ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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言葉よりも印象を

2016-11-30 | 教育
 子どもが成長するにしたがって、教師の言葉や態度から、「本音か。」「建て前か。」を感じる力が強くなります。
 「本当は、そう思っていないのに。」と子どもが感じることがあれば、教師の思いは半分も伝わりません。
 これでは、一生懸命に子育てに力を注いでも、無駄なエネルギーを費やしながら子育てをすることになります。

 ここで役に立つのが、メラビアンの法則です。

 私たちは、子どもに何とかわかってもらいたいと年齢が高くなるにつれて、言葉を多用し、理解を深める努力をします。言葉が不足すると誤解を招いたり、曲解したりすることがあり、当然と言えば当然です。

 しかし、言葉以上に相手に伝わるものがあるのです。
 それは、言葉を発する時の姿勢や表情、態度などという非言語に当たるものです。

 心理学者メラビアンは矛盾したメッセージが発せられたときの受け止め方について実験しました。
                  
 言語情報(話の内容)7%
 聴覚情報(口調や話の早さなど)38%
 視覚情報(表情、しぐさなどの見た目)55%

 つまり、話の内容よりも、その人から受ける印象がかなりの影響を受けるということになります。

 例えば、「すごい」と言う言葉を使うことがあると思います。

 この時、どのように「すごい」を表現し、子どもに伝えると効果があるかということです。
 言葉の内容から考えると、きっと普通ではなく卓越した姿だと子どもに伝えたいということになります。

 しかし、その言葉よりも、子どもは、その時にどんな印象を教師から受け取るかということがとても重要になります。

 顔を見ることなく、抑揚もなく淡々と「すごいね。」と言われても、すごさをあまり感じないということです。この事は、私たちが日常的に人との会話を通して感じることと同様です。

 もし、目を丸くして、いつもよりも大きな声で喜びの表情で、頭を撫でて「すごいね。」と子どもに伝えるとそれは、「私は、すごいんだ。」と感じやすいということになります。

 忙しい毎日を過ごすことの多い教師が、「忙しい。」という気持ちをもっていると、体のどこかにその忙しさが現れ、それが子どもに伝わっていきます。

 その「忙しい」という気持ちをもちながら褒めても、本気で褒められたと、子どもは感じていないと判断した方がよいでしょう。

 つまり、「本当は、ダメだと思っているのでしょう。」「本当は、面倒だと思っているのでしょう。」などと子どもは常に教師の姿を見て、判断していると思った方が正しい判断になるということです。

 何事にも小手先ではなく、本心で子どもにぶつかることが、子どもにはよく伝わります。子育てに悩めば、その悩みが子どもに伝わります。

 私は、私以上でもなければ、私以下でもありません。素の私を子どもにぶつけるしかありません。

 飾っても見破られます。素の自分で子どもと向き合い、伝えたいことは本気で伝えるようにするとよいと思います。(※困っていたら、困っていると素直に伝えるしかありません。)



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