ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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失敗はない

2013-09-25 | 育児
 何かしたいと思ったとき、その結果をイメージした時に「できたイメージ」でとらえるか、それとも「できないイメージ」をとらえるかでかなりその後の取り組みが変わってきます。

 例えば、仮に「これを実現するには、大金が必要だ。」と考えたとき、「大金を集められない。」と考えるか、「大金を集められる。」と考えるかによって異なるということです。

 大金を集める方法は、たくさんあると思いますが、自らの体験経験がイメージを作り上げてしまいます。

 何度も宝くじを買って、宝くじに当たった体験がなければ、宝くじを買うということを大金を集める手段として、選びにくいでしょう。

 また、借金をして大金を集めることに違和感を感じる人は、借金を拒みます。

 このように大金を集めるための方法が狭まると、「大金をあつめられない。」と可能性を狭めていくことになります。

 この例だけでなく、身の回りで起こる失敗や自らの価値観が、可能性を狭めていることがあります。

 逆に、失敗体験がなく、願いが強ければ、無謀とも思えることでもやってしまおうとすることがあります。

 これは、根拠のない自信があるからできるのだろうと思います。

 幼い子どもが、できる人を真似て、自分もできるだろうと思って挑戦する姿に似ています。

 真似てできると自信につながります。逆に真似てできないと自信を失うこともあります。

 できないから助けてと助けを求めることができれば、まだ、可能性を失うことはありません。

 ただ、不安を抱くことには、なります。

 事実の中に不安はありません。

 イメージが、記憶にある過去の失敗体験と結びついたときに、不安が生まれてくると考えられます。

 逆に、成功体験から生まれる自信は、根拠のない自信にもつながります。「このような努力をすれば、必ず成功するはずだ。」と無意識のうちに自分を成功へと導いてくれるのです。

 ということは、失敗した時の体験をいかに成功体験として捉えさせるかがポイントになります。

 失敗することは誰でもあります。

 しかし、考え方を変えると、失敗は次の可能性を生み出すための材料として役に立つことが多いはずです。

 ですから、失敗したときに「何を学ぶことができたのか。」という問いかけができることが重要になります。

 失敗ではなく、学びの機会と捉えるということです。

 不安を感じたとき、それは、可能性を狭める過去の体験や経験、そして、自らの価値観が不安を作り出したと考え、可能性を広げるチャンスだと考え直すことで、過去に縛られない生き方ができると思います。

 不安の元は、どこにあるのでしょう。自らを振り返ってみるとよいと思います。
そして、失敗を恐れず、学びの機会と捉え、挑戦をする自分を作り上げてみたいと思います。

セルフケア

2013-09-17 | 育児
 現在の教育現場には、様々な課題があり、その課題解決のために力を注ぎ、大変な疲れやストレスを感じている教職員が多くなっています。そのため、教職員のメンタルヘルスの重要性が叫ばれるようになってきました。
 文部科学省の諮問機関である教職員のメンタルヘルス対策検討会議が今年3月に最終まとめを出しました。
 その中で予防措置としてセルフケアの促進が述べられています。

 多くの人は、自分なりにその解消法をもっています。例えば、運動したり、本を読んだり、買い物をしたり、飲み食いしたり、愚痴を言ったり等解消法は様々です。
 それですっきり解消する人もいれば、なかなか解消されないと嘆く人もいます。

 ストレスの大きさによっては、なかなか解消されないのかもしれません。

 ただ、私は、ストレスそのものをもっと理解することが重要だと考えています。

 多くの場合、ストレスが起こる原因を追求し、その原因を取り除けば、ストレスが消えるという考え方をし、問題解決に当たることが多いように思います。

 この方法だと、原因を特定するための時間、原因を取り除くための時間が必要となります。原因がストレスを起こした相手にあるとするとそれを変化させることはかなり難しいことになり、解決できないということになります。

 そもそも、その原因があれば、誰もがストレスを感じるかということです。
ストレスを感じる人もあれば、ストレスを感じない人もいるとすれば、その原因は、ストレスと感じる自分に原因があるということになります。

 つまり、ストレスの原因を外に求めているうちは、解決できないということです。

 ストレスを生むのは、実は、自分の価値観や価値基準なのです。

 自分の中に原因があるのですから、自分自身を変化させる必要があります。
長年培ってきた自分の価値観や価値基準を変化させることは、容易ではありません。かなり抵抗があります。だから、ここから目を反らそうとします。これは、自分を守ろうとする無意識の抵抗です。
 
 また、ストレスは感情そのものです。

 簡単に考えれば、その感情そのものを変えれば、ストレスにはならないということです。

 これらのことから考えると、ストレスを感じた時の対応の仕方がとても重要になります。

 ストレスを感じる時には、多くの場合、自分の価値観と感情と共にいます。そして、その感情から相手を責め続けます。これは、自分を守るために無意識のうちに行われます。相手を責めて自分を守るのです。悪いことでもなければ、よいことでもありません。ただ、自然に行われるということです。

こんな時、相手を責めることなく、 
①自分のどんな価値がストレスを作り出したのだろうと自分を見つめてみる。
②体のどこにそのストレスを強く感じるのだろう。
と、自分自身を見つめてみるのです。

 今までとは異なった見え方、感じ方ができるはずです。

 自分から少し離れて、自分を見る・・・・・こんなことができれば、今までのように相手を責め続ける自分ではなくなります。

 常に刺激を受けて、反応している私たちです。

 反応を起こす自分の中にある価値観を見つめることが、ストレス緩和に役に立つはずです。

 一度試してみてください。

力みすぎないで

2013-09-09 | 育児
 自分らしく自分のペースで仕事ができれば、これほど楽なことがありません。プレッシャーを感じたり、人の評価が気になったりすると、どうしても力が入り、ストレスを抱えながら仕事をすることになります。
 
 ストレスを感じると、なかなか自分らしくできません。ブレーキを踏みながら、アクセルを同時に踏んでいるようなものです。

 これを解消するためには、自分らしさを磨くことが一番の近道のように思えるようになってきました。

 自分は、自分。他人(ひと)は、他人(ひと)と、分けて考えているとどうしても違いが生まれ、自分を守るために相手を否定したり、自分を卑下したりすることになります。

 自分を越えた自分・・・・つまり、自分一人が生きているわけでなく、常に他人(ひと)と関わりをもって生きている私たちです。

 この自分を常に意識することになります。

 組織の中の自分ということです。組織とは、家庭であったり、職場であったり、地域であったりと、自分が関わる社会の中の一人の自分ということです。

 様々な考え方をする人がいるのが、組織です。自分の思い通りにすることではなく、一緒に同じ方向に歩む仲間がいるのです。その時の歩み方が違うからといって相手を否定することはできません。相手が自分よりも遅いからといって相手を責めることはできません。

 一緒に歩むしかないのです。

 この時に必要なのは、組織としての歩む方向になります。
どのようになればいいのか。どうしたいのか。同じ方向にするめの互いの努力が必要になります。

 自分の考えた方向が正しいと主張していることはないでしょうか。一緒に歩むためにどう考えたらよいのかと考えることはないでしょうか。

 絆という言葉がもてはやされていますが、ただ、つながればよいというものではありません。歩む方向が同じ時に絆が強くなります。

 関わりながら絆を強めることもあるでしょう。方向を決めてから絆を強めることもあるでしょう。

 いずれにしても、自分を主張するだけでは、うまくいきません。

 相手を理解し、共通点を探ろうといかに努力するかにかかっています。

 一緒に作り上げたときの充実感や達成感は、一人では味わうことはできません。何とも言えない豊かさを感じる一瞬があります。

なぜ、褒めるのか

2013-09-02 | 育児
 長い夏休みがようやく終わりました。ブログへの書き込みも久しぶりになります。
 私たちは、健全に成長を促すために子どもに様々な刺激をします。そして、子どもの成長を喜ぶことになります。その成長が、育てる側のエゴでなく、子ども自身が望む成長であれば、子どもは、素直に刺激を受け入れることができます。

 子どもを褒めなければならないと思っているうちは、なかなか子どもを褒めることはできません。
 それは、無意識の中に「この姿では、まだ褒められない。」という褒めることへの抵抗感があるからです。

 褒める時の感覚がとても重要になります。

 つまり、子どもが成長した姿を見て、嬉しさがこみ上げて来たときの言葉がたまたま褒め言葉になったのです。そのこみ上げてきた感情が子どもに伝わった時、子どもは、「褒められた。」と感じるということです。子どもは、言葉だけを受け取っているわけではありません。子どもは、褒める側の表情やしぐさ、態度など五感を通して直感的に受け取っていますから、本当に私の成長を喜んでいてくれると感じることができれば、「褒められた」と感じることになります。
 言葉以上に褒める側の姿が重要になるということです。

 なぜ、子どもは褒められたいと思うか、ここを知ることが褒めることへの抵抗感を和らげるポイントになります。

 学習の4つの段階があります。
第1段階 無意識的無能(知らないからできない)
第2段階 意識的無能(知っているけどできない)
第3段階 意識的有能(意識するとできる)
第4段階 無意識的有能(意識しなくてもできる)

 この4つの段階における子どもの状態を考えてみます。
第1段階では、気づいていないため、できなくて当たり前の状態ですから、できないことがあっても気にはなりません。
逆に第4段階では、意識しなくてもできる状態なので、できて当たり前の状態ですから、自信に満ちあふれています。
しかし、第2段階と第3段階では、できる時もあれば、できない時もある状態ですから、常に不安が伴います。
 できると安心し、できないと不安になります。できても、次にできないことがあるので、不安は消えません。
 ですから、第4段階になるまでは、不安を抱えている状態と考えてよいでしょう。

 この不安を解消するために、子どもはもがいています。そんな時に育てる側からの言葉かけが大きな支えになります。

 認めてもらうことは、自信につながります。認めてもらえなければ不安が増します。

 子どもは学ぶことが多く、常に不安定な状態にあるので、頼ることが多くなります。
 頼っていてはいけないといっても不安は解消されません。自分に自信がもてたときに不安が少しずつ解消されていくのです。

 成長を心から喜び、子どもの不安と共にいてくれると子どもは安心していられます。
 
 誰もが早く安定したいのです。でも、第2段階や第3段階にいる子どもに自立を求めても、自立は無理です。第4段階にいる時に自立しているのです。つまり、意識しなくてもできるという体得している時、初めて自立したことになります。それまでは、常に不安を抱えています。子どもの不安を取り除けば、自然と自立することになるのです。

 学習に合わせて、不安を解消することが、自立につながります。

 ここには、育てる側のエゴはありません。不安と共にいる子どもの今の状態を受け入れる理解があるのみです。