ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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思い込みが病気を作る

2017-02-28 | 育児
  できない自分を責めるということは、できない自分を認めることができないということになります。

 認めることができれば、できない自分だと言われてもそうなのだから、仕方がないと諦めることができます。

 それができないのは、できる自分への思いが強いからです。


 ただ、 「できない自分」・・・・これも思い込みです。この思い込みが強ければ、次第に自分を責め始めることになります。

 それは、脳は部分を全体にしてしまう傾向があるからです。

  実際の行動に問題があってできなかったとしても、その行動を作り出した自分が悪いと思うようにしてしまいます。(行動=部分で自分=全体)
 
 そして、すべて自分が悪いということになってしまいます。これも思い込みです。

 一つの行動ができなかった時、その行動そのものを何とかできると考えれば、自分を責めることはありません。

 しかし、これを責めるのは、自分がもっている別の価値観が関わっています。例えば、完璧を求めていたり、見栄を大切にしていたりすると一つの行動ができなことは、その背景となっている完璧さや見栄を傷つけることになってしまいます。

 これが、できない自分を許せないことになります。

 ですから、できない自分だとあきらめたり、できない自分を認めたりすることができません。

 このような価値観が自分を苦しめているにも関わらず、その価値観を捨てることができません。

 これは長年培ってきた価値観ですから、そんなに簡単に捨てられません。脳が強力に守っています。

 これが強くなりすぎると自分の体までも弱らせてしまいます。



 それが、原因で、うつ病やストレス症を患うことにもなってしまうことがあります。

 
 そうなる前に、自分の価値観を緩めることができればいいのですが、相手は無意識です。
手ごわい相手です。

 これには、特別な方法を使うしかありません。

 いったん自分から離れて自分を見る。・・・・・視野が狭くなり自分しか見えない状況から抜け出すことになります。

 自分の力でできなければ、人の力を借りるしかありません。



 ・タイムラインを使って、過去から現在までの自分を見つめる
 ・できない原因を自分ではなく、できなくした理由を具体的に見つける
 ・意思をもつこと(今の状況をよくしたい)
 ・できることを決めて、実行に移す。

 過去を振り返れば、必ず乗り越えてきた事実が見えてきます。それを頼りにしながら、これからも変化できる自分を信じるからこそ、始められます。


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思い込みを承認する

2017-02-27 | 育児
 いったん思い込むと、あたかもそれが真実かのように私たちは疑うことはありません。

 そして、それが、真実ではないと否定しても、なかなか変えることは難しいと話をしました。
 
 それは、感情が思い込みの味方をしているからです。

 
 思い込みを肯定すると平静でいられますが、思い込みを否定すると嫌な感情が沸き上がります。

 これは、無意識の罠です。

 嫌な感情を使って、思い込みをうまく隠そうとします。

 その罠にはまっていると、いつもの思い込みを続けることになります。

 

 私たちは、いつも罠にはめられて生きているといってもいいでしょう。


 その罠から抜け出すには、この仕組みを理解し、気づかされないようにしている思い込みに気づくことです。

 そして、卒業式をするように大事にその思い込みを扱えばいいのです。

 卒業式では、来賓や関係者を呼び、過去の出来事を思い出し、その過去を支えていただいた方々に感謝の気持ちを伝えます。そして、新たな旅立ちを決意し、希望をもって生きようと誓います。

 思い込みも同じです。

 思い込みは、過去の自分を作り上げてくれました。その思い込みのおかげで、危険を避け、今の自分を作り上げてくれました。決して否定するものではありません。

 その思い込みに感謝をしながら、今の自分で生きるために不都合な状況に至っている問題を解消するために新たな自分を作り上げて、希望をもって生きることを誓うことになります。


 過去の自分を大事にしながら、且つ未来の自分を作るために新たな歩みを進めることになります。

 未来の自分を築くには、今まで以上に強い意思が必要です。
そして、これまで歩んできた自分に対する感謝の気持ちが強ければ強いほど、意思は強くなります。

例えば、
 「そうだったんだ。その思い込みがあったんだ。今まで支えてくれてありがとう。」
 「あなたのおかげで、こんな危険を避けることができました。これからはこの危険を意思の力で乗り越えてみせます。応援してください。」





 思い込みに感謝をし、承認することで乗り越えることができます。



 例 口下手な私だと思い込んでいた。

  ・本当に私の事を分かろうとしてくれる人は、しつこいくらい私に質問をしてくれました。
   おかげで、本当に私を大切にしてくれる人を見つけることができました。
 
  ・自分の思いをうまく伝える人をモデルにして頑張ろうとする自分を作り上げてくれました。
   おかげでコミュニケーション能力を磨く技を知ることができました。

  ・コミュニケーションの大切さを知ることができました。
   おかげで、躓く人の気持ちを理解できる私になりました。 

  ・支える側の自分になり、支える側の気持ちを深く理解することができました。
   おかげで、支える側の気持ちがわかるリーダーとなって頑張ろうという気持ちが沸いてきました。
   

 このように思い込みを否定せず、感謝したり、新たな歩みを見つけたりする事があるはずです。

いよいよ卒業です。

 長い人生が目の前に開かれています。

 今後、いくつかの卒業式を経験することになるかもしれません。その第一歩を歩み出してみませんか。

思い込みを疑う

2017-02-24 | 育児
 思い込みを変えることは、なかなか難しいことです。
 これは、今まで真実だと思っていたことを否定することになるので、かなりの抵抗があります。
 
 しかし、これも繰り返し体験することで、変えやすくなります。

 そのためには、まず真実だと思ってきた思い込みを疑うことから始めます。
 本当にそうか、自分に問いかけをします。

  例えば、
   「いつも~」    → 「いつもって、いつなの?」
   「みんな~」   → 「みんなって、誰?」
   「誰にでも~」  → 「誰にでもって、誰?」
   「絶対~」     → 「本当に絶対なの?」
   「必ず~」     → 「本当に必ずなの?」
   
 脳は、物事一般化してしまう傾向があるので、まずこれから疑うことができます。

  疑うことができたら、次に真実でなかったとしたらと仮説を立てます。
 
  例えば、  
   「もし、~でなかったらならば、」  
   「もし、~ができたとしたら」

  仮説を立てることでイメージを変えることができます。
 
 次第に真実が崩されていくのを感じることができれば、抱えてきた思い込みの枠が剥されていきます。

 <実際の利用の仕方>

  『失敗ばかりするから、私には、子どもを育てる力がない。』

 ★ 「失敗ばかり」→ 失敗しかないの?
  そんなことはない。成功することも少しはある。
  成功することもあるから、子どもを育てる力がないわけではない。

 ★「もし、私に子どもを育てる力があるとしたならば、子どもはどんな子に育つのかな?」
  成功した事を積み上げれば、子どもは~な子に育つはずだ。

 真実だと思っていたことが崩れていけば、新しい見方ができるようになります。 

 つまり、思い込みを疑うことは、可能性を広げることになります。

 思い込みを変えるには、粘り強い繰り返しの問いかけが必要です。
また、 1つの思い込みが変われば、その変化は連鎖していきます。

ですから、1つの思い込みを変えるためにゆっくり、焦らず気長に取り組んでみましょう。

自信は思い込み

2017-02-23 | 育児
 思い込みは、他人だけでなく自分への思い込みもかなり強いものがあります。
 これが、今までの自分の人生を決めてきたと言っても過言ではありません。
 
  「私は、うまく子どもを育てることができない。」
  「私には、人を動かす能力がない。」
  「話をうまく伝えられない。」
  「私は、背が低い。」
  「私の欠点は、~だ。」
   ・
   ・
   ・
   ・
 挙げれば、きりがありません。
 自分で勝手に枠を作り、その中で安全に過ごしているようですが、枠が自分を縛り付けているとも考えられます。

 例えば、子どもをうまく育てられないと思い込むと、本を読んだり、話を聞いたりして、うまく育てられるための勉強をします。
 しかし、「何とかなるだろう。」「子育てには、自信がある。」と思っていれば、本を読んだり、話を聞いたりはしないかもしれません。
 また、人を動かす能力がないと思い込むと、人前に立つことを避け、誰かの指示に従うことに慣れていきます。自ら新たな提案をするよりは、人の意見を聞いて受け答えすることが多くなるかもしれません。
 そして、うまく伝えられないと思い込むと、口数が少なくなることがあります。逆に相手を意識しながら、伝え方を工夫して丁寧に話をすることがあるかもしれません。。
 
 いずれにしても、思い込みが自分の行動の枠を作っているということがわかります。
 思い込みを変えると今までの歩みと違った歩みができる可能性が広がってきます。

例えば、
 「何となくうまくいく予感がする。」
 「何となくできる感じがする。」
 「何となく成功するイメージが湧いてくる。」

 このような根拠のない自信をもっていると、かなり変化することができます。

 どんなに厳しく批判されても、どんなに辛い状況になったとしても、この感じがある限り倒れることはありません。

 この感じ方が最強のストレス耐性になります。

 辛いことでさえ、味方にしてしまいます。例えば、「辛いけど、何となくうまくいく予感がする。」となれば、辛さにも耐えられます。

この感覚は、脳のはたらきをうまく利用すれば、誰もがこの感覚をつかむことができます。
  
 自分に

  「私は、うまく子どもを育てができない。」
  「私には、人を動かす能力がある。」
  「私は、多少の困難でも乗り越える力がある。」
  「私が、成功しないはずがない。」

 この言葉を言い聞かせることになります
 これには、自分の成功体験を利用します。

 成功体験がないと言う方がいるかもしれませんが、衝撃を受けるようなとても強い体験でなくても利用できます。

 些細な成功体験であっても、とても意味がある重要な価値ある素晴らしい体験です。

 些細だと決めたのも思い込みです。
 
 その体験は、受精と同じで、選ばれて生まれた体験の機会です。一つでも条件がそろわなければできなかった体験です。
 
  当たり前のように起きた体験は、様々な条件がそろって生まれた体験です。体験したことを振り返り、じっくり見つめてみると、いろいろな条件をクリアし、その体験をつかんだことになります。

些細な体験でもそれができる自分ということになります。

 そして、その体験は、偶然ではなかったかもしれません。そうなるように仕組まれたのかもしれません。 


 私たちの意識では到底及ばない無意識レベルの力が働いていれば、気づくことはないからです。ひょっとするとその些細な体験は、自分が成長するために必要な体験なのかもしれません。

 何となく・・・・無意識の意思がここにあるように思います。

 思い込むとそれが現実の対応になります。

  根拠がなくてもただ、思い込むだけです。

 無限の可能性をもっている私たちです。
 自分で枠を作っていることに気づいていないだけです。

思い込みを生かす

2017-02-21 | 育児
 「別れる事は、辛い事」「優しい人に出会える事は、うれしい事」「今度の事業は難しい事」
「うちの子は、困った子」・・・私たちは、目の前に起きる出来事についていろいろと感じることがあります。その時にこのような言い方をすることがあります。
 これらは、真実でしょうか?それとも思い込みでしょうか?
 これらはすべて思い込みです。

 私たちが感じる感覚に合わせて、物事の価値を決めてしまうことがあります。
この思い込みが、自分の世界を作り出します。
 
 辛い事と思えば、辛い事になります。
 うれしい事と思えば、うれしい事になります。
難しい事と思えば、難しい事になります。
困った子と思えば、困った子になります。

 真実でないことでも、思い込むことで、それに合った対応をしています。
 「別れる事は、辛い事」と考えていると、別れの言葉に辛いという言葉が出てきたり、辛い思いが相手に伝わる行動をしたり、辛さを体で表現したりします。
 もし、これが、「別れる事は、新たな出発をする事だから、応援する事」と考えていれば、別れの言葉に辛さはなく、応援の言葉が出てきたり、相手を応援する行動をしたり、応援を体で表現したりします。

 このように思い込みが変われば、行動や感覚も変わることがわかります。

これが脳のはたらきです。

 これをうまく使えば、出来事や人、自分自身へのとらえ方を変えることができます。

短所と長所も思い込みです。
     短所          長所
   怒りっぽい       熱意にあふれている
   長続きしない     好奇心旺盛
   頑固          意志が強い
   気が小さい      控えめ
   自己中心的      人に流されない
   不真面目       型にはまるのが嫌い

 まだまだ挙げればきりがありません。

 思い込みは、自分次第でどのようにでも変えられます。

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ファミリーアシスト あすなろ教室では、子育てで悩みやストレスを抱える親さんや先生
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苦手な人との関わり方

2017-02-20 | 教育
 苦手な人、嫌いな人、考えが合わない人などがいると嫌な感じを受けることがあると思います。
そういう人と一緒に仕事をすると、思い通りの成果がでないと感じることがあります。

 この嫌な感じがなければ、いいなあと考えるかもしれません。

 でも、この嫌な感じを作り出したのは、脳のはたらきによるもので、自然な状態です。

 脳は、似ているとか同じ・一緒と感じる物事は、安心・安全につながりますが、違う・別と感じる物事は、不安や危険につながります。ですから、苦手な人・嫌いな人・考えが合わない人は、不安や危険につながります。

 この嫌な感覚をもちながら仕事をしていると、実力を100%発揮することはできません。
 自分の力を十分発揮するためにも、この感情を何としなければなりません。

 感情に動かされないで、さくさく仕事を続けるには、自分と感情を分けて考えることが必要になります。

 感情を抑え込めば、また別の形でその感情が出てきます。

 感情を抑え込まず、その感情が起きるのは、仕方がないと諦め、別の感情が沸き上がるように知恵を使うことになります。

 感情は過去の体験経験によって作り出された価値観が刺激によって出てきたものですから、ある意味古い自分になります。

 その時の自分で今生きるよりも、今に合った自分の見方考え方を使って今を生きた方が、自分らしく生きることができます。(自分は変えることはできませんが、価値観は変えることができます。)

 <知恵 その1> 相手に対する思い
  ・相手が、どのような人であっても、今の状況では、欠くことのできない大切な人だ。
  ・その相手がいるから、嫌な感情が沸き、私が変化する機会を作れる。役に立ってくれている。


 <知恵 その2> 相手に対する行動
  ・相手のためにできることを見つけ、実行する。
  ・嫌な面だけがその人ではない。別の面を探す。


 <知恵 その3> 相手との違いへの対応
  ・思い通りに動いてもらえることを期待せず、期待したい事は、自分で動く。
  ・第三者に不平不満をまき散らさない。(必ず自分に返ってくるから控える。)
   その代わりに不平不満を感じる自分の未熟さは何かを探る。

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自己否定は成長を妨げる

2017-02-17 | 育児
 出来事の解釈は自分次第でどうにでもなります。
 よい事だと考えればよい事になり、悪い事だと考えれば悪い事になります。
 
 失敗は誰でもあります。そして、失敗をプラスで考えるか、マイナスで考えるかによってその後の歩みが変わることは、誰もがわかっています。

 ただ、わかっているけれどできないから苦しむことになります。

 失敗からの立ち直りに時間をかけると、その後の取り組みに影響が出てきます。ですから、少しでも早く、失敗から逃れなければなりません。

特に
 「自分の力ではどうしようもない。」
 「もう、限界かもしれない。」
 「やっぱり、私ではだめなのかもしれない。」
 などと、自分に向ける自己否定する言葉は、問題解決しようとする自分に不安を抱えたり、未熟さを感じたりする時によく使われます。
 
 これらの言葉を自分に向けると、脳は、自分すべてを否定してとらえていると勘違いしていまいます。
 
  そのため、次に起きる出来事に対しても、
 「こんな自分では、うまくいくはずがない。」
 「また、失敗するかもしれない。」
 「私には、できない。」
と、自信がもてない自分を作り上げてしまいます。


  しかし、これは、今の自分から見ているだけで、広い視野をもち有能になった自分の判断ではありません。

 自分の可能性を自分自身が奪い取ってしまいます。


 成長は、変化の結果になります。変化は学習によってもたらされます。この学びは、強い衝撃や繰り返しによって行われます。

 ただ、この学び方は、過去の体験や経験に基づいて身に付けているものですから、無意識のうちに自動的に行行われています。

 「自分はだめだ。」「できない。」と繰り返し自分の言い聞かせることで、あたかもそれが真実のように自動的に働くようになってしまいます。


 つまり、自らの学び方を変えない限り、いつもと同じパターンで失敗することになります。
 失敗することを学ぶように自ら方向づけしているようなものです。


 つまり、何を学んだかということだけでなく、どのように学んだかということが、大切になります。

 肯定的に学ぼうとしているか、それとも否定的に学ぼうとしているかによって、自分の可能性を自ら作り出すか、奪うかの違いになるということです。


 完璧な人間はいません。学び続けて、自らの力を伸ばすしかありません。

 この時、自分を否定して学ぶのではなく、自分の可能性を信じて学ぶことが重要です。

 
 自己否定は可能性を奪い、成長を妨げます。

 自分の可能性を嘘でもいいから、信じて努力すれば、必ず変化となって表れます。
 (脳が「できる自分だ。」と錯覚すればいいのです。)

 そして、自己否定せず、可能性を信じて肯定的に取り組む学び方は、ストレス緩和に大きな影響を与えます。(自分を否定することほど、ストレスを大きくすることはありません。)



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自立を目指して依存する

2017-02-16 | 育児
 出来事が起こると感情が動きます。その時の感情は、心地よいものであったり、逆に悪いものであったりします。

 これは、自分の意思で決めているというよりも、自然にその出来事に反応しているように思いませんか?

 例えば、
  友人との別れるという出来事があれば、程度こそ違いますが、悲しくなります。
  同様に 試合に勝ったという出来事があれば、うれしくなります。
  願いが達成できると充実感を感じたり、うれしくなったりします。

  意思をもって、「よし、ここでは悲しもう。」とか、「ここは喜ぶべきだ。」とか考えて、悲しだり、喜んだりするわけではなく、自然とその状態になっていくのではないでしょうか。

 これらは、自分の意思とは無関係に出来事に反応していると考えることができます。

 でも、それだけではありません。

 「辛い出来事であっても、乗り越えればきっといい事がある。」
 「大事な人の死にあっても、いつまでも悲しんでばかりはいられない。死んだ人のためにも頑張って生きよう。」

と、考えて、感情を押し殺して前に進もうとすることがあります。

 これは、感情というよりも意思がはたらいています。


 辛い出来事であっても、楽しい出来事であっても、受け止め方一つで、感情が変わります。そして、その感情があっても、感情に流されず、意思でもって乗り越えようとすることもできます。


 つまり、自分の心の問題は、出来事と無関係だということになります。

 それをどのようにとらえるかという自分自身のとらえ方がその後の取り組みに大きな影響を与えているということです。
 
 出来事を自分の力量を上げる機会だととらえれば、力量があがります。

 その出来事が目の前に現れたのは、何らかの意味があると考えれば、自分の力量を高める視点を見つけることができます。

 これが、意思となります。


 自分一人でその意思を通し続けることは、なかなか難しいこともあります。

そんな時、他人に依存しなければならないことが生まれます。

 例えば、辛い出来事であっても、その辛さに共感し、手を差し伸べてくださる方がいれば、何とかその辛さを乗り越えられることがあります。
 楽しい出来事でも、仲間も一緒に喜んでくれると益々楽しくなります。

 頼ることは、日常茶飯事です。私たちは一人では生きていけません。
 自分の心を落ち着かせるためにもこの仲間への依存は必要です。
 
 その依存があるから、自立できるのかもしれません。

  友達の別れから、早く立ち直ることができるかもしれません。
  親しい人の死を乗り越えられるかもしれません。
  辛い仕事でもやり通せるかもしれません。
  困った時の知恵を授けてくださるかもしれません。

 依存は悪ではありません。一人でできないと判断した時には、依存すればよいと思います。
  
  「仲間がいるから頑張れる」という事もあります。
  「仲間のために頑張れる」という事もあります。

 もしかすると、依存しなければ、悩みや苦しみになってしまうかもしれません。


 自立するために依存することは、とても重要です。


 依存を否定することではありません 「依存」と「自立」は、自分次第です。

 「助けてもらえる」という考えは、依存が前提になっています。

  今は依存すべきだと判断している自分は、自立を目指して依存すると決めて頼ることになります。これは、「助けてもらえる」というべったり依存している姿ではありません。

  ある程度の抵抗がなければ、ストレス耐性は身につきません。頼らないと決めて、自分で最後までしようとするのもストレスが強くなる可能性もあります。

 自分のことをよく知っているはずです。
 自分で試しながら、頼るかどうかのさじ加減をしなければなりません。


 例えば、辛さや不安などを避けるために頼る事があります。
 これは、感情をコントロールしているだけで、自立を目指して頼る事とは異なります。

 感情に流されて判断しているか、冷静に考えて判断しているか、他者には全くわかりません。

わかるのは、自分自身です。

 どの状態が「辛さや不安などを避ける自分からの判断」か、それとも「自立を目指した自分からの判断だ。」を知っているのは自分です。

 その上で、頼るとしたならば、感情に流されているのではなく、自立を目指す自分だからこそできる対応の仕方を選ぶことのできた自分だということになります。

 感情に流されている自分は、いつもの自分になります。広い視野で物事をとらえる自分ならば、冷静に考えて判断できます。

 依存を否定することなく、うまく頼ることができれば、早く自立につなげることができます。
 
 目の前に起きる出来事をどのようにとらえると依存から自立へと向かうことができるのかは、自分に投げかける言葉がそれを決めます。
 
 広い視野から自分を見つめながら、
「目の前に起きる出来事は、すべて自分の成長につながり、力を伸ばすために役立つ。」
と、信じて自分に声をかけてみてはいかがでしょう。

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乗り越える機会

2017-02-15 | 育児
 日々いろいろな出来事が起こります。
中には、
  「今日は、何も起きないといいな。」
  「今日は、楽しい事がありますように。」
  「今日も、家族が幸せに暮らせますように。」
などと願って一日を過ごそうとしている人がいます。

 まるで、カードゲームのババ抜きをしているようなものです。

 毎日、「ババを引かないように」と願いながらカードを引きます。
 ババが出なければ、「ああ、よかった。」、ババを引き当てると「何とかババが他人にわたらないか。」と思いながら次のカードを引こうとします。

 抱えたストレスは、ババと同じです。
 早く目の前からなくなればよいのですが、目の前にあると気になって仕方がありません。

 これでは、全く運任せの人生を歩むことになります。

 そして、出来事に反応して一喜一憂しているようなものです。


 これは、自分の意思とは無関係に、いつも無意識に操られて生きていると言ってもよいのではないでしょうか。

 1つの出来事に対して感情で反応するのではなく、それなりに意味をつけ、意図をもって生きなければ、自分らしさを発揮することはできません。

「この機会があったから気づくことができた。」
「この機会から逃げなければ、必ずこんな力がつくはずだ。」
「この機会を生かすことが、自分のためになる。」

 これらの言葉は、自分の意思がなければ出てこない言葉です。

 なかなか簡単には使えないかもしれません。

 社会生活を営んでいると、思い通りにいかないことは、多くあります。

 その時に、これらの言葉を使う方がよいとわかっていてもなかなか使えないかもしれません。

 この機会を避け、思い通りにしたいという強い気持ちで臨めば、思い通りに行かない時には、かなりのストレスを抱えることになります。

 そして、ストレスを抱えながら、その原因を探り、問題解決に当たります。

 強い意思があれば、「うまくいかなかったのは、意思と異なるからだ。」と解釈し、自分の誤りをなかなか受け入れられないために、問題解決に時間がかかります。

 問題解決に当たる前に、広い視野で物事をとらえる自分から見れば、それが学びの機会だということがすぐにわかります。
 学びを避け、今の自分にとって、都合のよい問題解決の出口を探そうとするために、問題が先送りになり、いつまでも引きずることになります。

 言い換えると、その問題に取り組む自分に問題があるにも関わらず、避けるために問題を引きずっていることになります。自分の外に原因があると考えている限り、なかなか解決できません。


 成長は、変化の結果になります。変化は学習によってもたらされます。

 今の自分は、幼い頃に身に付けた価値観によって支えられて築いてきたものです。そのままで学ぼうとすれば、自分に都合のよいものを取り入れることになります。これでは、同じ経験をし、同じ躓きを繰り返すことになります。

 つまり、何を学ぶかという事以上にどのように学ぶかという学び方が重要になります。

 乗り越える時には、必ず「辛さ」が伴います。そこに新たな学び方があります。

「今まで、うまくいって来たから、これでいい。」「苦労して身に付けたものだから、手放したくない。」などと、今までの自分の学び方に固執すると、新たな出来事を受け入れられません。

 嫌なこと、辛いことなど、避けたいと思うことにあえて挑戦することは、新たな学びになります。

 大切な事は、どんな出来事でも耐えうる成長した強い自分です。

 今起きている出来事は、これから起きる様々な出来事に耐えうる強い自分に鍛えるための機会になります。そのための学びです。

 言い換えると、、従来の自分ではなく、視野を広げた有能な自分が、今の自分を鍛えるということです。

 変化させるために、自分を鍛える機会が与えられることになります。日々起きる出来事は、まさにそれです。

 運任せのババ抜きを続けることではありません。 
 
 乗り越える機会と考えない限り、同じストレスで苦しむことになります。

 視野を広げた有能な自分で、今どのように対応すべきかを考える機会に直面しているのです。

他者評価に振り回されない

2017-02-14 | 育児
 私たちは、人と関わりなく生活することはできません。助け合い、支え合い、補い合いながら生きています。
 
 これは、同時に他者の影響を受けやすいということにもなります。

「どう思われるか、気になる。」
「~と見られたら、どうしよう。」
「噂になるかもしれない。」
「~さんによく見られたい。」

など、他者の評価を気にするために、したいことでも我慢したり、自分を犠牲にしたりすることがあります。

 これも自分を守ろうとする脳のはたらきの影響を受けています。

 しかし、同時に
「このままではいけない。」と変えようとする働きもあります。

 この2つの自分の葛藤により、保守的な考え方になる人と先進的な考え方になる人が生まれます。
 他者の評価を気にすることが強ければ、保守的な考え方が強くなります。そして、他者の評価を気にすることが弱ければ先進的な考え方が強くなります。

 この2つの立場を誰もが同時にもっているのですが、その時々の状況に合わせて、どちらかの立場をとることになります。

 まるで、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んで前に進んでいるようです。

 これではエネルギーの無駄遣いで、疲れたり、ストレスを抱えたりすることになります。

 他者評価は、他者評価として受け止め、自己評価と分けて考えることがとても重要になります。

 視野を広げることは、評価観を変えることになり、今の状態での評価を絶対にせず、時間的にも、空間的にも、質的にも視野を広げることで、他者評価に対する評価を変えていくことになります。

 例えば、空間的な視野を広げると、立場を変えることができます。また、時間的な視野を広げると、経験を重ねることになります。また、質的に視野を広げると、価値観を高めることになります。
 
 目の前にいる自分が空間的な視野を広げ、そして時間的な視野を広げ、質的な視野を広げた状態の自分として見つめ直した時、他者評価はすべて受け入れる可能性を作り出してくれます。つまり、他者評価は、視野を広げた自分(自分B)からみるとすべてある一面、ある一部分を指しての評価であり、すべての評価ではないことに気づくことになります。
つまり、
 「その立場に立てば、私にそういう思いをもつのも当然だろうな。」
 「3年後にそれができる自分になっていれば、何も問題はないだろう。」
 「本質からみれば、その通りだろう。そこに近づけるために何ができるのだろう。」
などと、受け入れる可能性が高まります。

 今の自分(自分A)は至らない点があるけれど、視野を広げた有能な自分(自分B)からみれば、指摘されても当然だと思うことができるということです。

 その結果、他者評価によるストレスが、和らぐことになり、ゆとりをもち、柔軟に対応することができるようになります。
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視野を広げる(時間)

2017-02-13 | 育児
日々忙しい毎日を送っていると、どうしても目の前の事に力を注ぐことが多くなり、次第に視野が狭くなっていきます。

 例えば、「~の仕事をお願いしたい。」「~の会に出席してほしい。」「~の役を引き受けてもらいたい。」など、日々の生活に新しい事を入れることに抵抗のある人がいます。
これは、変化を嫌う脳のはたらきによるものです。

 この時、よく「忙しいから」と言い訳をし、依頼を断る人がいます。
これも、脳のはたらきによるものです。自分に影響の少ない「時間」の問題にすることがよくあります。
「時間がなければ、仕方がない。」と相手にあきらめさせるにはとてもよい言葉です。

 実際のところ、頼まれた事を引き受けることがマイナスになるかどうかは、わかりません。引き受ける側のとらえ方次第になります。
 
 頼まれた事について、「辛い」、「嫌だ」、「面倒だ」「つまらない」などと判断したならば、沸き上がる感情は、決して心地よい感情ではありません。むしろ嫌な感情になります。

 感情は、パワフルですから、この嫌な感情が沸き上がっている事を、引き受けるにはかなりのエネルギーが必要となります。

 ただし、断らずに引き受けたことで、「あの時に~を引き受けなかったら、今の私はない。」とか「あの時の経験が役に立っている。」などということはよくあります。

 マイナスがプラスに感じることはその時々の価値観によって変わるということになります。

 ここでは、今という時間だけに目を向けるのではなく、未来までをも俯瞰してみていこうというものです。つまり、時間的に視野を広げることになります。

もし、時間的視野を広げることで、マイナスと思っていたことがプラスに変わることができれば、ストレスは和らぐことになります。

これにも、脳のはたらきをうまく利用します。

私たちは、過去、現在、未来と自由に意識を向けることができます。しかし、感情は、今しかありません。
過去のことであっても、未来の事であっても、感じるのは、今です。

これをうまく利用します。
過去を現在から眺めた時に「あの時の経験が役に立っている」と考えている時、過去の嫌な感情を打ち消す今の感情があります。
これを過去と現在ではなく、現在と未来に置き換えて考えるようにします。
つまり、未来から現在を見て「あの時の経験が役に立っている」と考えると現在がプラスに変わります。

これには、タイムラインを利用します。

 現在立っている位置を現在、後ろに過去、前に未来があるとイメージします。(後ろ1mに過去、現在の自分を通って、前1mに未来があるとイメージした線を描きます。)

立っている位置から後ろを振り向き、2m先に過去があると振り返ってみます。(後ろを正面にしてみている状態)
「辛い体験をし、その体験を経て、今はその体験が役に立っている。」という体験を思い出します。

 思い出したら、過去から時間の経過と考え、辛い体験から現在まで歩んできた経過を眺めてみます。
じっくりと時間の経過を目で追いながら、2m先から現在まで目でたどっていきます。

 次に体験した過去に位置を移動します。そして、過去に立ち、辛い体験を思い出します。そこから現在までの2mを辛い体験が時間の経過と共に変化し、現在の感覚になるまでゆっくりと歩きます。

 これは、過去から現在までの歩みを再体験したことになります。
 同様にこれを現在から未来を利用して体験します。

 現在嫌な感覚が浮かぶ事柄(引き受けたくない事柄)を思い出します。
 もし、その事柄を引き受けたとします。そして、努力し、やり遂げた自分が2m先の未来にいると想像します。
 やり遂げた自分の位置(未来)まで移動します。
 そして、その位置で引き受けたことで、どんな世界が広がっているのか想像します。
この時、五感をフルに使って、心地よい感覚になるまで、具体的に想像します。
心地よい感覚になったら、振り返り現在の自分を眺めます。
 そして、現在から努力をし、未来まで歩んだ道のりを眺めてみます。
 次に、未来の自分から嫌な感覚と共にいる現在の自分の何か助言の言葉を投げかけます。
 未来の位置から現在に戻ります。
 言葉を投げかけられた自分を感じ、現在から未来に向かってゆっくりと歩きます。
 心地よい感覚になっていく未来まで歩きます。

 これを2~3回繰り返します。
 頼まれた時の嫌な感覚が変われば、視野が広がったことになります。

視野を広げる(空間)

2017-02-12 | 育児
 視野を広げると見方が変わることは、私が述べるまでもなく、すでに体験されていると思います。

例えば、

・子どもを育てるようになって、「母親になって、初めて母親の苦労がわかるようになった。」から、子どものわがままも多少聞けるようになった。(子育ての苦労が和らぐ)

・努力して成果をあげたから、努力して苦しんでいる人に優しい声をかけたり、励ましたりできるようになった。(努力をすることへの抵抗が和らぐ)

・困難な仕事をやり遂げたから、失敗につながる些細なことにでも気を遣って仕事をするようになった。(失敗することへの不安が和らぐ)

・管理職になり、関わる人が増え、いろいろな立場の人を配慮して仕事をするようになった。(人間関係への抵抗が和らぐ)

・幼児期の子育てが終わり、幼児をもつ母親の気持ちを分かって相談相手になることができた。(幼児への対応の不安が和らぐ)

 これらを視野の広がりという視点から考えると、始めは、その状況の中にいる当事者の立場から相手を見ています。そして、当事者の立場から離れて状況全体を見ている立場になっている今があるとみることができます。

例えるならば、ステージの上で演技をしている自分から、客席からステージの上で演技をしている自分を見ているようなものです。

ステージの上にいる時には、状況そのものの中にどっぷりと浸かっているため、感情が大きく動きます。
しかし、客席からは、当事者だけでなく、関わりのあるあらゆるステージ上の状況を眺めているので、ステージ上で感じる感情ではありません。
ある意味、冷静にステージ上の自分を眺めることができ、その自分がどのようにしてそのような自分なのかを把握することができます。

これは、空間的に視野を広げて物事を考えることになります。

今の状況の中で苦しんでいる自分があれば、いったんその自分を脇に置き、客席から状況を眺めることができれば、苦しんでいる自分から離れることができるという事になります。

私たちは実際の体験を通して客席から眺められる自分を作り出しています。

ただし、脳のはたらきをうまく使えば、時間をかけず、もっと早く視野を広げることができます。
これもイメージを使います。疑似体験をすることで視野を広げます。

 椅子を1脚用意します。
 その椅子に座って今の状況をイメージします。
 できる限り詳しくイメージします。
 その時の状況を視覚、聴覚、体感覚(味覚、触覚、臭覚等その他の感覚)を使ってイメージします。
 何が見えるのか、何が聞こえるのか、どんな感じなのかを明らかにします。
 イメージが十分できたら、いったん椅子から離れます。
 体をゆすったり、跳んだり跳ねたりして、座っている時に感じた感覚を振り払います。
 その振り払った自分が、客席にいる自分になります。
 1mほど離れたところから椅子に座っていた自分を見ます。そして、その様子を観察します。
 表情、しぐさ、体の状態などを十分観察します。

そして、もう少し離れて、椅子に座っている自分の周りの状況も同じように観察します。
すると、多くの関わりのある人の存在を見つけることができます。
 その方々との関わりを感じながら、今の状況で精一杯取り組んでいる自分をもう一度観察します。


 そして、離れたところから見ていて椅子に座っている自分に声をかけてあげてください。
 勇気づける言葉は、とてもよい刺激になります。

 十分声をかけ終わったら、今度は、もう一度椅子に座ります。

 椅子に座って声をかけられた自分を体験します。

 空間を利用して視野を広げる体験を一度試してみてはいかがでしょう。
 


 ただし、これはあくまで疑似体験ですから、直接体験ほどのパワーはありません。
今ある状況については、ストレスを緩和することができても、十分に視野が広がったとは言えません。

繰り返し体験を積むことで視野が広げることができます。

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視野を広げる(質)

2017-02-10 | 育児
 視野を広げることがストレス緩和に役立つことを前回述べました。

 私たちは、広い視野から行動する人の姿を見たり、本を読んだり、話を聞いたり、修行したり、体験したり、真似たり、いろいろな努力をします。

 しかし、この努力は、現実の状況の中で行われる直接体験になるため、時間やお金がかかります。

 直接体験しか視野を広げることができないかと言えば、そうではありません。

 私たちには、脳という有能な助手がついてます。

 脳のはたらきをうまく利用して、自分の視野を広げることができます。

直接体験と比べると弱い体験にはなりますが、イメージを利用します。

 脳は、現実とイメージとを区別できないという性質が使えます。

 一つの行動を起こす前に自分の視野を広げるためのイメージトレーニングをします。

 例えば、何か行動を起こそうとした時、その行動についてニューロロジカルレベルを利用します。
(ニューロロジカルレベル:環境レベル→行動レベル→能力レベル→信念価値観レベル→アイデンティティレベルと意識レベルにはレベルがあり、高次のレベルは下位レベルに影響を与えます。 )

 床に A4用紙に環境、行動、能力、信念、アイデンティティと書いた5枚を順番に並べます。

まず初めに、行動の用紙の上に立ち、自分の起こそうとした行動を確認します。行動がはっきりとイメージできるように目を閉じて時間をかけます。行動を起こした時に何が見え、何が聞こえ、どんな感じになるのかを体験します。

 次に、能力の用紙の上に立ちます。そして、「この行動をするとどんな能力が身に付くのだろう。」と問いかけます。答えが見つかり、十分にその能力を味わいます。

 次に、信念の用紙の上に立ちます。そして、「この行動をし、能力を身につけたら、どんな信念・価値観をもって生きている自分になるのだろう。」と問いかけます。答えが見つかり、十分にその信念・価値観を味わいます。

 次に、アイデンティティの用紙の上に立ちます。そして、「この行動をし、能力と信念・価値観を持って生きている私はどんな人になっているのだろう。」と問いかけます。答えが見つかり、十分にそのアイデンティティを味わいます。

 次にアイデンティティの用紙の上から環境の用紙を見ます。
 そして、「このアイデンティティで生きている自分になるための環境は、今整っているのだろうか。」と問いかけます。

 もし、環境が整っていると感じれば、もう一度行動の用紙の上に立ち、行動を確認します。
 もし、環境が整っていないと感じれば、環境を整えるための行動は何かを行動の用紙の上で探します。

 ただ行動するあなたよりも、視野を広げて行動するあなたになっているはずです。一度試してみてはいかがでしょう。

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視野を広げる

2017-02-09 | 育児
 遊びに夢中になっているとつい約束の時間を忘れることがあります。読書をしている時に話しかけられても気づかないことがあります。

 これは、脳のはたらきによるものです。

 集中したことにエネルギーを費やしているために、他にエネルギーが流れていかないためにこのようなことが起きると考えられます。


 また、考え事をしている時に話しかけられるとうるさく感じたり、任された仕事に一生懸命になっている時に相談を持ちかけられると焦りを感じたりすることがあります。

 仕事の事に集中すれば、仕事にエネルギーを注ぐことになりますが、他の事が入ってくると、仕事に集中することができず、エネルギーを分散することになります。

 これらのことから、無意識は、安心安全のためにはたらきくので、エネルギーの分散を危険だと判断し、 これを避けるために感情を沸き上がらせて、エネルギーの分散を止めようとしていると考えることができます。

 私たちは、一度に1つの事しか意識することができないため、2つ同時には扱えません。
 安心安全のための脳のはたらきは、意識することなく自然に起こります。

 近くを見ていると周りのものは目に入りません。そのため、気づかないことも多くなります。

 意図して視野を狭くしているわけではありません。ですから、1つの事に集中するために視野が狭くなることは、仕方がありません。

 私たちの視野は、成長と共に行動範囲も広がり、視野が広がり、体験の違いから視野の広がりにも個人差が生まれます。

 視野が広がる体験として、就学、就職、結婚、出産、昇進などがあります。
  ・結婚すれば、一人の生活から夫婦の生活になるため視野が広くなります。
  ・子どもが生まれれば、子どもがいない時と比べて夫婦以外の人とのかかわりが増えたり、養育に関わる人や情報が増加したりするため視野が広くなります。
  ・役割が変われば、関わる人や責任が変わり、変わる前より視野が広くなります。

 これらの視野の広がりは、意図的に視野を広げるというよりも状況が変わって視野が広がったことになります。

自らの意思で視野を広げようとする営みは、割と少ないのではないでしょうか。

変化の激しい今の時代にあっては、今の状況をこなすだけで、精一杯と考えている人がほとんどのように思います。日々の生活をこなすだけでも大変だと感じている人も多いのではないでしょうか。

自らの意思で視野を広げようとすれば、それなりにエネルギーを使います。
その事にエネルギーを使うならば、別の事に使った方がよいと考えている人もいるかもしれません。
視野を広げるために、話を聞いたり、本を読んだり、体験をしたりすることに時間を割きたくないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、本当は、視野の狭さがストレスを生んだり、苦しんだりしますので、視野を広げるだけで、ストレスを緩和することもできます。

 視野を広げると、仕事の仕方や人への対応、自分への見方もかなり変わってきます。
 
視野の狭さが問題を引き起こす例を挙げてみます。
・仕事だけの事を考えていると、家庭の事や子どもの事がなおざりになり、問題が発生すると仕事に集中できないため、仕事に支障を来たすことがあります。
 
・悩みを抱えていると、悩み以外の事がおろそかになり、食事への配慮に欠けたり、人との関わりを減らしたりと、生活が変化することがあります。

仕事を自分一人で抱えてしまうのは、ひょっとすると、夢中になって視野を狭くしているからかもしれません。一人で悩んだり苦しんだりしている時、視野が狭くなっていないか確認してみるのもよいでしょう。
一人で悩んだり、苦しんだりせず、今の状況を自分はどこからどのように眺めているのかをつかみ、視野を広げることができれば、可能性が広がり、ストレスも少なくなります。

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依存の仕方

2017-02-07 | 日記
 依存することが自立するために必要だと前回述べました。
しかし、依存しすぎると今度は、なかなか自立ができず、自立を妨げることになります。
 
 頼りたいと思った時は、依存したい時です。

 辛い事があると頼りたくなる気持ちは誰もがもっています。そして、悩みます。
その時、
 「どうしよう。教えてもらおうか。」
 「困ったな。誰かに助けてもらおう。」
 「誰が、助けてくださる人は、いないだろうか。」
などと内なる声が聞こえてきます。

 悩んでいても自立につながりません。行動するしかありません。

自分の成長のために依存は必要だと割り切って、頼ることが必要です。

 ただし、頼ると決めたのは、自分です。

 自分で決めたのです。もし、頼った相手に責任を負わせることをすれば、これは、自立につながりません。そして、依存から抜け出すことができなくなります。

 頼った内容すべて、自分で責任を取るという覚悟があれば、自立につながります。

 例えば、頼って相談したけれど、思うようにならなかったことがあると、中には
「だって、〇〇さんに教えてもらったから、そうしただけだ。」
「~さんに頼らなければ、失敗しなかった。相談するんじゃなかった。」
「しまったなあ。相談する相手を間違えたかもしれない。」
などと言う人がいます。

 このように相談相手に責任を転嫁しているうちは自立につながりません。

 相談相手が10の力をもっていても、自分に10の力がないから相談するわけです。
 相談相手ができたことでも、10の力をもっていない自分ができるとは限りません。
相談した内容が不十分で、以外にも気づかないことやできていないことがたくさんあるはずです。ですから、「相談したからできる。」とは限りません。
 

 失敗した時に、相談した内容以外に目を向けることができた時に、自立につながります。

 あくまで相談するということは、自分の視野を広げるきっかけを相手からいただいたということです。

 自立するためには、自分で責任を取る姿勢が必要になります。他人に責任を転嫁しているうちは、自立はできません。

 ここで役立つのがNLP心理学でよく活用されるニューロロジカルレベルです。

 環境レベル→行動レベル→能力レベル→信念価値観レベル→アイデンティティレベルと意識レベルにはレベルがあり、高次のレベルは下位レベルに影響を与えます。

例えば、
 「こんな場合は、どうしたらよいでしょう?」
 「何に気を付けて、すればよいでしょう?」
 「注意することはありませんか?」
等の相談は、行動レベルの相談になります。

 この質問ならば、相談した内容が能力レベルや信念価値観レベル、アイデンティティレベルが欠けていることになります。

 上位レベルの相談をしなければ、能力や信念価値観が欠けている自分が行動することになるということです。


例えば、次の質問が、それぞれのレベルを意識した質問になります。
 「どのような力を身につければよいのでしょう。」・・・・能力レベルの相談
 「どんな考えをお持ちでしょうか?」「何を大切にしているのですか?」・・・信念価値観レベル
 「〇〇人としてこれでいいのでしょうか?」「役割を果たせるでしょうか」・・アイデンティティレベル

 この場合、具体的な行動レベルは、無数あるので、自分で考え、選択し、行動することになります。
 
 これならば、自立につながります。失敗の責任は自分で取ることができます。
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