ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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最初が肝心

2013-03-25 | 育児
 年度初めの子どもたちは、新たな気持ちで頑張ろうとする気持ちが高く、どの子もそれなりに前向きに取り組みます。
 この意欲が持続するためには、教師の支援がとても重要になります。
子どもの意欲に乗っている時は、自分の支援が適切に働いているかどうか、全くわかりません。
 ただ、子どもの意欲がなくなった後に手をさしのべていては遅いということは確かです。

 つまり、持続している期間の長さが支援の適切さと考えた方がよいでしょう。

 
 最初の1~2週間で、ほぼ学級の形が決まってしまいます。

 この期間にしてきたことが1年間の学級づくりの土台になります。

 この土台がしっかりしていると1年間が充実したものになります。

 また、子どもからすると学級や教室について次のような思いがもてることが重要になります。

  学級や教室が安心して生活できる場所になっている。
  (失敗しても許される。間違いが
  学級や教室に自分の居場所がある。
  (席、物の置き場所、名前の扱われ方など・・・存在が認められる)
  学級の中に自分をわかってくれる人がいる。
  (承認される。頑張りが認められる。大事にされている感覚がもてる) 
 信頼関係を築くことを大事しようと子どものいいなりになっていると学級がまとまりません。

 そこで、どんな考え方をするとよいのか、そして、どのような取り組み方をするとよいのかを明らかにしながら、これらの3つの思いがもてるように働きかけていくことになります。
 
 今すぐにできなくても、1年かけてできるようになればいいこともあります。
 
 ここの見極めが重要になります。


 例えば、聞くという姿勢を大事にすることは、誰もが認めるところです。

 今の緊張している段階で聞けても、緊張が緩むと聞けなくなることがあります。
 この緩んだときでも意識が継続するためには、聞くという行為に意味をもたせておくことが重要になります。
 この緊張している段階で聞ける姿には、こんな値打ちがあるのだと意味づけをし、その取り組みをすることがとてもよいことであり、それができるあなたは素晴らしいという承認の仕方をします。
 姿としてすでにできている事であれば、子どもに安心感を与えます。そして、意味づけが持続の重要性を伝えることになります。

 つまり、緊張感をもちながら、前向きになっている今の子どもの姿の中で、すでにできていることをうまく位置づけることがポイントになります。


 聞く姿が素晴らしいという行為を認める程度の認め方をしていると、緊張感がゆるんだときには、聞けない姿を叱ることになります。

 このように教師が「どの姿」を「どのよう」に認めるかということが「持続」に大きな役割を果たします。

 これは、教師の見方や考え方によって変わってきます。

 一年間でどんな子どもにしたいのか、そして、そのための土台として、何を大事にするのかを明確にしておけば、子どもへの支援が具体的になっていきます。

 優しい子にしたいならば、仲間への関わり方を大事にした姿に焦点が当たります。
 友達のそばにいる姿
 友達の話をじっくりと聞く姿
 友達の姿に敏感に反応する姿
 友達を手助けする姿
 友達へ優しく言葉をかける姿

 この中で誰もができていることをこの優しい姿として意味づけることになります。

 例えば
  席がきちんとくっついていても平気でいられる姿がある。
  (はじめに座る席をきちんとそろえて置けば、どの子もその席にきちんと座ることができます。)
  ↓
 座っていることは、嫌がらないで友達を仲良くしようという現れだという意味付けをすることができます。

 例えば
  目を凝らして教師の話を聞く姿がある。
  ↓
  じっとこちらを見ている姿は、相手の気持ちをわかろうとする優しい気持ちの現れだと意味付けをすることができます。

 そして、できている子どもを褒め、できるようにしようと努力する子どもを褒めることが持続につながります。
 
 さて、あなたは、どんな姿を見つけ、どのように褒めるのでしょう。

 土台作りをする構えは、今しか作れません。これまでの反省を生かすチャンスです。新年度に向かう前に明確にしておきたいものです。

別れに向けて

2013-03-18 | 育児
 年度末となり、子どもたちとの別れの時が刻一刻と近づいてきます。別れのためにどんな準備をされるのでしょう。

 子どもたちの人生のほんの一瞬を共に過ごすことができ、そして共に学んだ私たちです。
 
 子どもたちに多くのことを教えてきたはずです。中には、もっと何かを伝えたいと思っている方もいるかもしれません。

 今ここで後悔しても時間を取り戻すことはできません。

 子どもに伝えたいことは、言葉以上のものがすでに子どもに伝わっています。

 心配はいりません。

 後悔することでもありません。


 私たち一人一人はかけがえのない一人一人です。

 多くの人がいる中で偶然に出会った私たちです。

 そして、同じ時間を共有することができ、刺激し合い、共に高め合えることができたのです。

 それは、共に明日につながる出会いであったのかもしれません。
 
 そして、振り返った時に、この出会いがなければ、今の自分はなかったかもしれないと思える出会いであったはずです。

 出会った人を一人として、欠くことはできません。互いが刺激しあって、その場ができあがりました。

 この場だからこそ、その場に相応しく振る舞えた私たちだと思います。
別の場であれば、また違った自分になっていたはずです。貴重な体験を過ごしながら日々を子どもたちと過ごしてきたのです。

 子どもたちに心から感謝の気持ちを伝え、互いの人生を歩み出すためのエネルギーを分け与える私たちでいたいと思います。

 子どもの人生は、まだ始まったばかりです。この先10年、20年、30年・・・とつながる人生です。

 最後の挨拶は、子どもたちの人生に一つの節目を作るためのものだと思います。
 竹の節のように節があるからこそ、しなやかに成長し続けることができるのです。

過去と決別するからこそ、未来に歩み出せるのです。
過去を引きずっていると前には進めません。
大切な節を作るのが私たちの役目です。

 過去はすべて今の子どもの中に生きています。子どもの知恵や力となって生きています。今の姿を大切にし、自由に羽ばたけるようにしてやりたいものです。

 子どもがどんな人生を歩もうとも、必ず応援する私たちです。それだけのつながりを作ってきた私たちです。

 心配することなく、安心して自由に羽ばたけるあなただと伝えたいものです。


 突然の別れではありません。別れのための心の準備は私たちも子どもたちもできています。

 その別れを演出するのです。

 独特で素晴らしいあなた。
 価値ある存在としてのあなた。
 そのあなたの今が素晴らしいのです。
 
 子どもは、共に学び、共に高まった同志かもしれません。

 素敵な笑顔と共に、輝く未来を想像しながら、楽しい一時を過ごせるように最高の別れを演出したいものです。  

気づきが変化を創り出す

2013-03-11 | 育児
 私たちは、常に変化しています。ただ、その変化がわかりやすいか否かは別です。
 何か事をした後に、「今回は、~だったな。」とか、「次は、~してみよう。」と考えることがありますが、これは、何かに気づいたから、よりよいものを求めて、新たな挑戦をすることになります。

 学習も同じで、自分の知っていることを並べても学びにはなりません。
課題解決をしようとする時、取り合えず、自分がもっている知識や技能を使って取り組んでみます。それで問題解決ができれば、それは、過去の財産を利用すればよいという学びはありますが、新たな学びはきわめて少ないと思います。
 過去の財産では解決できないときに、新たな挑戦をすることになります。
ここには、うまくいかない、失敗をしたなどという体験をすることになります。

 これが、脳に空白を創り出すために、「わかりたい。」「できるようになりたい。」と脳は、活性化され、必死で空白を埋めようとはたらき出します。

 ここには、思い通りに行かないために、その原因を探ることになります。そして、新たなか考え方を生み出したり、新たな視点をもったりします。
これが、気づきです。
 
 この気づきが確かかどうか、まず確かめてみることになります。

この挑戦が、問題解決の過程になります。

 うまく行けば、空白を埋めることができます。

 時間をかけ、繰り返しの失敗を重ねれば、重ねるほど、深い気づきを得ることになります。

 もし、「私は、いつも、同じ失敗してしまう。なぜだろう。」とか、「いつも同じ結果になってしまう。」などと嘆いているとしたら、ここには、気づきがないことが原因として考えられます。

 脳は空白を嫌うため、気づくために何度も同じ体験を繰り返します。気づくまで繰り返し体験をします。

 逆に空白をもたない限り、気づくことはありません。当たり前ととらえているため、今の状態をよしとし、安定で安心できる状態になっています。この状態では、変化を求めることはありません。

 課題意識が生まれた時、変化しようと動き出します。

変わりたいけれど、変わりたくないというのが私たち人間です。

 日々の生活で、どれ程に気づきがあるのか、どんな気づきがあるのか、じっくりと自分を見つめてみると、面白い発見をすることができます。 
 
 悩みや苦しみは、この変化と大きな関わりがあることに気づくでしょう。

諦めませんか?

2013-03-02 | 育児
年度末となり、子どもたちの1年間の成長を振り返ると、「あれもまだできていない。」「もう少し何とかしたい。」などと子どもの姿に至らなさを感じたり、伸ばしたいという欲が出たりします。
 最後の最後まで、力を抜かないで頑張ろうという気持ちをもつ先生もいるます。
 そして、これができたら次の学年に行けると子どもたちに声をかける先生も中にはいます。
 子どもたちからすると、一年中鍛え続けられてきて、そして、「まだ、あるのか。」と思う子どももいるかもしれません。
 そして、中には「まだ、やり残しがあるから、次の学年には行けない。」などと考えたり、「これを達成したら次の学年に行こう。」と考えたりする子が現れます。

 常に課題が現れ、今の自分では満足できない自分を作り上げていると感じたことはないでしょうか。

 私たちは、それほどだめな私たちでしょうか。

 これは、焦点をだめな自分に当てているから、そのように感じるだけで、実はたくさんのできることをこれまでに身につけてきています。

 できないことの方ができることよりも多いからこのような取り組み方をするのでしょうが、「あなたは、すべての事ができるあなたにしたいのですか。」と問われたら、どのように答えるのでしょう。

 決してすべてができる自分を求めている訳ではありません。

 できなくてもいいこともたくさんあります。
本当にできなければならないことは、何でしょう。

 もしかすると、自分の価値観から必要だと思っていることを子どもに求めているのかもしれません。
 すでに身につけているのかもしれません。

 課題を作り、課題解決に疲れてしまっては大変です。

 ここまで、よく頑張った。よく伸びてきたと子どもたちを褒めはいけないのでしょうか。

 記憶は、上書き保存ができます。

 よいイメージで次の学年に送ることが子どもの自信につながります。
次年度につながるよい記憶が自信につながります。

 この時期は、次の学年に送る準備になります。自信をバネに次の学年に迎えるように働きかけることがとても重要になります。

 できない自分ではなく、できる自分です。

 ですから、もうこれ以上子どもに要求することは止めませんか?

 十分伸びた所を子どもの自信につながるように褒め続けませんか?

 そして、残された課題は、自分の指導力の至らない点だと考えて、次の新しい学級の子どもたちと一緒に解決しようではありませんか。

 もうこれ以上欲張るのは、諦めませんか?

 疲れてしまうあなたであってはいけません。子どもによい影響を与え続けるエネルギッシュなあなたでいてほしいと思います。

 今は、力を入れることではなく、力を蓄える時期にしようではありませんか。次年度に向けての準備は、教師である私たちにも必要です。

 今の子どもの姿から、教師として何ができる自分なのでしょう。そして、次に何をすべき自分なのでしょう。
 
 それを見つめる機会が今だと思います。