ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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何を伝えたいの?

2012-09-25 | 育児
私たちは、子どもによい子になって欲しい、できる子になって欲しいと願っています。その願いを様々な形で子どもたちに伝えようと日々努力しています。
 子どもたちが育つということは、この日々の努力の成果だと思います。

 その行き先は、学校が掲げる教育目標だと思います。

 よく共通理解だとか、共通行動をしようと言われますが、これは、学校教育全体から見るとほんの一部でしかありません。

 共通理解や共通行動に縛られることに窮屈さを感じる人がいるかもしれませんが、学校生活を行う環境を整えるという意味では、とても大事なことです。

 それよりも子どもと直接接する教師一人一人のあり方が、子どもの生活に及ぼす影響の方がはるかに大きいことは、誰もが認めるところです。

 ですから、一人一人の資質の向上が重要になります。

 一番大事にしたいのは、自分です。人のために努力する私たちですが、根底には、自分を活かしたいという思いが必ずあります。

 子どものために努力すると考えると、それでは長続きしません。

 自分のために努力していることが、子どものためになると考えた方が、力を発揮しやすくなります。

 学校の教育目標も同じことです。

 与えられた目標のために自分が使われていると感じるとそれほど力が出ません。学校の教育目標が飾りになってしまい、日常的に意識されないでいるケースが多いのもそのためです。

 自分にとって、どんな意味があるのだろう。どんな価値があるのだろうとまず問うことです。

 子どもよりも多くの体験、経験をしている私たちです。子どもに伝えられることは一杯あります。

 よい事ばかりではなかったはずです。失敗をしたこともあったはずです。乗り越えられずに苦しんだこともあったはずです。その時々にいろいろな感情が表れたはずです。失敗をバネに次のステップに登ったこともあったはずです。ここに自分らしさがあるはずです。
 そのすべてを知っているのがあなたです。

 本当に伝えたいことを本気になって伝えれば、必ず伝わります。

 いつもよい子でなければならないのでしょうか。いつもできる子でなければならないのでしょうか。

 そんな窮屈な生き方を私たちは子どもに伝えたいのでしょうか。

 悪い事をしよというのではありません。できなくてもいいというのでもありません。

 苦手なこと、どうしても譲れないこと、我慢できないこと・・・いろいろもっているのが私たちです。子どもも同じではないでしょうか。

 よい事ばかり言っても、子どもは魅力を感じません。できる姿ばかり見せられると逆に自分はだめなんだと感じる子どもも生まれてきます。

 本当に伝えたいことは、何でしょう。

 今伝えたいと思うことは、自分にとってどんな意味があるのでしょう。

 ひょっとすると、自分の名誉のためかもしれません。見栄かもしれません。自分を見ていて欲しいという欲望かもしれません。

 それを否定するということではありません。誰もが必ずもっているものだということです。

 それを否定することが自分を苦しめることにもなります。素のままでいいのではないでしょうか。誰もが同じ人間です。そういう自分だと気づいているかどうかが重要なのではないでしょうか。

 私が伝えたいことが役に立つとすれば、それはすでにあなたの中にあるからです。決して特別なことを伝えているわけではありません。

 教師としての能力も同じです。決して誰が優秀で誰が優秀でないなどとは、言えません。今の状態がすべてではありません。変化可能な私たちです。

 「変化したいけれど、変化したくない。」・・・・誰もが感じているはずです。
 変化することは恐いことだと無意識に感じているから、変化を避けます。

 今の自分でいいのです。でも、今の自分ではいけないと思っているのも自分です。

 子どもに何を伝えることが私を幸せにするのでしょう。そして、何を伝えると子どもの幸せにつながると感じることができるのでしょう。

 価値観ではないかもしれません。自分らしさを伝えることかもしれません。

脳は現実とイメージを区別できない

2012-09-18 | 育児
 楽しい思い出を誰もが経験していると思います。その時の事を思い出すと、楽しい感情が今、わき上がってきます。悲しい事でも、苦しいことでも同じです。あたかも今その事が起きているように、感情がわき上がってきます。

 この事が、よい意味でも悪い意味でも私たちの生き方をコントロールしています。
 それは、「脳は、現実とイメージを区別できない。」からです。

 もう一度あんな素敵な出来事が起こるといいなと思いながら、挑戦し続けることもできます。また、反対に二度とあのようなことが起こらないように、自分の暮らしを変えようと努力することにもなります。

 つまり、過去の出来事が私たちの未来に大きな影響を与えていると言うことになります。言い換えれば、過去に縛られていると言ってもよいでしょう。

 偏見や差別もこの記憶が作り出しています。

 「あの人は元~だ。」というレッテルを貼ると、その「元」が一人歩きします。
「あの人とは、以前~だった。」と嫌なイメージとつながっているとすると、なかなか好感をもつことはできません。
 その人を今の姿ではなく「元」を元にしてイメージしてしまうのです。

 過去の失敗を今も引きずっているとなかなか自由に考えたり、柔軟に対応したりしにくくなります。
 
 噂もこの部類に入ります。風評被害も同じです。

 辛い記憶と結びつくことで自分や人を苦しめることになってしまいます。
逆に、心地よい記憶と結びつくと、楽しくなります。

 この事は、ある意味、不自由です。

 もし、過去の嫌な記憶を変える事ができたなら、もっと楽に物事をとらえることができるのではないでしょうか。

 そんなことは、できないと思う人がいるでしょう。

しかし、それができるのが私たち人間です。

 例えば、こんなことはないでしょうか。

 過去の辛い体験があっても、「あの体験があったからこそ、今の自分がある。」というものです。

 過去の辛い体験であっても、自分にとって価値ある体験(過去の体験の意味づけを変えること)だとすることができるのです。

 このように、どんなことでも自分にとって、価値ある体験なのだと思うことで行きやすくなります。

 「物事には、肯定的な意図がある。」と考えることです。

 この事が、私たちを幸せに導いてくれます。

「今、私は試されているのだ。」「きっとこの体験が役に立つはずだ。」と言い聞かせていくのです。

 ポジティブな生き方というのは、常にプラスの体験と結びつけて考えていける生き方になります。自分の過去の出来事を辛いものとするか、心地よいものにするかは、自分次第だということです。

 物事そのものに価値はありません。物事の価値を決めているのが私たち一人一人です。「私は、ネガティブだから・・・・。」と決めているから、常にネガティブな発想で物事をとらえているに過ぎないのです。

 自分自身の生き方を決めているのは、自分なのです。決して他人が決めているのではありません。

 ですから、他人に責任を転嫁したり、物事から逃げても何の解決になりません。自分のどの記憶とつながっているかが重要なのです。

 嫌な感情がわき上がったとき、「過去のどんな嫌な出来事とつながっているのだろう。」と振り返ってみるとよいでしょう。そして、その自分を受け入れることから、始めましょう。

 自分に必要な出来事が、今、目の前に起きています。それを受け入れるしかないのが、私たちの人生だと思います。

 どうせ受け入れるのであれば、常に前向きに肯定的な意図を考えるようにしたいものです。

非を受け入れる

2012-09-10 | 育児
 「変わりたいけど、変わりたくない。」・・・一見矛盾しているようですが、私たちの脳は、この両面をもっており、そのことで悩んだり、苦しんだりする元になっています。

 人から非難されると自分を守ろうと必死で抵抗をします。

 元々自分の体験と人の体験は異なっているので、それぞれの立場から精一杯の考えを出せば、異なる考え方になるのは当然といえば、当然です。

 それを受け入れられないで抵抗するのは、自分の体験から得た考え方が自分だと勘違いしているからです。

 自分の考え方を否定されたら、自分を否定された気持ちになってしまうのです。

例えば、教師がもっている教育観です。
 経験年数や経験の違いによって、かなりその人なりに大事にしているものが異なってきます。

 率先垂範(リーダー自ら先頭に立って、物事を行い、模範を示すさねばならない。)を大事にしている人もいれば、子どもが主役だから、教師は先頭に立つべきではないと考える人もいます。

 考えが違えば、同じ事象に出会った時の対応が異なってきます。
「もっと教師が前に出ないから、子どもがうまく行動できないのだ。」
「教師がもっと指示すれば、早く動くことができるのに、子どもに任せるから、時間がかかるんだ。」
「あれでは、子どもは育たない。教師が前面に出ているので、子どもは、自ら考えて行動できない。」etc
 となります。
 子どもの自立を最終の出口にすることについては、異論はないと思います。
しかし、その姿を作り出すまでには、様々な取り組みがあります。
 ある時には、教師が出なくてはなりませんし、ある時には、教師は出るのを我慢し、失敗しても子どもに任せる場面が必要なこともあります。
 どのように子どもを育てるかは、教師次第になります。

 自分が信じる考え方がすべてではありません。考え方も自分の一部です。自分すべてではないのですから、否定されたからと言って、ムキになることではないのです。

 効率的に効果を上げるには、どうすればよいかという問いに対して、常に考えている私たちです。今の状態が最善の姿だと思います。
 もし、子どもの育ちに不満があれば、努力するあなたのはずです。ここが重要です。考え方は、体験を通して変化します。

 ですから、自分の信じる考え方も時間が経てば変化している可能性があります。
今の自分の考えに固執することなく、柔軟に人の考えを受け入れられることができれば、これほど自分を豊かにする機会はありません。

 他人の批判は、自分の豊かな体験を作る機会になります。

つまり、自分と自分の考えを切り離して、受け取ることが豊かさを手に入れる可能性を作り出すということになります。

 誰も、あなたを否定しようとは思っていません。あなたは、独特で素晴らしい存在です。否定されたように自分が思い込んだだけです。否定されたのは、あなたではありません。

 感情をうまくコントロールし、柔軟に相手の考えを受け入れられる自分を作り出すことに慣れるように努力したいと思っています。 

生活リズムを取り戻す

2012-09-03 | 育児
 いよいよ2学期が始まります。この時期は、新学期に向けて新たな目標を立てて頑張ろうという前向きな気持ちをもって歩み出す子が多くなります。
 節目を作ることは、気持ちを切り替える上でとても大切な機会になります。
しかし、その気持ちとは別に、夏休みに身につけた家庭生活のリズムを学校生活のリズムに変えられない子もいます。
 体で身につけたものの方が影響が大きいため、頭でわかっていても体が言うことをきかないということになります。

 こんな時に一番大切にしたいのが時間です。
 家庭生活と学校生活の一番大きな違いは、時間の使い方になります。
その時間の使い方がうまくできるようにすることが生活のリズムを変えるためにとても大事になります。

 したいことには時間をかけ、しなければならないことには、なかなか時間をかけられません。
 時間に意味をもたせることで、その取り組みがかわります。
ただ、○○の時間だというようなことではなく、この時間は、あなたにとってとても大切な意味ある時間だというように、意味づけをします。

 例えば、
・運動会の練習を確保するためには、この時間を充実させる必要がある。
・仲間作りができる大切な時間だ。
・願いを達成するためにしなければならない重要な時間だ。
などと時間に意味をもたせることになります。

 自分にとって大切な時間だと考えられるという見方を変えることで、子どもは新たな挑戦の機会ととらえることができます。

 これが、行動を変えることになります。

 1学期の流れをそのまま引き継ぐ程度の感覚では、なかなか元のようにはならない子どもにとって新鮮な取り組みに見えます。ここがポイントです。

 これがやる気につながります。

 みんなもそう思っているなら、自分も頑張ろう。
 そんな意味があるのか、それなら頑張ろう。

 仲間の支えや新たな気づきが自分の慣れ親しんだ家庭での生活リズムに終止符をうってくれます。

 この時に大切にするのが、2学期に向けての目標になります。

 あなたが目指すことの助けになる時間だとい認識をするためには、目指すことが必要になります。それが、目標です。
 
 ですから、最初に子ども一人ひとりに2学期の目標を尋ねることになります。
 この目標も個によってかなり、達成できるまでの時間の違いがあります。
短時間で解決できる目標もあれば、2学期をすべてかけなければならない長期の目標もあります。

 ここでは、長期の目標にすることで目標がやや抽象的で実感が沸きにくいものを取り上げます。
 それを具体的にするという過程を作ります。
 ここに時間の使い方が役立ちます。一つ一つの活動時間に意味づけをし、それぞれの活動が充実するように新たな目標を設定することになります。
 この時点では、大きな目標よりも具体的になってきます。それが意味づけをする時に役立ちます。

 特に2学期には、いろいろな行事が組まれていることがありますから、それとうまく絡めながら、意味づけをします。
 2学期の学級の様々な活動に関連性をもたせることで、一つ一つの活動を充実しなければならないという必然性が生まれます。
 そして、1つの活動の取り組みの重要度が高まります。

 みんなで支え合って、やり切ろうとする姿勢を作り出すことで、仲間と一緒なら頑張ろうという気持ちも生まれてきます。

 活動をこなすだけでなく、このような関連づけをすることで時間の使い方を変えるという方向に意識が向いていきます。
 
 1学期の延長ではありません。新たな出発になります。

 気持ちを切り替えるということは、この新たな気持ちを作り出すことになります。教師の姿勢が、子どもの意識を変えることになります。

 2学期に向けて、何かに挑戦する自分でいたいと思います。