GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

パクセからアタプー

2012-10-17 23:25:24 | 旅行

パクセで一泊し、朝8時過ぎにチェックアウトして銀行へ。新市場近くのACLEDA銀行のATMでは昨日と同じで引き出すことができず、店内に入って尋ねてみました。
「カードがVISA扱いのためにラオスのACLEDAでは使えません」。VISAの付いてないキャッシュカードであれば使用できるのだけど、との説明には理解できないものが残りましたが食い下がってどうにかなるものでもなさそうです。

このVISAデビットはカンボジア国内のみ、と説明を受けているので尚更不可解。諦めてベトナムの銀行カードのVISA扱いで引き出すことにしました。4%手数料を覚悟して。カンボジアのACLEDAカード引出しの際は、リエルでもUSドルでも可能ですが、ラオスは当然ながらKIPのみなので100万KIP(125US)引き出しました。

          

現金の次に必要なのは3Gのシムカード。言葉が通じない上に方向音痴を自覚しているので見知らぬ土地ではグーグル・アースに頼るため必須アイテムです。

ガソリンを入れ、さあ走るぞ、と気合いが入った直後に白バイに停止させられ出鼻を挫かれました。書類の提示を求められただけで、免許証やパスポートの提示は要求もされませんでした。
30分も走ると気温が下がったようでかなり寒くなりました。ジャンバーを取り出して着ようとバイクを止めると、日差しが強くて頭部は照りつける暑さでした。「800m先に滝」の看板を見たので左折して立ち寄りました。ホテルやコーヒーの木もあるリゾート施設になっているところでした。その後も滝の看板は幾つも見ましたが、コーンパペンの滝を見ればればもう十分という気分。

                    

PAKSONGの町でUNITELの店を見つけたので立ち寄りました。携帯で3Gを使いたいと言ってみましたが、何やら微妙な雰囲気。携帯は電源を切っておかなかったのバッテリー切れでコンセントに繋いで設定して貰いました。しかし、Mobile networkは「Disconnected」状態のまま。SIMカード10万KIP、チャージ10万KIPで計200円が無駄になってしまいますが、仕方ありません。音声通話は出来るからまぁ良いか、と諦めました。

          

PAKSONGの町を抜けると道路はSEKONG方向とATTAPU方向に分岐しています。目指すアタプーは直進とかすかに読み取れるので直進しました。どちらも舗装路のことだし。

道路に行先の表示石柱がないのが気になっていましたが、舗装路はいつの間にか終わり、土や砂利の道に変わっていました。

                    

コーヒープランテーションもあるこの地域がBOLOVEN高原ということのようです。

          

12時頃に食堂を見付けたのでバイクを止めて店に入ったのですが、その途端に食べる気が失せてしまい、問いかける言葉も知らないのでそのまま店を出てしまいました。道にコーヒーを干してところを見ると小規模なコーヒー栽培農家も少なくないようです。

分岐点があり、直進の道路には「Not Entry」の看板があったので右方向に進みました。コンパスを確認すると南へ進んでいました。手持ちの50万分の1地図では東に直進なのですが。すると道路は山の中を進むことになり、するともう曲がりくねるばかりなので進行方向は確認できません。

次第に険しい個所が増え、時折前方から来る四駆車とすれ違いました。少なくてもバスが通れる道でないことは明らかで、道を間違えたことに気付いたものの再び山道を登るのも面倒。それでも送電線が引かれているので何れは何処かの幹線道路に出る筈と思うことにしました。3年前にベトナムのコンツムからバスで来た時に見た風景とはかなり異なるものでした。

                    

山の中腹から湧き出る水が道の傾斜に流れ出ているのが一番恐怖でした。12年前フエの山を越えた時と同じような雰囲気(今はすっかり舗装されています)。何れはこの道もバスが通れるようになるのでしょうけど、今は石がゴロゴロしてたり泥濘んでたり。に足をついて靴はすっかり泥だらけ。

          

傾斜がなだらかになり、民家が見え始めると少し安心しました。しかしライフルを持った人間とすれ違った時は息を飲む思いでした。2度目はバイクの後部座席に座った子供でしたが。軍事用のライフルではないようですが、空気銃でもない様子。

遂に舗装路にでることが出来、アタプーまで50kmとの表示が見えました。3時前にはアタプー県の県都アタプーに着く筈。安心した途端に今度は眠気に耐えねばならないことに。ちょっとコーヒー飲んで休む、などという店もなく、草むらで身体を横たえたい欲求が起きるものの牛の糞が背中にベットリの妄想も。

                    

幹線道路に出ると水力発電所がありました。グーグル・アースで確認するとこの付近の標高900mのところに湖がありますした。道路は標高100m程度のところを走っています。

アタプーの町にはまったく見覚えがありませんでした。ベトナムの田舎の行政都市と同じで目に入るのは地方官庁の建物と銀行程度。碁盤の目のように道路は造られ、街灯も取り付けられているのに人々の生活が感じられない町です。バイクの修理店などはベトナム語の表記もあるのでベトナム人も少なくはない様子。

          

少々料金が高くてもゆったり出来るホテルでWifi繋いで道路の確認をしたい、との思いは無理だと諦め、最初に見つけた看板のホテルに泊まることにしました。一泊80,000KIP(800円)でWifiなしのエアコン付き。夜中には蚊が耳元にやって来て二度起こされてしまいました。