簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

わさび田(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-28 | Weblog


 大王わさび農場の敷地は広大で、面積は15㏊(45,000坪)あり、畳を
敷き詰めると9万枚分と聞いても中々ピンとは来ない。
一般的に畳2枚が凡そ1坪と言われているから、仮に敷地50坪の住宅な
ら900軒の団地と言うことになり、これなら解りやすい。



 広大な農園は、「安曇野わさび田湧水群」の湧水地の一角にあるため、
農場内にも何本もの清らかな湧水の川が流れている。
その湧水は年間を通じて温度はほぼ一定の13度で、日量12万トンも湧き
出ているという。
これは23万人が一日に利用する水量に匹敵すると言うから驚かされる。



 農場内には一般河川の万水川(よろずいがわ)が流れている。
また中之島に遮られ、ほぼそれに平行して完全な湧水の蓼川(たでがわ)
も流れている。この二つの川は、水温などが違うため混じることも無く
平行して流れるのだと言う。

 この蓼川の水量は70万トンとも言われ、農場内の何十カ所ものわさび
田を潤した後、犀川・千曲川となり、やがて信濃川と名を変え日本海に
流れ込んでいる。



 わさび田は、砂利の多い砂地で畝を造り、そこに苗を植え、その間に
湧水を流す仕組みだ。流水は、砂利で作った堤の高さと角度で、巧みに
コントロールをされているように見受けられる。
先人達が長年の経験から得た知恵であろう。



 畝の間を浅い清流がチョロチョロと流れる様は清々しい。
直射日光に弱いわさびの為、畑には日除けの黒い寒冷紗が、幾筋もかけ
られていて、緑の畑に黒いアクセントを沿え、そんな田が広がる幾何学
模様は美しい。
わさび田を巡る遊歩道は、映画やテレビなどの撮影の舞台としても利用
されるという。(続)





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