ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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承認をベースに

2016-08-22 | 育児
 先日、神奈川県足柄上郡松田町へ教育研究会夏季研修会で講演をしました。
今回のテーマは、「チームで子どもを育てる」でした。

 丁度オリンピックが行われているので、お伝えした話の内容をオリンピックとつないで考えることにします。

 今回のオリンピックで日本が示したチーム力は、素晴らしいものでした。
これは、学校教育においても同様です。
 チームで子どもを育てる時に必要なのは、そのチームの一員としての自覚をもった一人一人の営みです。

 チームのリーダーの存在は大きなものですが、リーダーに頼ることでは、限界があります。一人一人が自ら考え、行動する必要があります。

 オリンピックで考えるならば、指導者としての柔道の井上康生さんとシンクロナイズドスイミングの井村雅代さんとの指導が真逆でした。

 今、学校教育に求められている指導法としては、井上康生さんの指導の方だと思います。

 結果としてどちらも成果を生み出していますが、結果を生み出すまでの過程や今後の歩みの違いが異なってきます。

 自己肯定感や自己有用感をもちながら、歩むことが個の自立につながります。依存関係にあるうちは、自立ができません。

 その点から考えると教師は、子どもの自立を目指しているので、井上康生さんの指導の方が適切だと思います。

 これは、対子どもだけでなく、同僚への配慮も同様です。
互いに子どもを育てる指導者として、認め合うことになります。 

 子どもを育てる一人の人間として、互いに承認し合うことが、チームの一員としての自覚を高め、能力を発揮することができます。

 その時に大切にしたい構えとして、

・笑顔で仲間と関わること
・一人一人は独特で素晴らしい存在であると認めること
・欠くことができない大切な存在であることを認めること
・誰もが精一杯取り組んでいると認めること

 を伝えました。

 そして、これを体験を通してつかんでいただきました。

 相手の心を開き、開いた心に的確な言葉を伝えるとこちらの意図が伝わりやすくなります。

 つまり、承認をベースにした評価をすることで指導が効果を発揮します。

 山登りで例えるならば、頂上から山登りをしている子どもに声をかけるとき、「がんばれ!、今は何合目だ。」となります。これは、承認をベースにしていない評価になります。
 しかし、一緒に子どもと山登りをしているならば、子どもの様子を体感覚でつかむことができます。例えば、息遣い、汗、表情、姿勢など子どもの体調や会話の中で感じる思いなどを的確につかむことができます。それを知った上で、声をかけることになります。「大丈夫だ。あなたならできる。いつでもそばにいるから安心して。」・・・これが、承認をベースにした声かけになります。

 同僚に対してもこのような思いで声をかけ合うことが、チームで子育てすることにつながると伝えました。

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