ケサンからはホーチミン道路を南下してThua Thien Hue省のA Luoiに出ることができます。100kmほどの距離ですが、この日は一度フエに戻り、フエで一泊した後アールイに向かうことになりました。
国道一号線も今ではフエ市街の手前でダナン方向に迂回するバイパスができ、道路事情は8年前とは大違い。フエから山を越えてアールイに至る道路もすっかり舗装されてしまっていて別世界の観がありました。1日2便ある南部バスターミナルからのバスでも1時間半で着くそうです。
傾斜のきつい砂利道に胃袋が上下に揺すぶられながらバイクで走ったことを思い出します。すれ違うバイクも滅多になく、山の中で大きな鎌を持った少数民族の人にジロッと見詰られた時はビビリました。バイクを止めて見晴らしの良い場所で煙草を吸っていると小学生くらいの子供が近寄って来て「おじさん、お金頂戴」。店屋も何もないところでお金の使い道もないだろうにと思ったわけですが、「お菓子を買う」とのこと。お菓子こそ「資本主義商品経済が非資本制生産領域」侵略の尖兵であると妙に納得した瞬間でした。
今回は道で出会う民族衣装が随分と減ってしまったように感じました。籠を背負い手巻き煙草を口にしたお婆さんの姿なども見かけません。
「アールイは少数民族の比率が高いから投資しても失敗するんだよ。クアンチはキン族が多いからその心配はないけど」などとの話を聞きながらフエに住むベトナム人と食事を共にしたわけですが、「酒ばかり飲んで働かない少数民族」と言いつつ自分もビール飲みながら延々と食べ続けているではないか、と思うことしきりでした。
「アールイの特産だから」と喰わされた養殖の大トカゲは、黒々と焼かれぶつ切りにされた肉の味はともかく、生きてる姿を厨房に見に行った時は胃袋が縮む思いでした。店には地元の公安の人々も来ていて、国境を接するラオスの公安との親睦会をしていて、「国境の町」を実感させられました。
>20年間周囲と隔絶された200人の集落を発見
>アードット国境経済区設立
>仕事あっせん詐欺、金採掘現場で強制労働
>アールイ水力発電所着工
等のアールイに関わる記事は全国紙でも報道されてましたが、実際行ってみると変化は予想以上でした。町にはADSLも来ているし、パラボナ・アンテナを付けた家も少なくありません。外国の衛星放送を受信するためのものではないそうですが。
広場に高校生が大勢でたむろしていました。「体育の授業」とのことでしたが教師の姿は見当たらず、駄弁ってるだけ。殆どが少数民族の子供たちでしたが民族衣装ではなく、サイゴンの高校生よりも少々派手めの服装。たぶんキン族とは色彩感覚が少々異なるのではないかとも思いました。
その傍らで水牛が草を食んでいました。長閑で、ここで2・3年暮らしてみようかと思わないでもありません。恐る恐る水牛に近づくとバリバリと草を食いちぎる音が聞こえます。それに鼻息も荒くシーシー。配合飼料を買わずとも家畜を育てられる環境が後どれだけ続くものなのでしょうか。
国道一号線も今ではフエ市街の手前でダナン方向に迂回するバイパスができ、道路事情は8年前とは大違い。フエから山を越えてアールイに至る道路もすっかり舗装されてしまっていて別世界の観がありました。1日2便ある南部バスターミナルからのバスでも1時間半で着くそうです。
傾斜のきつい砂利道に胃袋が上下に揺すぶられながらバイクで走ったことを思い出します。すれ違うバイクも滅多になく、山の中で大きな鎌を持った少数民族の人にジロッと見詰られた時はビビリました。バイクを止めて見晴らしの良い場所で煙草を吸っていると小学生くらいの子供が近寄って来て「おじさん、お金頂戴」。店屋も何もないところでお金の使い道もないだろうにと思ったわけですが、「お菓子を買う」とのこと。お菓子こそ「資本主義商品経済が非資本制生産領域」侵略の尖兵であると妙に納得した瞬間でした。
今回は道で出会う民族衣装が随分と減ってしまったように感じました。籠を背負い手巻き煙草を口にしたお婆さんの姿なども見かけません。
「アールイは少数民族の比率が高いから投資しても失敗するんだよ。クアンチはキン族が多いからその心配はないけど」などとの話を聞きながらフエに住むベトナム人と食事を共にしたわけですが、「酒ばかり飲んで働かない少数民族」と言いつつ自分もビール飲みながら延々と食べ続けているではないか、と思うことしきりでした。
「アールイの特産だから」と喰わされた養殖の大トカゲは、黒々と焼かれぶつ切りにされた肉の味はともかく、生きてる姿を厨房に見に行った時は胃袋が縮む思いでした。店には地元の公安の人々も来ていて、国境を接するラオスの公安との親睦会をしていて、「国境の町」を実感させられました。
>20年間周囲と隔絶された200人の集落を発見
>アードット国境経済区設立
>仕事あっせん詐欺、金採掘現場で強制労働
>アールイ水力発電所着工
等のアールイに関わる記事は全国紙でも報道されてましたが、実際行ってみると変化は予想以上でした。町にはADSLも来ているし、パラボナ・アンテナを付けた家も少なくありません。外国の衛星放送を受信するためのものではないそうですが。
広場に高校生が大勢でたむろしていました。「体育の授業」とのことでしたが教師の姿は見当たらず、駄弁ってるだけ。殆どが少数民族の子供たちでしたが民族衣装ではなく、サイゴンの高校生よりも少々派手めの服装。たぶんキン族とは色彩感覚が少々異なるのではないかとも思いました。
その傍らで水牛が草を食んでいました。長閑で、ここで2・3年暮らしてみようかと思わないでもありません。恐る恐る水牛に近づくとバリバリと草を食いちぎる音が聞こえます。それに鼻息も荒くシーシー。配合飼料を買わずとも家畜を育てられる環境が後どれだけ続くものなのでしょうか。