GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ご近所付き合い

2010-08-28 00:10:52 | 生活
田舎暮らし、と言っても国道沿いの粗末な店舗が立ち並ぶ一角でのどかな田園風景の中ではありませんが、しかし人間関係の希薄な都会でもなく、それ故新参者の外国人としては何かとご近所に気を使います。

かつて身近に見聞きしたところでもご近所の反感をかい、公安に通報されて拘束された日本人も居ましたし、最近の三面記事を読んでもご近所の通報と書かれたものを見受けます。殆どが破廉恥罪の類なわけですが。

そんなわけで、なるべくご近所には愛想好くしておこうと心掛けているところです。左隣の家には鎖に繋がれた犬が居るので家の出入り時には必ず声を掛けているのですが、毎度チラッと一瞥しただけで素知らぬ顔をされてしまいます。一人暮らしの身ですから「序でにこっちの家の番もして頂戴」という思いで仲良くなろうとしているのに、なかなか思いが伝わりません。それでいて早朝に鎖を放たれると我が家の門のところに糞を垂れてくれます。

右隣の大きな屋敷に猫が飼われているようで、夜になると塀の窓からこちらに侵入し、知らぬ顔をしていたら開け放った扉から家の中まで侵入して来ました。こちらが椅子に座ったまま動かなければまるで警戒せず、まるで我が家の如く振舞っています。泥棒対策には役立たないものの鼠対策にはなるだろうと思い、先日コープマートで買ったツナ缶(フィリピン資本のベトナム製品で新製品とのキャンペン嬢の甘い言葉に乗せられて買ったところ味付けがしてあってとても不味い)の処分に困ってたので、ご近所付き合いの印に振る舞いました。

するとちょくちょく顔を出すようになり、勝手に家の中を徘徊してイモリを捕まえて食べています。イモリも糞の掃除が大変なので、イモリを減らしてくれるのは大いに助かります。犬も猫も容姿、愛想共に水準以下ですが、自分で飼うわけではないので、却って情が移らずに済み良いのかも知れません。


豚青耳病95村中92村に拡大

2010-08-27 23:29:57 | 農業・食品
タイニン省92村町区(全95中)で豚青耳病による豚の死亡が確認された。9月25日までの情報では、2,178家族の養豚場で青耳病感染による発病があり、345集落、92村町区に及び、種豚センターを含め、45,242頭が感染、内33,237頭が発病、死亡・廃棄処分11,824頭である。

獣医局(タイニン農業農村発展局)によれば、病疫の状況は日々複雑化しており、感染の広がりは急速かつ広範囲であり、感染率は高い。病疫は豚の全年令かつ地域の全種に及んでいて、致死率は高い。大部分の発病した豚は治療を試みて回復しないと分かって初めて地方の行政や幹部獣医に報告される。

青耳病が疑われる兆候は典型的なものはないが、多くは発熱、食欲喪失、皮膚の充血、虚ろな目である。現在、この病気で死んだ豚にキロ当たり2万5千ドンの援助が行われるとの情報によって、豚肉の市場価格は下落している。

養豚家は慌て、幾つかの家では養育状況が悪く、豚舎は衛生的でない。 発熱があったり餌を食べなくなったりしても治療せず、または直ちに幹部獣医や地方行政への報告を行わないことが症状を更に悪化させ、そしてそうなってからようやく援助を得るために報告がなされる。

依然として青耳病で死亡した豚の死骸が投げ捨てられたり発病した豚が放置されてたりもする。これらが感染を蔓延させている原因のひとつでもある。

http://www.baotayninh.vn/newsdetails.aspx?id=160&newsid=15615

雨の日のパンク

2010-08-21 00:28:02 | 生活
中国製KTMバイクは、暫くエンジンも掛ずに放ってありました。このまま乗らずにいればますます調子悪くなるだけ、と思い近くの修理店で修理を依頼してみると「できない」と断られ、仕方なくオイル交換だけ済ませました。部品がないので「修理できない」というより、面倒な「修理はする気がない」という感じ。オイル交換も安物のベトナム製なのに8万ドンとしっかりボッタくられる始末。

洗車とオイル交換をしたことだからと、久しぶりに往復100kmほどこのバイクでビンユン省まで走ることにしました。信号も殆どなく、通行量も少ないベンカット県に抜ける悪道を走るのにはこっちの方が適したバイクです。それに昨年11月、このバイクに乗り換えてから腰の痛みも消えてたのですが、しかし先月から以前のスズキVIVAに戻したら再び腰が痛くなりました。

行きはエンジン音が気になりましたが、次第に滑らかに回るようになり、早くサイゴンでステップの溶接とクラッチレバーの交換、ハンドルの調節をしてくれる店を探さねば・・・などと思っていたところ、午後からは雨が降り出しました。

夕方近くになっても降り止まず、雨の街灯もない暗い夜道を走るのは最悪だとばかりに家に6時前に着ける時間に帰ることにしました。10kmほど走るとMy Phuocの町に着き、更に10kmほど走った下り坂の途中でハンドルが揺れ、何と後輪がパンク。

何時の日にかはこういう日が来ることは予想してましたが、雨の降る夕方の田舎道は勘弁です。近くの居合わせた人に聞くと修理店は来た道の方向にあるとのこと。坂道をパンクのバイクを引いて登るのは悲しいほど重く、エンジンを掛けて走ってしまおうか、とも思いました。

しかし、ベトナムでパンクしたバイクはそれでなくてもチューブの金具部分が切れてしまうことが多く、概ね2回に1回はチューブ交換を余儀なくされてます。3日前にもビンユンに来てパンクしてチューブ交換したばかりでした。その時は久しぶりのパンクだったのでパンクした時にベトナム語で何と言えば伝わるのか忘れてしまってました。今回は「va xe」と思い出しましたが、ベトナムでは滅多にないタイヤサイズなので、この田舎道の修理店にサイズの合うチューブがあることなど期待しようもありません。

やっとのことで修理店に辿り着くと先客があり、二軒先のカフェでコーヒーを飲みながら待つことにしました。こういうことでもない限り立ち寄る気になれない道端のカフェです。雨のため客も少なく、店の女の子と少し会話しましたが、メコンデルタのチャビンから出て来てまだ2ヶ月というお嬢さん、チャビン訛りというか南部のヤユヨの滑らかな発音が多過ぎて聞き取れません。それ以上に彼女にとっては日本語訛りのインチキ・ベトナム語など聞くのが初めてという感じでお互いに四苦八苦。

お陰で暫し気分的にはパンクの悪夢から逃避することはできました。直らなかったこの近くで一泊できる所を教えて貰おう、と思いつつ修理店に戻ると取り外したチューブをヤスリ掛け(鉄鋸で)していました。「釘が刺さってた」とのこと。チューブがまだ使えると知って一安心。地獄に仏の気分で、店の青年達の相変わらずの質問と無駄話にも愛想好く返事してました。







豚青耳病タイニン全省に拡大

2010-08-18 22:25:12 | 農業・食品
連日タイニン省新聞のサイトに豚青耳病感染情報が掲載されています。たぶんウィルスの特定を県内の検査機関ではできないようで、最初の発表時にはかなり感染が進んでしまった後だったからなんでしょうけど、この1週間ほどで感染は全9県市に及んでしまいました。

昨日の報道では省内95町村中67町村で13,133頭が発病し死亡3,939頭との発表です。そして最後に残ったチャンバン県でも発病・死亡が確認され、その数字は含まれてないとのこと。

農業省の統計を見ると、タイニン省の養豚頭数は差ほど多くはありません。昨年統計でベトナム全土の養豚数は2,760万頭。たぶん中国、アメリカ、ブラジルに次ぐ数字ではないかと思います。人口8,579万人ですから人口の約3分の1の豚が日々黙々とというかブーブー鳴きながら多くは輸入トウモロコシや大豆粕を原料とした餌を食べてるわけです。

私もまたその豚肉を食べてる一人ですが、量はたぶん平均以下です。統計数字が1年間のある時点での頭数なのか、あるいは年間に換算されたものなのかは知りません。タイニン省で飼育されてた豚は昨年23万頭だそうで、全国比0.85%。タイニン省の人口は全国比で1.18&です。養豚数の第一位はハノイで、これは隣接したハタイ省を併合したためですが、要するにハノイの需要です。これに次ぐのはホーチミン市に隣接するドンナイ省。ベトナムでも都会の肥満児が問題になる昨今、豚肉の食べ過ぎもその一因なのかも。

新聞記事には、死亡・殺処分された豚の頭数は農民が自分で処分したものは含まれてない、と書かれてましたので、発病等の実数は発表されたもの以上のようです。病気の豚が市場に出回り定食屋や弁当のおかずに入っているかも知れない-という危惧は誰もが抱くところで、食事の最中に近所の店で客同士が話しているのを耳にします。

カンボジアでも豚青耳病が流行ってるとのことですが、タイニン省産の感染豚肉の輸出先としてまず考えられるのは長い国境を接するカンボジアなのかも。タイでは「近代的に管理された養豚施設」のため感染の恐れなし、と豪語してるようですが、そもそもこの豚青耳病なるもの、近代的な養豚業が生み出した病気なのではないか、などとも思ってしまいます。

鳥インフルエンザもそうですが、「品種改良」を重ね、遺伝子組み換え作物の飼料を含め短期間に低コストで効率良く肉を生産することに特化した家畜は、その経済性と引き換えに生物としての大きな歪みを抱えてしまっているのでは。

単一種のジャガイモしか栽培しなかったが故に被害を極限まで拡大してしまったアイルランドのジャガイモ飢饉の愚を今日の養豚・養鶏業も歩みつつあるのでは、という気もします。より厳重な管理を次々に重ねていかねばならないってことでは、本来的な意味での食の安全性とは異なるように思えます。




タイニン省でも豚青耳病

2010-08-13 23:38:50 | 農業・食品
7月末の農業省統計報告で豚青耳病感染が南部でも始まっているとのことでしたが、地方紙のタイニン新聞8月11日号に「豚青耳病、タイニンでも出現」との記事がありました。しかもタイニン省8県中の4県22村と広範囲です。

Tan Bien県では40家族の飼う833頭中830頭が感染、死亡132頭。Go Dau県100家族1,824頭中 1,297頭感染、死亡184頭。Ben Cau県51家族2,004頭中418頭感染、死亡17頭。 Tan Chau県58家族2,524頭中644頭感染、死亡62頭。

Tay Ninh新聞は日刊ではなく、週4日しか発行されないし、朝早めに郵便局まで行かないと買えないため省内の事情には未だに疎いものがあります。

豚肉は暫く控えたい、などと思いつつ工業団地近くの路上で売られている魚などを見ると水産品を食べるのも気が引け、きょうも昼と夜の食事には豚肉を食べてしまいました。

自炊をしようと思い、ガスレンジを買ってはみたものの食材を買うのに躊躇してしまいます。どう見ても安全性と清潔さに疑問が残ります。売られている場所の環境のせいなのですが。


再び引越し

2010-08-12 00:23:54 | 生活
ベトナムに戻り10日ほど経過してしまいました。

戻って早々に大家の都合で再び引越しを余儀なくされ、やっとどうにか落ち着いたところです。振り返れば、ベトナムに来てから大家の都合で引越しせざるを得なかったのもこれで四回目なので驚くほどのことでもない筈なのですが、今回は借りてから一ヶ月も経たずのことなので随分と狼狽してしまいました。不慣れな土地である上にこの辺はホーチミン市などと比べ賃貸物件が少ないし。

それでも、「次が見付からなければ出て行けないでしょ。道路で寝ろって言うの」?などと困惑しきった顔で言ったものだから、大家も必死になって引越し先を探してくれました。その中には庭も広く8部屋もある月500ドルの家や「一人暮らしなんだからこれで十分よ」などと長屋形式の蒸し暑そうな75ドルの部屋も。

借りていた期間、1ヶ月ちょっとの家賃も払わずに済み、電気代も請求されず、引越しの田ラックも用意してくれたので、金銭面ではさ程無駄はありませんでした。

7月末の埼玉の猛暑と比べれば晴れ間の少ないこの時期のベトナム南部の方が過ごし易いようにも感じる気温です。晴れ上がればやはり厳しい暑さですが、ここ数日は熱帯性低気圧がどこぞに停滞を続けてるようで、曇り空が多く雨も一日に何度となく降っています。

ここタイニン省はホーチミン市、ロンアン省、ビンユン省、カンボジア国境に接し、ホーチミン市までは国道22号を路線バスやバイクで何度も往復しています。ビンユン省にも出掛ける機会が多く、バイクを使うのですが、サイゴン河が間に流れているので限られた橋を渡らねばならず、思いのほか時間がかかります。

きょうは、クチ・トンネル近くからミーフックに抜ける道を走り、見事に道を間違えてしまい、帰りに2時間半も掛かってしまいました。中国製KTMはまだ修理をしてないので再び1999年製スズキVIVA110ccに乗っています。長い距離を走るには疲れますが、雨の時は泥の跳ね方が幾分軽減されるのが救いです。