常識について思うこと

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ノロティの優しさと力

2010年02月14日 | 歌詞&台詞

戦う司書 The Book of Bantorra」の第20話の冒頭、ノロティとエンリケのやり取りは、思わず書き留めてしまいたくなりました。

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<エンリケ>
ひとつ聞く。けっして敗北を認めず、命を狙ってくる敵がいるとしよう。お前は、その敵を殺すか否か。

<ノロティ>
殺しません。叩きのめして捕まえます。

<エンリケ>
生かしておいて、また戦いを挑んできたらどうする?

<ノロティ>
また、戦います。・・・エンリケさん、容赦ないんだから。戦って、また勝ちます。

<エンリケ>
なぜそこまで、殺すのを厭う?

<ノロティ>
うーん・・・。何というか、難しいなぁ・・・。誰に言っても分かってくれないんですよ。実は、この世界は私のものなんです。

<エンリケ>
何処から、何処まで?

<ノロティ>
全ての国と人と、海と山と街の全部です。あと、エンリケさんもです。・・・うん、私の世界なんですよ。エンリケさんが今、こうして一緒に生きているのも。
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はっきり言って、ノロティ自身の神宣言です。「この世界は私のものなんです」だって?!・・・惚れました。ノロティ、すごいです。これについては、おそらくこの物語のなかで、至高の存在である「楽園管理者(神の化身?)」の発言からも読み取れることと思います。

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思い返せば、奇妙な話だ。ハミュッツにマットアラスト、イレイアにユキゾナ。キラ星の如く実力者はいたが、誰も私を追い詰めはしなかった。彼らは結局、私の手の内から一歩も出ていない。ただ一人、ノロティ・マルチェだけが、私の想定の外に出た。不思議なことだよ。あの心優しいだけの少女が、最も私を追い詰めたのだ。
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まったくの同感です。ハミュッツ・メセタ、恐るるに足らずといったところでしょう。

ところで、この話の展開、どう考えてもノロティは死んでしまっています。まだ、ストーリーがそこまで至っていませんが、とてもとても残念です。ひとつ言えることは、自身の神宣言というのは、それだけのリスクを伴うし、またそれに見合う強さを持っていなければならないということなのでしょう。ただ、それでもノロティの心意気、考え方そのものについて、私としては全面的に賛同したいと思います。

「楽園管理者」には、いずれ辿り着くはずです。

コメント
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