新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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サツマイナモリ:薩摩稲守(同じ山で見た2種のイナモリソウ)

2010-04-10 22:26:27 | 植物観察1日1題

岩湧山麓の道を歩いていて、深い谷川の縁に白い花をつけた草の群落が見えました。遠目にもなじみのない花のようだったので、少々無理をして谷底まで降りました。
花は長さ1.5cmほどの漏斗型で、花柄の片方に数個偏ってつき、白い5弁の花にはやわらかい毛があります。
初めて見るサツマイナモリ:薩摩稲守(アカネ科サツマイナモリ属)でした。
暖地の林下のやや湿ったところに生える常緑の多年草で高さは10~25cm、茎は細く地をはって広がります。花期は非常に長く12月から翌年の5月ごろまで咲き続けます。
和名の薩摩稲守は、薩摩に産する稲守草の意で、イナモリソウは、三重県の稲守谷で最初に発見されたのでその名が付いたといわれます。奇しくもそのイナモリソウを初めて見たのも、この岩湧山でのことでした。(05年6月27日記事)植物観察に興味を持ち始めた頃のことで、イナモリソウをよく覚えています。そしてこのサツマイナモリも、同じ山で、それも苦労して見に行っただけに忘れられない花になりそうです。