ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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卒業式

2014-03-24 | 育児
 卒業式に向けて、どの学校でも練習を行っています。この練習に向けて、どんなことを子どもたちに語っているのでしょう。

 子どもたちには、最高の姿で卒業式を迎えるために、姿勢や声、動きについてかなり徹底する指導が行われます。

 ただ、一番大切な指導は、「卒業式に向かう構え」の指導だと思います。
この「構え」が姿となって現れると考え、指導することで、子どもたちの意欲を高め、子どもたちの姿を構えと結びつけるとかなりの効果を発揮します。


 例えば、

・あなたの姿勢が問われる機会
 卒業式には、保護者・地域の方々・先生・先輩(後輩)が参加します。その方々が、あなたを見ています。これは、これまでのあなたの取り組みやこれからの取り組みの在り方が問われる機会になります。どんな姿を見せたいのか、あなたの姿で示しましょう。

・欠くことのできないあなた
 1年の中で一番大切な行事に参加しているあなたが、作り上げる卒業式です。あなた一人が欠けても式は成立しません。先輩(後輩)として、式の中で活躍しなければならない存在です。あなたの姿のない式はありません。
堂々とした(凛とした)姿を見せましょう。

 練習の前半には、これらの取り組みのよさを味わうように刺激をし、姿勢のよさを見つけて次第に姿を変えていきます。

 そして、最後の練習の時には、「別れ」について語ります。

卒業式は、別れの場です。今のこの仲間でこの学校で過ごすことは、二度とありません。その場にあなたがいます。

 別れには、2種類あります。1つは、突然の別れです。これは、いつ訪れるかわからないため、何も準備ができず、慌ててしまいます。大切な人と別れる辛さ、やり残したことへの後悔などから、心が乱れます。

 もうひとつは、準備のできる別れです。卒業式は、これに当たります。悔いのないように準備をすることができます。残された時間の中で大切な人と別れるために、どのように過ごし、別れる時には、どんな姿を示したいのか、あなた次第です。

 その準備ができれば、辛さや後悔はありません。その代わり、今までの関わりについての感謝が生まれます。そして、120%の姿を別れの時に作り示すことができます。最後の練習です。大切な仲間と別れる大事な式の最後の練習です。あなたの精一杯さを見せてください。

 子どもたちは、私たち大人が考える以上に純粋です。価値あることに心が動き、取り組みが変わってきます。

 あなたは、子どもたちに何を語るのでしょう。卒業式に向かう、私たち教師の生き方が試されています。


褒めて自信をもたせたい

2014-03-10 | 育児
 学期末の評価の時期となり、自分の教育実践を子どもの姿で振り返る時期になりました。この時期になると、やり残したことが気になったり、伸ばしきれなかった子どもの姿に悔いたりすることがあります。

 残り少ないが、精一杯伸ばそうという気持ちで取り組む姿も素晴らしいと思います。

 ただ、子どもの願いとはズレている場合があります。

 それぞれの学年の出口の姿を子ども自身がイメージして、1年間を過ごしたかといえば、そうではありません。

 常に目の前に現れた事柄を自分なりに精一杯取り組んできた結果、こんな力がついたとか、~ができるようになったとか感じているのが、子どもです。

 ですから、子どもには、できなかったことよりも、できて成長したという実感を味わわせた方が、今後の自信につながります。

 わずかな変化であっても、子どもが気付けば、大きな自信につながります。
その変化に気付かせるのも私たち教師の仕事です。

 学期末の評価をしながら、多面的に子どもをとらえる今だからこそ、改めて子どもの成長に気付かされることがあります。

 これからの子どもの成長への期待を込めて、残り少なくなったこの時期を有意義に過ごすためにも、成長を振り返る場面を設け、子どもたちの成長を伝えていきたいと思います。

 子どもの笑顔と共に残された学年末を楽しく過ごしたいと思います。

進んでやる子

2014-03-03 | 育児
 日頃、子どもたちが教師にかけてくる言葉に「~してもいいですか。」という言葉があります。
 許可をもらいながら、自分で前に進もうとしています。

先日、ある学級に入った時に、
 「先生、トイレに行ってもいいですか。」
 「先生、トイレに行ってきます。」
と2種類の言葉を拾うことができました。

 進んでやる子は、どんな言葉を使うのでしょう。

 子どもたちに次の3つから選んでもらいました。

 1 「~してもいいですか?」
 2 「~させてください。」
 3 「~します。」

 多くの子どもたちが選んだのは、2でした。
 3を選んだ子どもの数は、思ったほど多くありません。

 進んでやるということは、自分で考え、自分で決め、自分で行動することになると子どもに教えました。

 それに合う言葉は、3になります。

 しかし、3については、勇気と覚悟が必要です。

 「自分勝手だ。」と言われるかもしれません。「何で許されるのだ。」と反感を買うかもしれません。

 私たちは、社会の中で生きています。自分で決めたことでも、ルールで縛られることもあります。

 そのルールを破ってまでもしたいと思った時、仲間からどう見られるかと躊躇するのではなく、これが大事という信念があれば、言い切る勇気が湧きあがります。そして、その結果については、責任を取る覚悟が必要になります。

 許可をもらううちは、責任を転嫁できます。それができない状況まで自分を追い込むねうちがあるのならば、素晴らしいことだと子どもたちに話しました。

 価値観が多様化した今、子どもたちが自分で道を切り開くためには、勇気と覚悟が必要です。それを教えるのも私たち教師だと思いました。