新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ギンパイソウ:銀杯草(梅ではなく杯でした) 

2012-06-06 16:38:47 | 植物観察1日1題
少し地方へ行くと、町おこしの一環でしょうか、道路わきにいろいろな草花を植えて、通る人を楽しませてくれます。
そのなかに、白い杯状の花を上向きにつけた草がありました。名前を聞くとギンパイソウということでした。よく似た名前に、ユキノシタ科のギンバイソウ(銀梅草)、フトモモ科のギンバイカ(銀梅花)キンポウゲ科のキンバイソウ(金梅草)などがあるので、おもわずパ(半濁音)イですか、バ(半濁音)イですか、どんな字を書くのですかと訊ねました。
答えはギンパイ(半濁音)で、銀杯草と書くと知りました。
ナス科の多年草でニーレンベルギアの名でも知られ、ギンサカズキの別名があります。アルゼンチン、チリの原産で、葉は長楕円(ちょうだえん)状のへら形、葉身は長さ2、3センチメートルで長い柄があります。花は6~9月、葉と対生し高坏(たかつき)状に1個つき、乳白色、花径は2、3センチメートルで芳香があります。地表下の走出枝がよく発根し、分枝して地面を覆って茂るので、地被植物として庭や公園に植えられます。栽培は容易で3~4月、走出枝を切り取って植え付けるとよく活着するそうです。

ウツギ:空木(花糸の飾りは何のため?)

2012-06-06 09:20:48 | 植物観察1日1題



ウツギ:空木(ユキノシタ科ウツギ属)が満開です。旧暦4月卯月に咲くので“卯の花”の名で親しまれており、高槻市民の花にもなっています。枝先に白い鐘形の花がむらがって咲く姿はおなじみですが、葉の両面や、花柄や萼などに星状毛が目立つなど、白花としての清純なきれいさにやや欠ける気もします。
その花の内部を覗くと、10本ある雄蕊が特徴ある形をしているのが見えます。
雄蕊の白い花糸の両側に翼があり、翼の先端がぴんと突き出て、その先に黄色い葯がつく姿は、まるで灯がついた蝋燭のようです。
花糸を目立たせて、送粉者を誘う植物に、ネムノキやコアジサイなどがありますが、花弁の中に潜んでいるウツギの花糸が、このように凝った造作をしている意味はよく分かりません。