ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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節目を生かす

2017-03-23 | 教育
 今日は小学校の卒業式に招かれて参加することになりました。

 卒業式は、子どもにとって大きな節目になります。
 小学校生活を終え、中学校に向かうための自分を見つめ直し、整理する時間になります。

 私たちの人生には様々な節目があります。
 この節目を生かすことは、前向きに生きる大きなチャンスになります。

 過去を切り捨てるのではなく、過去を生かしながら、未来を築くことになります。

 過去は、今の自分がすべて背負っています。


 もし、「自分にとって都合のよい事だけを生かしてきた。」「嫌な事は切り捨ててきた。」などと思う事があれば、これらは、消えたわけでなく、心の奥底に残っています。

 残っていると、形が変わってまた新たな課題となって表れてきます。

例えば、
 苦手な人を避けてきたとすれば、別の苦手な人が現れます。
 したくないと避けてきた事があったとすれば、したくない出来事が起こります。
 関係をうまく築けなかったとすれば、同じように新たな人間関係の中でも同じ課題が生じます。

 
 どれも、自分のあり方が変わらない限り、繰り返し問題が起きます。

 夢をもって前に進むためにも、過去の自分を振り返り、クリアしなければならないことは、何かを振り返ることが必要です。

 嫌な出来事を見て見ぬ振りをしたり、隠したり、ごまかしたりすることなく、真摯に向き合い、自分の未熟さを実感することができたら、未来はそれだけで変わります。

 未熟さを実感することは、自分を否定することではありません。

 至らなさがあるから、前向きになれます。

 至らない点を補う未来があります。
 
 いつまでも成長し続けることができるのは人間だけです。

 時間に流されることなく、節目を作り、自分自身を見つめ直す暮らしをすることが成長につながると信じています。

苦手な人との関わり方

2017-02-20 | 教育
 苦手な人、嫌いな人、考えが合わない人などがいると嫌な感じを受けることがあると思います。
そういう人と一緒に仕事をすると、思い通りの成果がでないと感じることがあります。

 この嫌な感じがなければ、いいなあと考えるかもしれません。

 でも、この嫌な感じを作り出したのは、脳のはたらきによるもので、自然な状態です。

 脳は、似ているとか同じ・一緒と感じる物事は、安心・安全につながりますが、違う・別と感じる物事は、不安や危険につながります。ですから、苦手な人・嫌いな人・考えが合わない人は、不安や危険につながります。

 この嫌な感覚をもちながら仕事をしていると、実力を100%発揮することはできません。
 自分の力を十分発揮するためにも、この感情を何としなければなりません。

 感情に動かされないで、さくさく仕事を続けるには、自分と感情を分けて考えることが必要になります。

 感情を抑え込めば、また別の形でその感情が出てきます。

 感情を抑え込まず、その感情が起きるのは、仕方がないと諦め、別の感情が沸き上がるように知恵を使うことになります。

 感情は過去の体験経験によって作り出された価値観が刺激によって出てきたものですから、ある意味古い自分になります。

 その時の自分で今生きるよりも、今に合った自分の見方考え方を使って今を生きた方が、自分らしく生きることができます。(自分は変えることはできませんが、価値観は変えることができます。)

 <知恵 その1> 相手に対する思い
  ・相手が、どのような人であっても、今の状況では、欠くことのできない大切な人だ。
  ・その相手がいるから、嫌な感情が沸き、私が変化する機会を作れる。役に立ってくれている。


 <知恵 その2> 相手に対する行動
  ・相手のためにできることを見つけ、実行する。
  ・嫌な面だけがその人ではない。別の面を探す。


 <知恵 その3> 相手との違いへの対応
  ・思い通りに動いてもらえることを期待せず、期待したい事は、自分で動く。
  ・第三者に不平不満をまき散らさない。(必ず自分に返ってくるから控える。)
   その代わりに不平不満を感じる自分の未熟さは何かを探る。

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ファミリーアシスト あすなろ教室では、子育てで悩みやストレスを抱える親さんや先生
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言葉よりも印象を

2016-11-30 | 教育
 子どもが成長するにしたがって、教師の言葉や態度から、「本音か。」「建て前か。」を感じる力が強くなります。
 「本当は、そう思っていないのに。」と子どもが感じることがあれば、教師の思いは半分も伝わりません。
 これでは、一生懸命に子育てに力を注いでも、無駄なエネルギーを費やしながら子育てをすることになります。

 ここで役に立つのが、メラビアンの法則です。

 私たちは、子どもに何とかわかってもらいたいと年齢が高くなるにつれて、言葉を多用し、理解を深める努力をします。言葉が不足すると誤解を招いたり、曲解したりすることがあり、当然と言えば当然です。

 しかし、言葉以上に相手に伝わるものがあるのです。
 それは、言葉を発する時の姿勢や表情、態度などという非言語に当たるものです。

 心理学者メラビアンは矛盾したメッセージが発せられたときの受け止め方について実験しました。
                  
 言語情報(話の内容)7%
 聴覚情報(口調や話の早さなど)38%
 視覚情報(表情、しぐさなどの見た目)55%

 つまり、話の内容よりも、その人から受ける印象がかなりの影響を受けるということになります。

 例えば、「すごい」と言う言葉を使うことがあると思います。

 この時、どのように「すごい」を表現し、子どもに伝えると効果があるかということです。
 言葉の内容から考えると、きっと普通ではなく卓越した姿だと子どもに伝えたいということになります。

 しかし、その言葉よりも、子どもは、その時にどんな印象を教師から受け取るかということがとても重要になります。

 顔を見ることなく、抑揚もなく淡々と「すごいね。」と言われても、すごさをあまり感じないということです。この事は、私たちが日常的に人との会話を通して感じることと同様です。

 もし、目を丸くして、いつもよりも大きな声で喜びの表情で、頭を撫でて「すごいね。」と子どもに伝えるとそれは、「私は、すごいんだ。」と感じやすいということになります。

 忙しい毎日を過ごすことの多い教師が、「忙しい。」という気持ちをもっていると、体のどこかにその忙しさが現れ、それが子どもに伝わっていきます。

 その「忙しい」という気持ちをもちながら褒めても、本気で褒められたと、子どもは感じていないと判断した方がよいでしょう。

 つまり、「本当は、ダメだと思っているのでしょう。」「本当は、面倒だと思っているのでしょう。」などと子どもは常に教師の姿を見て、判断していると思った方が正しい判断になるということです。

 何事にも小手先ではなく、本心で子どもにぶつかることが、子どもにはよく伝わります。子育てに悩めば、その悩みが子どもに伝わります。

 私は、私以上でもなければ、私以下でもありません。素の私を子どもにぶつけるしかありません。

 飾っても見破られます。素の自分で子どもと向き合い、伝えたいことは本気で伝えるようにするとよいと思います。(※困っていたら、困っていると素直に伝えるしかありません。)



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柱時計の振り子のように

2013-01-21 | 教育
 柱時計の振り子がゆっくりと揺れているのを見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。
 振り子の振れ幅は一定で、時間の流れと共に動いています。

 私たちの毎日の生活は、こんな穏やかな動きではありません。
ある時には、大きく揺れ、ある時は小さく揺れます。

 自分の価値観が強く表れるときには、大きな揺れになり、あまり価値観を出さないときには揺れ幅が小さくなります。

 つまり、自分の価値観を認められた時には、右に大きく触れ、とても嬉しくなったり、相手に好感を持ったりすることになります。逆に自分の価値観を否定された時には、左に大きく触れ、とても辛い思いになったり、相手に嫌悪感を感じたりということになります。

 こだわりが少ないときには、揺れ幅が小さくなり、あまり人の評価が気にならず、相手を受け入れることができ、特に心が躍ることもありません。

 揺れが大きい時には、かなり多くのエネルギーを使うことになります。それは、自分を守る必要があるからです。

 価値観は、自分ではありませんが、自分が大切にしているものだからこそ、失いたくないのです。
 それを作り上げるために、時間をかけ、かなりの努力をしてきたかもしれません。また、その価値観を大事にすることで自らを成長させてきたと感じているかもしれません。
 ですから、それを失うことに抵抗したくなります。反発をしてでも守ろうとします。
 どうあがいてもなくなるわけではないので、そんな所にエネルギーを使う必要は本当はないのですが・・・・。

 また、本当に使いたいエネルギーは、自分を守るためのものではないように思います。
(私は、新たな自分を作り出すためにエネルギーを使いたいと思います。)

 自分を守るためのエネルギーは極力少なくしたいものです。

 人それぞれ自分の生き方をもっています。自分の価値観は、自分が作り上げてきたものであり、他人とは無関係です。
 人がどのように評価しようと、その人の人生とは異なるために一緒にすることはできません。また、人の評価に合わせることが自分ではありません。

 互いに相手の価値観を尊重するところから、互いに補い合い、支え合う関係ができる方が友好的で、一緒にいて楽しくなります。

 ひょっとすると、相手と同じようにしたいと思う自分のエゴが、異質なものを嫌うのかもしれません。そして、自分の価値観を強要しているのかもしれません。

 同じであれば、安心できます。同じであれば、自分を守ることにエネルギーを使わないですみます。

 子どもを育てる時に、自分の価値観と似ている子どもであれば、安心していられます。そして、別の事にエネルギーを回すことができます。

 互いに認め合う集団を作るといいながら、どこかで自分の価値観と似ている子どもを育てようとしているのかもしれません。

 子どもたちの世界は子どもたちが作るものですが、教師が出しゃばって作ってやるなどと思うから余計なエネルギーを使うことになるのかもしれません。
 子ども自身が気づき、変えたいと思うところまで引き上げられないから、エネルギーを使って強引に気づかせているのかもしれません。

 教師がエネルギーを出せば、子どもは教師の方を見ることになります。それは、子どもが自分に危険が襲いかかってくるかもしれないと感じるからです。そこに多くのエネルギーを費やしているのが今の私たちかもしれません。

 異質なものを受け入れるためには、自分の価値観は一旦脇において見ていくことになります。

 一旦脇に自分を置いたときに、自分の成長があります。

 つまり、どのように受け入れることができるのか、考える機会が増えます。どの視点に立てば受け入れられるのかを考えることができます。どうしてそのような価値観を手に入れたのか、探ろうとすることもできます。


 そして、異質な価値観を手に入れざるを得なかった相手を理解し、受け入れることができたならば、同じように自分も、同様にこの価値観を手に入れざるを得なかったと、自分を受け入れることもできます。

 誰もが同じように価値観を作り上げていることに気づくでしょう。

 子どもは、価値観を作り出すために多くの失敗を体験します。その失敗を避けているうちは、価値観を自らの力で手に入れることはできません。教師の示す価値観は借り物です。自分で体験しなければ、自分の価値観は手に入りません。


 もし、柱時計の振り子の揺れが大きく揺れたり、小さく揺れたりしていたら、きっと落ち着いて見ていることはできないでしょう。

 安定して揺れているからじっと見ていられるのかもしれません。
 
 子どもたちは、教師の揺れを見ています。その揺れ幅が安定していれば、安心していられます。そして、その揺れ幅が安定していれば、教師を見なくてもいいのです。常に自分の中に揺れ幅のイメージができているので、それを気にする必要がありません。

 その時、子どもたちは、自分らしく生きることができます。教師の顔色を気にせず、自分らしくいられるのです。

 時を刻む柱時計は、まさに私たち教師のあり方を示していてくれるのかもしれません。

 こちらを見てほしいと思って、教師がエネルギーを使っているうちは、子どもは安心して自分を表出することは、できません。
 これも振り子のようです。教師が出れば、子どもは出られません。教師が引っ込めば、子どもは出てきます。(右に大きく触れるときには、教師が大きく出ています。左に大きく触れれば、子どもが大きく出ています。)

 私は、子どもが安心して、自分らしさを表出できるためのエネルギーの使い方をしたいと思います。

 そして、柱時計の振り子のように揺れ幅を一定にし、穏やかな自分であり続けたいと思います。
 
 柱時計を見つめながら、自分を見つめる機会ができました。 

冷静な判断

2011-03-03 | 教育
 子どものトラブルに巻き込まれてしまう保護者はたくさんいます。冷静に判断できればよいのですが、なかなかそれができず、つい熱くなってしまう姿を見ることがあります。
 悩んで苦しむ子どもの姿を見ていると冷静になれというのは、酷なことかもしれません。

 よく考えてみると、感情が生まれる時は、目の前に悩み苦しむ子どもがいる時と、悩み苦しむ子どもを想像している時です。
 読書に夢中になっていたり、仕事に夢中になっていたりするときには、そんな感情は生まれません。

 ここがポイントです。

 つまり、悩み苦しむ子どもの姿に反応しているということになります。目の前に子どもがいなければ、想像している子どもの姿に反応していることになります。
 目の前に子どもがいる時に感情を抑えるということはなかなか難しいものです。また、感情的になることの方が大事なこともあります。
 感情的になってしまうとどうしても視野が狭くなってしまいます。
 ですから、冷静に判断するためには、目の前に子どもがいる時ではなく、この想像している時間をうまく利用することが有効になります。

 つまり、想像している時間をうまく扱うことができれば、冷静に判断することができるということです。

 想像ですから、どのようにでも変化させることができます。また、立ち位置を変えることもできます。  

例えば、想像している子どもの位置を正面からサイドに移し、子どもの目の前に子どもに対応している自分を映し出し、第三者の立場から2人を眺めている位置に自分を置いて
・この子は、本当は私に何が言いたいのだろうか。
・この子は、私に話をしたいだけではないだろうか。
・今、子どもが悩み苦しんでいることは、本当に問題なのだろうか。
・今、子どもが悩むことで学ぶことはないのだろうか。
・この悩み苦しむ体験が生かされる場面はないだろうか。
・本当に大切な助言は何だろう。
などと問いかけてみます。
また、考え出した助言があれば、それを実行している子どもを想像しながら、
・本当にその対応が子どもにとってよい対応だろうか。
・他に与える影響はどの程度なのだろうか。
・本当にそれで、悩み苦しむ問題は解決できるだろうか。
・同じような問題が起きることはないだろうか。
・もし、解決できないとすれば、問題の本質は何だろう。
などと考えを巡らせてみます。

 感情が冷静な判断を狂わせることは、誰にでもあることです。思いこみが問題の本質を見失わせていることもあります。

 刺激されない状態に自分を置いたときに初めて、冷静に判断できます。

 そして、子どものためにうまく時間を使えることができ、子どもをより健全に育てることになります。

 私たち教師は目の前に子どもがいるときに感情をむき出しにして、全力で子どもとぶつかり合うことが多いと思います。しかし、その前にイメージトレーニングをしています。感情的にならず、冷静でいられる時間をうまく使って、意図的、計画的に子育てをしているのが私たち教師なのです。

 イメージトレーニングをしている時は、常に冷静な判断があります。子どもを取り巻く周囲への影響もじっくりと考え、広い視野から子どもを眺めている自分がいます。常に広い視野をもち、子どもの将来をも見据えながら子どもの教育に当たっているのが私たち教師です。

 保護者の感情的な思いも受け入れながら、常に冷静に判断できる私たちが保護者の強い味方になるはずです。