の際に両手を怪我し、診療所に治療を受けに行って警察に通報され、逃亡したようです。

警察が優秀なのか、あるいは稚拙な犯罪が多いためなのか、ベトナムの犯罪検挙率は高いのでは?と思えるものがあります。その代り警察内で死亡してしまう容疑者の数も少ないないのですが。

三面記事VN版

2011-08-26 00:44:11 | 新聞・書籍
●15才の少年、鶏のために殺人

8月24日の午後4時頃、クアンガイ省Binh Son県BinhTan村でBui Thi Bongさん(1957年生まれ、女性)がVo Chi Thong(1996年生まれ)に刺されて死亡した。
Bongさんは夫と他の二人の近隣の人と共に田圃に稲刈りに来ていたところ、Vo Nuoiさんの鶏が餌を食べに入って来たのでこれを追い払っていた。するとVo Nuoiさんの息子のThongはこれに怒り包丁を持って突き進みBongさんの背中を刺して即死させた。

●タンソニャット空港職員、客の金を盗む

8月23日の朝、韓国行きの乗客が搭乗手続きを終えた後、荷物の明細に貴重品を書き忘れたので再びスーツケースを受取ろうと要求したようです。

するとこのスーツケースを運んで来た担当者-TIAGS (Tan Son Nhat International Airport Ground Handling Services)の職員-が鍵が掛かっていなかったので開いて中を覗き、現金を抜き取り消火用具ボックスの上に隠したとのこと。
本人は出来心による犯行を認めているそうです。

●宝くじを売り歩き200億ドン(7500万円)の詐欺

ダナン高裁はNguyen Thi Kieu被告(31才)に懲役20年の判決。夫と3人の子供があり、手に障害があるため宝くじを売り歩いていたが、月10~50%の高利の借金を期日にきちんと返済したりして商売人を騙して信用させ、金投資の話などで出資を募ったとか。
店で買った金を溶かして粗野な形にし、「山で掘り出した金」でまだ幾らでも買えるという手口が斬新だったようです。

●金販売店で「恐慌殺人」

8月24日朝、バクザン省phung Son村San通り45番のNgọc Bích金販売店で一家4人の内、夫婦と18か月の子供、計3人が殺害され、8才の女の子は手を切断された。
夫婦は9年間韓国で暮し、ここに戻って店を始めて2年になるという。バクザン省公安は全力で捜査を開始している。

●カフェで働き口があると誘って中国に売る

8月24日ハノイのTu Liem県公安は売春目的の人身売買容疑で5人(男2人、女3人)を起訴した。
捜査によると8月8日この5人は中国への人身売買を計画し、Ta Di Hoan(1987年生まれ)は中国に住む叔母に電話して売買ルートを築いた。
彼らは、ハノイのカフェで月330万ドンの働き先があると騙して、H(21才)、X(30才)、L(23才)、 H(17才)の4人を集めた。8月13日に彼女達をTu Liemの宿に留め国境のクアンニン省モンカイに向かうために待っていたが、中国に売られるのではないかと心配し、不信を抱いた彼女らが公安に通報し5人が逮捕された。

●爆弾を仕掛け母親と子供を殺害した男に死刑

8月24日ホーチミン市高裁の控訴審で愛人とその子供を殺害したDinh Van Quyet(1986生まれ、住所バリアヴンタウ)に対して殺人と爆発物の違法製造・保管・使用の罪で死刑判決が下された。

NT.Nさんは夫婦仲が不和のためQuyetと不倫関係にあった。Nさんに別居状態にあることを打ち明けられ、離婚申請の書類作成も頼まれたQuyetは度々Nさんの家を訪れ、両親や子供に贈り物をするなどしていたが、ある時Nさんの夫Vと会った際に「俺の女房のまわりをうろついたら殴る」と脅された。そこでQuyetはVを爆弾で殺すことを決意した。昨年11月Quyetは爆弾を中に隠しいれたラジカセをNの家のテラスに置いた。途中で止めようとした時にVさんの子供Haちゃんが走り出てきたのでQuyetは子供にラジカセを渡し家の中へ持って行かせた。Nさんの母親(Haの祖母)が直ぐに受取り聞こうとした。スイッチを押した瞬間爆音が轟き祖母と孫は即死した。Haちゃんの兄も負傷した。その時V夫婦は外出して家にはいなかった。

http://nld.com.vn/p0c1019/phap-luat.htm

●女怪“Nữ quái”ノンヘル足組みバイク走行に処罰

ハノイの国道5導線を7月上旬この格好で運転していたとか。5月にも目撃されていて、またインターネットにも画像が流され警察も黙っていられなかったようです。
Kiều Lan Anh (SN 1989, ở thị trấn Trâu Quỳ, Gia Lâm)、罰金7百万ドンと免停60日かつ再試験。それに加え警察は再犯を行わない旨の念書を要求するそうです。

                   

見たところ美人でもないし、ふてぶてしさが漂っているので少々厳しい処分になったのでは・・・
通常ノンヘル走行だけだと(昨年は)20万ドン程の反則金。

昨年だったか新聞社のサイトにも女性が足でバイクのハンドル操作をして走行している画像が流れてましたが、あれはどうなったのでしょう?

きょうの社会面

2011-08-24 20:23:33 | 新聞・書籍
ベトナム語の新聞見出しは漢越語表現が多いので比較的わかり易いものが少なくありません。それに比べプノンペン・ポストの英字新聞は知らない単語が多く社会面なども読む気になれずにいます。

写真を効果的に使ってくれると助かるのですが。もっともプノンペン・ポストは町の売店売りだと4000リエル(1ドル)。この1ドルをケチって(何しろ缶コーヒー2本分、煙草2箱分、時に食事一回分)Webサイトを見るのが殆どです。

●カンポートの教師が製塩業の女性オーナーを脅して逮捕―「15万ドル払わなければ爆弾を仕掛ける」

5か月前にこのように脅迫され、彼女は5か月間の間に粘り強く交渉を重ねて3万ドルまで値下げしたそうです。脅迫者が値上げ金額に同意してお金を受け取りに来たところを逮捕されました。

●プーサット州でメチル混合酒による中毒死連続

先週末、 プーサット州 Veal Veng 地区でメチルアルコールが検出された酒によって3人が死亡、5人が重体となったニュースがありましたが、同じ日に同州のPhnom Kravanh地区でも飲酒後2名が死亡、4名が病院に運ばれ重体とのこと。
昨年10月にはコンポンチャム州で17人、プレイヴェン州で7名が同じような状況で死亡しているそうです。

ベトナムのメコンデルタでも耳にする事件ですが、頻度はこれほどではなかったような。

●後部座席もヘルメット法制化へ

交通省副大臣、兼国家交通安全委員会副委員長Peou Maly氏は、バイクの乗客もヘルメットの着用を義務付ける交通法の改正案を起草したと述べました。国会に上程され可決されるまではまだ時間がありそうですが。
この記事にはAccording to national data, 18,287 people – 72 per cent of them motorcyclists – died on Cambodia’s roads last year.とありますが、一桁多い死亡者数ではないでしょうか?

●プーサット州の田圃で19歳の農民に落雷

怪我の程度は記されてませんでした。一緒にいた隣人と2頭の牛に怪我はなかったそうです。今年になってから既に140名が落雷によって死亡してるとのこと。広い田圃の中での落雷にはどのように対処すべきなのでしょうか?

●ニセ麻薬販売で懲役1年と罰金750ドル

90グラム以上のニセヘロインをプノンペンのChamkarmon地区で販売し3月に逮捕されたそうです。46歳と57歳の女性二人。本物のヘロインだったら罪はもっと重いのでしょうか?

●ビア・ガールに断られて発砲

内務省の警護員 Keo Pao Rotha中尉はChamkarmon地区のビアガーデンで、ビア・ガールに彼の席に座って頂戴と誘ったところ断られ、腹を立てて弾丸を発射したようです。そういえば、近くのナイトクラブ風のお店には入口に拳銃や刃物の持ち込み禁止を示す看板が置かれていました。

●鳥インフルエンザ、今年8人目の感染死亡

保健省は先週末、コンポンチャム州の6歳の女の子が鳥インフルエンザに感染し死亡したと発表した。今年に入って既に8人目の感染死亡。2005年に初めて感染が確認されてから17(?)例目の感染になる。特に今年の感染例の多さと死亡率の高さは顕著で保健省は注意を呼び掛けている。

    










世銀カンボジアへの融資停止

2011-08-10 00:19:35 | 新聞・書籍
プノンペン市のブオンコク湖周辺に住む住民の立ち退きを巡る問題について、世銀はカンボジア政府による住民への援助が行われない限り融資を再開しないと発表しました。

http://www.reuters.com/article/2011/08/09/cambodia-worldbank-idUSL3E7J920D20110809



土地開発を巡る住民と開発業者・行政とのトラブルはベトナムの新聞でも度々目にしましたが、カンボジアでの今日の土地紛争はより深刻な問題のようです。

もっとも2001年頃に起きた中部高原の少数民族の反乱暴動‐カンボジアへの亡命については当時べトナムのメディアでは殆ど取り上げられなかったため事の重大性にも関わらず考えずに過ごしていただけなのかも知れません。

古くはイギリスの「土地囲い込み」として歴史の教科書や「資本論」にも出て来る土地収奪の歴史現象が形を変えて眼前で展開されているかのようにも感じます。

数年前のカンボジアの土地バブルは数多くのお金持ちを生み出したようです。プノンペンの街を走るレクサスや高級車の数には驚きます。軽トラックが何台も買えるのに・・・と思ってしまうわけですが、スズキのショールームにすら軽トラックの展示はなく、あるのは4万ドルのVITARAと2万ドルのSWIFT。農業を産業基盤とする国家でありながら農民に提供される自動車は輸入されないというのが現状のようです。

10年ほど前だったか、戦後の人口増加で農地が不足し「農民の暴動が起きる」と吠えていた政府高官の発言を新聞で読みましたが、今や食糧不足・食糧確保を求める外国資本に対し70年間リースで気前よく土地を提供している状況にあります。






フンセン首相、VOA・ラジオ自由アジアに咬み付く

2011-07-26 23:10:07 | 新聞・書籍
Media critic: Hun Sen blasts VOA, RFA 'insults'

フンセン首相が先週金曜日の記者会見の席上、VOAとRadio Free Asiaを不正確かつ不公平で「下劣」“inferior”だと非難したとのこと。

詳細はわかりませんが、タイとの国境紛争がテーマであった席上でVOAの記者がポルポト派裁判の質問をしたのが気に障ったようです。

日本の首相もマスコミ対策に苦慮されている様子ですが、当たり障りのない抽象的な表現で逃げようとする日本の政治家と違って反撃が感情的にエスカレートするところが個性というよりは風土の違いのようもに感じられます。

国連との共同のポルポト派の戦争犯罪を裁く「国際法廷」は裁判の汚職が問題とされ、常々「汚職問題は言われるまでもなく十分承知してる」と語ってもいるようです。ポルポト派の犯罪を裁くというなら、そのポルポト派を長年支持し支援していた国連とアメリカ等はより犯罪的ではないのか?とも語っているわけで、出生がアメリカの「戦争謀略放送局」ともいうべきVOAの記者に戦争犯罪法廷について云々されればプッツン切れてしまうのも分からないでもありません。

それでも「VOAとRFAは人民党を侮辱するのが仕事でそうしなければ記者は給料が貰えない」からというのはどうでしょうか。更にVOA,RFAのカンボジア人スタッフに「君たちはカンボジア人だろう、だったらカンボジアの価値観に従って仕事をすべきだ」とカンボジアのニュースステーションで働くことを勧めたそうです。

カンボジア人民党= Cambodian People’s Partyの看板が至るところに掲げられたカンボジア。その数は以前よりはるかに増しているように感じます。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011072550607/National-news/media-critic-hun-sen-blasts-voa-rfa-insults.html

http://www.voanews.com/khmer-english/news/Cambodian-Prime-Minister-Criticizes-VOA-Radio-Free-Asia-126033973.html





「アジアの精神」

2011-07-19 11:50:35 | 新聞・書籍
プノンペンではケーブルTVが普及しているようでベトナムのメコンデルタのような住宅密集地に地上波アンテナが林立する光景はないようです。1,500リエル(30円)でコーヒーが飲めるカフェでもケーブルTVが流れています。

ホテルのTVは65チャンネルあり、ベトナムのケーブルTV同様に国際色豊かです。しかもベトナムではNHKBSで殆ど英語音声なのに比べ、ここではNHKの日本語放送が流れています。その分観た時のストレスは減りますが、バラエティーや懐メロ歌謡番組にはちょっと勘弁。

65チャンネルもあると選択も面倒で覚えられません。テレビはNHKが45に設定されていて46は字幕がスポーツ新聞のように派手な色使いの台湾の民視新聞台、その次の47にドイツのDW-TVがあり、聞き流しています。ドイツ語の響きは思いのほか心地良く感じられ映像も落ち着きがあります。今年が「ベルリンの壁」から50年目になることも知りました。

今回のWoman's world cup開催国とあって試合のニュースが何度も流れていました。優勝候補ドイツチームが敗北した時のニュースなどはその落胆ぶりが痛々しく感じられるほど画面の中のドイツ世界に浸っていました。

ベトナムのトゥイチェ紙スポール欄には「日本の精神、アジアの精神」-Tinh thần Nhật, tinh thần châu Á-との文章が掲載されていました。
http://thethao.tuoitre.vn/The-thao/447171/Tinh-than-Nhat-tinh-than-chau-A.html

「決勝戦の終結のホイッスルが鳴った時、私は日本人ではないのに言い表せない感情に満たされた。私だけでなく他の多くのベトナム人が日本人の精神、アジアの精神、・・・・・に誇りを持ったのだ」と結ばれてました。

Khi tiếng còi kết thúc trận chung kết vang lên, lòng tôi dâng trào cảm xúc thật khó tả dù mình không phải là người Nhật. Tôi biết rằng không chỉ mình mà nhiều người VN khác nữa cũng đang tự hào về tinh thần Nhật và tinh thần châu Á, tinh thần của những người luôn biết đứng vững trước mọi cơn sóng dữ.

アジアの同胞としての日本という認識がベトナム人にあることを知らされたことは少なくありませんでした。日本人にとってアジアはより外在的なもののようですが。仏教的なものなのか儒教的なものなのかは知りませんが、ベトナム政府高官の発言などにも東アジア的精神を感じることがあります。

最近も農業・農村開発相が農業投資の重要性を語る中で「私たち今は都市に住む人間も多くは農村の子供だったのであり、農業投資は故郷と祖先への必要な恩返し」との主張を展開していました。