2009年も、あと数時間を残すのみとなりました。今年をあらためて振り返ってみると、自分なりには、「垢落としが終わった年」と位置づけてよいのではないかと思っています。
新しいことを実現するためには、余計なものを巻き込んではいけません。下手に余計なものを身の近くに置いてしまったら、それが後々災いとなって、自分の身に降りかかってきてしまいます。結果として、志を遂げることはできません。私としては、今年の総括として、これまで自分が成長していく過程の中で、どうしても必要だったもの、けれども「垢」に成り果てたものを整理することができた、とても貴重な一年であったと振り返ることができるのではないかと思うのです。
一応、念のため付け加えておきますが、「垢」はけっして悪ではありません。「垢」は、それが「垢」に成り果てる直前まで、紛れもなく自分の身体の一部だったものであり、それに対しては、大いに感謝しなければならないと考えます。したがって、「垢」が「垢」に成り果てたこと自体は、むしろ悲しむべきことなのだろうとも考えます。
しかし、それが自分の成長とともに、「垢」に成り果てた瞬間、それを自分の身体の一部として、置いておくことができなくなるのも事実です。これは、非常に悲しいことではありますが、ただやはり、どうしても新しい身体をきちんと動かしていくためには必要なことでもあります。
そういう意味で、2010年という大変貴重で大切なスタートを切るにあたり、今年はきっちりと「垢落とし」ができました。いよいよこれから、次の時代を共に切り開いていくことになる仲間たちが、順次、集い始めることになるのだろうと考えます。