モンドルキリにもガソリンスタンドに併設されたコンビニがあります。価格はやはり高めなので滅多なことでは利用しないようにしているものの他の店で売ってない輸入品などは此処で買うしかありません。プノンペンのイオンモールまでバス代と一泊の宿泊費をかけて行くことを思えば便利とは言えるわけですが、品数は豊富ではありません。客の姿もかなり少なく、したがって商品の回転率も悪そうな店です。
画像手前左のツナ缶はタイ製品で、プノンペンのスーパーでもいつも買っていた低価格品です。一人で食べるにはやや大きく、開封後忘れて日数が経つと臭いが気になり猫の餌になってしまいます。猫にはイワシのトマトソース煮の缶詰より好評。
その隣は先週初めて買ったコンビーフ。レベルを読むとシンガポールからの輸入品でブラジル製となっていました。コンビーフは高価、との先入観があり手に取ることもありませんでしたが、市場で牛肉を買うのには気後れします。これもまた日本で売られている商品より大き目で340g入りでした。値段は3ドルちょっとだったので「ノザキのコンビーフ」の1/3ほどの安さかと。ただ、コンビーフの缶はゼンマイを巻くように回して缶を開けるわけで、この缶もそのような作りにはなっていますが、残念ながら取っ手が付いていませんでした。突起部分をペンチで引っ張ってみたものの缶は切れず、仕方なく缶切りで底を切ることに。
チョコレート・ペーストはオーストラリア製でした。たぶんネイチャーロッジのパンケーキに付いてくるものもこの製品のようです。
赤牛が笑っている8Pチーズはベトナムの定番商品。フランス資本のBel Vietnam社製品で工場はミーフック3工業団地にあります。雪印6Pチーズは108gですが、こちらは120g。常温保存可能なのでパンにバター代りに塗って食べるのに便利です。
煙草の「ウィンストン」はモンドルキリではここでしか売っていないようです。プノンペンの中央市場では10個5ドルでしたが、ここでは1個2,600リエルと3割増しの値段。しかも余程売れないと見えて封を切ると湿気を吸って点々模様が出来てました。当然ながら捨てたくなるような味しかしません。アメリカ以外で販売されているウィンストンは日本のJTが製造・販売しているらしいので、このウィンストンもそのようです。価格は「FINE」より安いので申し分ないのですが、たぶん置いてある店はメビウスより少ないかも。
その後ろの瓶詰はベトナムGolden Farmブランドのパインジャム。スーパーにはタイ製のジャムも数多く競合関係にあるようです。確か価格はベトナム製の方がやや高めだったような記憶があります。食品加工の分野でもタイの方が価格競争力があるのかも。タイの政情不安時にはベトナムからの輸入が増え、それが解消された今年はベトナムからの輸入が減っているという関係にもあるようです。
紅茶を買おうと思って数か月が過ぎ、何度かこのリプトンの棚の前を歩きました。100個入り4.8ドルは少々怯みます。しかし先週に至るも25個入り商品は入荷しておらず、仕方なく買ってしまいました。製造年月日は2012年10月。賞味期限は来月。商品はインドネシア製で、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、台湾でも販売されているものでした。
モンドルキリ・コーヒーは値段の割に不味いので、プノンペンでラオスかタイのコーヒーを買おうと思い、それまではインスタントでと思って買ったタイ製ネスカフェ。「何これ?」とわが舌には感じられる味でした。それでもコンデンスミルクを混ぜて飲み一瓶開けてしまいました。
違和感なく手に取れるクラッカーの「リッツ」。日本ではヤマザキナビスコですが、今や東南アジアのリッツはナビスコやクラフトの文字もなくなりました。今はモンデリーズ・インターナショナルという名のアメリカの食品会社の所有だそうです。パッケージにはベトナム語やタイ語(?)の表記もありました。インドネシアの工場で一括生産して東南アジア各国で販売されているようす。小麦を生産できない東南アジアではオーストラリが供給地となり、距離の近いインドネシアに工場を作るのが効率的・・・なのかも。
と、言うわけでモンドルキリ生活を送りつつ輸入加工食品を買ってしまうのにはちょっと情けないものがあります。