文藝春秋の中吊り広告を見ていたら、みんなの党の渡辺喜美さんの記事で、「民主でも自民でもない「政界再編」の核となる」、「わが第三極宣言」という見出しがありました。最近は、「楽天新党」等という言葉を目にすることもあり、日本の政治は、いよいよ旧時代の終焉に向けて、着々と進んでいるように思います。
日本の政界については、新時代幕開け前の旧時代終焉までの動きとして、私なりに以下のとおり予見しています(「旧時代政治終焉のシナリオ」参照)。
第一段階:力があってビジョンを失った人々(自民党)
第二段階:それなりの力があってビジョンがない人々(民主党)
第三段階:力もビジョンもない人々(その他小政党、無所属)
※「力」については、時を追う毎に無力化していくと思われますが・・・
冒頭のみんなの党や「楽天新党」というのは、ここで言う第三段階のプレイヤーであるという位置づけです。
そして、私なりには、真に新しい時代を切り拓きたい、新時代を担っていきたいと考えている若い方々に対して、上記の第一から第三段階までの旧時代の枠組みにはまるのではなく、今しばらく時を待って、それらが終わった後の「新時代」にて活躍できるよう、じっくりと準備を進められてはどうかと思っています。
現在、NHKの大河ドラマでは、「龍馬伝」が放送されていて、幕末期に対する関心が高まっており、現代をその幕末の時代と重ねて見ている人も多いのではないかと思います。ただし、幕末から明治にかけての変革は、前時代の整理を含めて、それなりの時間と労力がかかりました。前時代の発想を超えるビジョンや体制を実現するためには、それが実行可能なレベルに到達するまで、水面下にて、かなりじっくりと準備を進める必要もあります。
これと同様、私はこれから起こってくるであろう変革についても、それなりの時間がかかるものと思っています。そして実際、5年や10年ではなく、もっと先の次時代を担う人々は、それを見据えて、今日現在、それなりに腰を据えた動きをしているだろうと考えています。
尊王攘夷の志士、新撰組のような佐幕派たち・・・しばらくカオスのような、それぞれが入り乱れた戦いを繰り広げることになるでしょう。しかし、何も死に急ぐことはありません。未来ある若者たちにとって、今はじっくりと腰を据えて、自分たちが生きていく時代、または子供たちの世代の時代に思いを馳せつつ、傷つくことを避けてきちんと生き延びることが重要なのではないかと思うのです。
-軽々に動くことなかれ-
下手に動いて、陥ちていく人々や仕組みに巻き込まれてはいけません。旧時代の幕引き役のような人々とつるんでしまっては、後々の活動において、致命的な手かせ足かせとなるかもしれません。その手かせ足かせは、「新時代」の世界において、かつての志士たちの「死」と同じくらい重大な意味を持つ可能性もあるのです。そういう意味で、今は、山のようにドッシリと構えていても良いのではないかと思います。