簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

二本立て

2015-01-07 | Weblog
 一昔前の映画館で上映される映画の多くは二本立てで、メインとなる映画に抱き
合わせるようにもう一本上映されていた。



 そんな映画館では、新聞社か何かが提供するニュース映画がまず流され、それ
に続いて前座的にもう一本の映画が上映される。それが終わると少しの休憩時間
が設けられていて、観客はこの時間を利用してトイレを済ませたり、ロビーの売店
でお菓子や飲み物、パンフレットやブロマイドなどを購入したりしたものだ。



 こうした昔の映画館では、飲食物の持ち込みは大方自由で有った。
しかし、近頃のシネコンではそうはいかない。
ロビーにポップコーンや揚げ菓子などを販売する自前の売店を設けることで、持ち
込みを厳しく制限しているところが多い。



 こんなシネコンの館内を見回してみると・・・それにしても不思議な光景である。
誰もが皆同じ方を見、手だけを機械的に動かしながら同じものを食べ、同じ容器で
ほぼ同じ飲物を飲んでいる。

 シネコンの多くでは当然映画も一本立てで有る。
これは一本でも十分に集客が出来ると言う興行側の自負も有ろうが、近頃の観客
の、見たい映画だけ見られれば良いと言うニーズに答えるものらしい。
それに何よりも映画の製作本数が激変した今日では、二本立てでは興行的にも成
り立たないと言うのが本音のようだ。



 一本単位で上映し、確実に興行収入を上げるのが近頃の主流らしく、さらにシネ
コンでは客単価の高い飲食物の売り上げにも収入源として大きなウエートが置かれ
ているらしい。(写真:ゆうばりキネマ街道・続)






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シネマ・コンプレックス

2015-01-05 | Weblog
 昨年の夏から秋にかけて、たて続けに映画を二本も見た。
と言っても日常的にはテレビや、借りたDVDやビデオでは見ているので、正確に
は「映画館で」、いや「シネコンで見た」と言うのが正しいのであろう。
家人に勧められ、連れだって出かけたこの時が、シネコンの記念すべきデビュー
である。





 思い返してみると近頃は、映画館で映画を見ると言う事はめったにない。
最新作、話題作でも二年も待てば茶の間のテレビで見られるし、どうしてもと言う
ならば少し待てばDVDやビデオを借りれば、たいていのものは事が済む。

 こんなわけだからわざわざ町中に出かけ、高い料金を払って見に行く必用は無
い、と言ってしまえばそれまでで、実際そんなことで映画館には足が遠のいている。
しかも近頃では、見に行こうにもその映画館が町中から姿を消してしまった。



 その代わり最近増えているのが、「シネコン(シネマ・コンプレックス)」である。
一つの施設の中に複数のスクリーン(凡そ5つ以上が目安らしい)を持ち、それらが
同一の名称で運営されている映画館のことで、駅前や繁華街に立地する商業施設
や、郊外のショッピングセンターなどに併設されることが多い。



 一つのホールは、昔の映画館のように千人近い収容を誇る広さは無く、100~
200席程度、多くても500席位で、ほとんどが座席指定の完全入れ替え制である。
そのため手持ちのスマホや携帯で事前の座席予約も出来、当日発券窓口に並ぶ
必要がない。(写真はイメージ) (続)






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お正月映画

2015-01-02 | Weblog
 「お正月映画」
最近映画への興味が薄くなったせいか、余りこの言葉に関心を示さなくなった。
お正月映画とは、正月に上映される映画のことで、年末(広くは11月頃から)から
年始にかけて封切られる映画を指しているが、最近では「冬休み映画」などと呼
ぶ事もあるようだ。



 ある時期、映画が庶民の娯楽と言われたことがあり、こんな時代はどんな小さな
町にでも、と言って良いほどに必ず幾つか映画館が有り、そこはどこも大そう賑わ
っていたものだ。



 家族揃って、友達を誘い、恋人同士で、子供を連れて、或は一人で時間潰しに、
等々色々な理由、様々な場面で町の映画館には良く足を運び、観に行った。
入れ替えの無い深夜興行で、安価な寝場所として利用させてもらった記憶も有る。



 中でも子供の頃、お年玉を貰い懐が温かくなるお正月は、どこに何を見に行こう
かと散々に悩んだりもした。この時ばかりは親に入場料をねだる必要も無く、自身
の裁量で行けたわけだから自ずと映画選びにも熱が入ったものだ。



 しかし、やがてテレビが各家庭に浸透し、番組として映画が見られるようになり、
高度成長と共に娯楽も多様化し、ビデオやCD・DVDのレンタルが盛んになると
当然のように人々の足は町の映画館から遠のいて行き、客足が落ちた館はやが
て経営不振で閉鎖の憂き目を見るのである。



 今は丁度その「お正月映画」の時期である。
その昔、今年は何を見ようか・・・と多くの子供たちは心をわくわくさせたものだが、
近頃の子たちは、ショッピングモールへゲームでも買いに走って行くのか、それとも
「妖怪ウオッチ 誕生の秘密だニャン!」に行列をしているのであろうか?
(写真:ゆうばりキネマ街道・続)

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