ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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点検

2007-06-01 | 育児
 子どもたちは、よく点検活動をし100%を目指して頑張ろうとする。この時、
「○○くんができれば、100%なのに。」「○○くん、どうしてできないの?」
などと声が聞かれる。また、点検表を元に「今日は、ここが×。ここは○。」「次は、ここを○にしよう。」などと会話をすることもある。
 多くの場合、点検項目は具体的になっているため行動面についての点検が主となる。ここに大きな落とし穴がある。
・点検項目になければ行動できないことはないか。
・点検項目ができることが目的となっていないか。
例1 あいさつ
 ・○人以上にあいさつしたか。
 ・先にあいさつをしたか。
 ・大きな声であいさつをしたか。
 ※挨拶を通して、相手との人間関係を作り上げようとする気持ちが行動となって表れなければ形だけの挨拶になる。
 ☆誰にでも平気で挨拶をして親しくなった?
 ☆先に挨拶をしたときの相手の気分はいかが?よくなった?
 ☆元気に挨拶をしたとき、一緒に頑張ろうという気持ちになった?
例2 そうじ
 ・自分の役割を果たしたか。
 ・ゴミが落ちていないか。
 ・黙って掃除をしたか。
 ・道具の後始末はできたか。
 ※掃除場所を美しくしたいという気持ちが行動となって表れなければ、形だけの掃除になる。
 ☆役割を果たすと、やり残しがなく美しい場所になった?
 ☆ゴミをなくしたら、気持ちよい場所になった?
 ☆黙々と掃除をして美しくして気分がよくなった?
 ☆見届けたら、安心して使ってもらえる場所になった?
 本来大切にしたい活動の願い(ねらい)を忘れることなく、見届けることが子どもの行動の質を変えていく。これは点検では見えない一人一人の心のあり方かもしれない。