雨上がりの夕方にトンレサップ(河)を眺めてみようとダイヤモンドアイランドまで出掛けてみました。生憎、岸辺はフェンスが張り巡らされていたり工事中だったりでバイクを停める気になれず、王宮前広場の近くへ。しかし外国人がカフェテラスでビールを飲む姿が目に入り、此処も自分には不似合いのように思えました。
結局、川沿いに国道5号を北上してプノンペンの街を抜け出すことになりました。どうせならウドンまで行ってみたいところですが、着く前に日が暮れてしまうのは間違いありません。
トンレサップはトンレが「河」を意味し、サップが「湖」なのでトンレサップ河と書くと「入間川river」みたいな違和感が残ります。トンレ・バサックはバサック河、トンレ・メコンがメコン河であるわけだし。しかし、トンレ・サップだけだと湖も同じ呼び名なので区別がつかず困ります。
国道から逸れて岸辺の住宅密集地に入ってみました。雨の後の夕暮れで気温はだいぶ低くなっているはずですが、子供たちが水に浸かっていました。国道の反対側の土地もこの時期完全に水没状態です。それなのに狭い土地に何故これほど多くの人が住んでいるのか不思議に思えました。特に子供の数は一家に5・6人居るかのような感じ。
河には夥しい水草が浮き、ゆっくりと流れて行きます。しかし流れの方向は上流の湖方向ではなく下流方向でした。「雨期にはトンレサップ河にメコン河が逆流し・・・」と言われているわけなのにどうして??
「ウィキペディア」にトンレサップ水系で獲れる魚はカンボジア人のたんぱく摂取量の60%を占める・・・と書いてあり、確か90年代に読んだ「もっと知りたいカンボジア」にも書かれていた内容で、20年前ならともかく、今は絶対にあり得ない、と常々思っているわけですが、トンレサップ河の逆流現象もそのまま鵜呑みにはできないものがあるようです。
何しろ今が雨期のピークとも言うべき時期です。トンレサップ湖を雨期には6倍もの面積に拡大させると言われる水量の内、メコン河から流入して来るのものはどれほどなのでしょうか。
「緑豆しるこ」があるかと思って腰を下した店でしたが、木の実の砂糖煮のようなものしかありませんでした。よく分からないので具は一通り全部入れてもらいました。驚くほどの甘さになっていました。