チャウドックのCon Tien 橋で後江の支流を渡ってアンフー県に行きました。一度もフェリーに乗らずに済みますが、この橋を渡るのに行きは只で帰りに3000ドン徴収されます。ここもTan Chauと同様に川を渡るとすぐにイスラム・モスクが目に入りました。
ベトナム語版のウィキペディア「アンザン省」に省出身の著名人が記載されており、アンフー出身者としてトロツキスト、タトゥタオ(Tạ Thu Thâu)の名があります。1906年5月5日ロンスエン省アンフー総タンビン村の貧窮した子沢山の第四子として生まれ、父は大工兼漢方薬業(nghề bốc thuốc)。
それから100年を経過した今日も農業が主産業のこの地では、貧困が語られ続けています。たぶん雨期の始まりによるメコン河の水位の上昇によって6月から農地の多くが冠水してしまうからのようです。
省道956号を北に進むと30分ほどでメコン河沿いの町ロンビン(Long Bình)に着きました。狭い路地の突き当たりにはカンボジアとの国境口、Cửa khẩu Khánh Bìnhの看板が見えます。河沿いのロンビン市場を歩くとカンボジア通過リエルを束にしてショーケースに飾っている両替商の店も数軒あり、国境の町の雰囲気を感じます。それでも、この商売は一応非合法なのか、ビデオカメラを向けると店のオバサンは「撮るな」とばかり慌てて手を振りました。
このロンビンは、アンフー県ではたった二つしかない町(Thị trấn)の一つですが、町を回るのに10分も掛からないほどの小さなものです。国境を越えて来たベトナム人を待ち構え、金をふんだくる装置としてカンボジアではカジノがありますが、ベトナム側のそれに相当するものは「ビール・カラオケ」と書かれたやや怪しげな店のようでした。
この町は、ちょうどメコン河に注ぐ水路との接点にあり、国境口もこの水路沿いです。水路の向こう側がカンボジア領で両側共に小船に荷物の上げ下ろしをしている姿が見えます。水路に下りて見ると、カンボジアから来た果物を荷揚げしていました。ダンボールに詰められたマンゴスチンなどです。その場にトマトや苦瓜なども袋詰めにしてありましたが、これらの野菜はカンボジアへ運ばれるものだそうです。
果物の入ったダンボールに貼られたシールを読むと、生産国はタイと書かれていました。以前はベトナムでもマンゴスチンは高価な果物でしたが、先日コープマートで2万5千ドン/1kgで売られていて中国製のリンゴより遥かに安いのに驚きました。ここから運ばれたものなのかも知れません。
アンフー県にはこのカンビン国境口のほかにもう一つビンホイドン国境口があります。二つとも国家国境口(Cửa khẩu Quốc gia)で国際国境口ではないので、規定では第3国人の越境は出来ないことになっています。実際には特例とか柔軟な運用があるようで、そうでないとチャウドックから舟でカンボジアへのツアーなどもできないわけです。アンフー県にはこの国家国境口の他に輔国境口(cửa khẩu phụ)と規定されるものが幾つもあるとのことです。
水路の幅は対岸のカンボジアの家が掛ける音楽が聞き取れる距離です。洗い物をしてる女性の年令を判別できるほどではありませんが。
アンフー県ではこのカンボジアとの経済交流を経済建設の重要な柱にして行くとの方針を持っているようです。既に県内で生産される野菜の10%はカンボジアへ輸出され、輸出用に作付け品目も変更されているのだとか。昨年2009年のアンフー県のカンボジアとの輸出入金額は150百万ドル(140億円)。
この国境を流れる水路沿いにバイクを走らせてみることにしました。
ベトナム語版のウィキペディア「アンザン省」に省出身の著名人が記載されており、アンフー出身者としてトロツキスト、タトゥタオ(Tạ Thu Thâu)の名があります。1906年5月5日ロンスエン省アンフー総タンビン村の貧窮した子沢山の第四子として生まれ、父は大工兼漢方薬業(nghề bốc thuốc)。
それから100年を経過した今日も農業が主産業のこの地では、貧困が語られ続けています。たぶん雨期の始まりによるメコン河の水位の上昇によって6月から農地の多くが冠水してしまうからのようです。
省道956号を北に進むと30分ほどでメコン河沿いの町ロンビン(Long Bình)に着きました。狭い路地の突き当たりにはカンボジアとの国境口、Cửa khẩu Khánh Bìnhの看板が見えます。河沿いのロンビン市場を歩くとカンボジア通過リエルを束にしてショーケースに飾っている両替商の店も数軒あり、国境の町の雰囲気を感じます。それでも、この商売は一応非合法なのか、ビデオカメラを向けると店のオバサンは「撮るな」とばかり慌てて手を振りました。
このロンビンは、アンフー県ではたった二つしかない町(Thị trấn)の一つですが、町を回るのに10分も掛からないほどの小さなものです。国境を越えて来たベトナム人を待ち構え、金をふんだくる装置としてカンボジアではカジノがありますが、ベトナム側のそれに相当するものは「ビール・カラオケ」と書かれたやや怪しげな店のようでした。
この町は、ちょうどメコン河に注ぐ水路との接点にあり、国境口もこの水路沿いです。水路の向こう側がカンボジア領で両側共に小船に荷物の上げ下ろしをしている姿が見えます。水路に下りて見ると、カンボジアから来た果物を荷揚げしていました。ダンボールに詰められたマンゴスチンなどです。その場にトマトや苦瓜なども袋詰めにしてありましたが、これらの野菜はカンボジアへ運ばれるものだそうです。
果物の入ったダンボールに貼られたシールを読むと、生産国はタイと書かれていました。以前はベトナムでもマンゴスチンは高価な果物でしたが、先日コープマートで2万5千ドン/1kgで売られていて中国製のリンゴより遥かに安いのに驚きました。ここから運ばれたものなのかも知れません。
アンフー県にはこのカンビン国境口のほかにもう一つビンホイドン国境口があります。二つとも国家国境口(Cửa khẩu Quốc gia)で国際国境口ではないので、規定では第3国人の越境は出来ないことになっています。実際には特例とか柔軟な運用があるようで、そうでないとチャウドックから舟でカンボジアへのツアーなどもできないわけです。アンフー県にはこの国家国境口の他に輔国境口(cửa khẩu phụ)と規定されるものが幾つもあるとのことです。
水路の幅は対岸のカンボジアの家が掛ける音楽が聞き取れる距離です。洗い物をしてる女性の年令を判別できるほどではありませんが。
アンフー県ではこのカンボジアとの経済交流を経済建設の重要な柱にして行くとの方針を持っているようです。既に県内で生産される野菜の10%はカンボジアへ輸出され、輸出用に作付け品目も変更されているのだとか。昨年2009年のアンフー県のカンボジアとの輸出入金額は150百万ドル(140億円)。
この国境を流れる水路沿いにバイクを走らせてみることにしました。