ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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手放す勇気

2015-01-30 | 育児
 こんな子どもに育てたいと思いながら、残すところ40日余りとなりました。自分の願い通りに子どもは育っているでしょうか。

 保護者と違って、私たちは、限られた時間の中で子どもを育てています。
残りが少なくなれば、なるほど、焦りが増すのも当然かと思います。

 では、この焦りの正体は、一体どこから生まれてきたのでしょう。

 保護者に対して、子どもを育てきれなかった申し訳ない気持ちからでしょうか。
 
 同僚に対して、教師としての力量のなさを見られたくないという気持ちからでしょうか。

 あなたを信じてついて来てくれた子どもたちの期待に十分応えられなかったと思っているからでしょうか。

 自分に対して、育てきれない自分の力不足を感じているからでしょうか。

  

 相手が誰であっても、「至らない自分」を見せることは、なかなかできません。これは、危険な状況に自分を置くことになるからです。これは、誰もが感じていることで、特別なことではありません。

 「至らない自分」を見た保護者が、自分をだめな教師だと判断されたら、「だめ教師」のレッテルを貼られるかもしれません。

 「至らない自分」を見た同僚が、自分は常に同僚より能力のない教師として見下されることになるかもしれません。

 「至らない自分」を見た子どもたちから信頼を失ったとしたら、子どもとの関係をうまく築けない教師になるかもしれません。

 焦りは、危険な状態を避け、自分自身を安全な場所に追い込むための感情と考えることができます。

 しかし、これらはすべて自分の思い込みでしかありません。この思い込みが自分自身を苦しめることに気づいていないかもしれません。

 あなたは、本当に「至らない自分」でしょうか。

 そうではありません。

 常によい教師でいなければならないという自分の価値観が、「至らない自分」を作り出し、自分を苦しめているのです。

 この価値観が、自分の可能性を奪い、偏った教師像を作り出しているかもしれません。誰でも今までの体験で築き上げ、理想としてきた教師像を簡単に手放すことはできません。

 これには、手放す勇気が必要になります。

 理想とした教師像が高すぎるために、今の自分の力では、そこまで達せられないのかもしれません。いろいろな体験をしなければ、そこまで達しないのかもしれません。

 一旦手放して、自分を見つめてみましょう。

 目の前の子どもに対する愛情は、あなたが描いた教師像によって左右されるものではありません。

 あなたが愛情を注いだ分、子どもの血や肉となって子どもの体に染み込んでいます。

 これは、「至らない自分」ができる仕業ではありません。

 自分の理想とする教師像と切り離して、今の自分を受け入れるところから始めませんか?

 あなたと関わったおかげで、子どもが成長したことがあるはずです。
 あなたと関わったおかげで、子ども同士の関係が成長したことがあるはずです。
 あなたと関わったおかげで、保護者が学校教育に対する信頼を深めたことがあるはずです。
 あなたと関わったおかげで、職場の人間関係が変化したことがあるはずです。

 いろいろな人に影響を与えたあなたです。気づいていないだけです。

 視点を変えると「至らない自分」ではない「素敵な自分」を発見することができます。
 
 素敵な自分は、あなたに勇気を与えてくれます。そして、希望をもって前向きに生きるあなたを作り出してくれます。

 教師として「素敵な自分」を磨くことが、次のステップに押し上げてくれます。

 残り少ない日々を「素敵な自分」と向き合う時間にしてはいかがでしょう。

 あなたは、何をすることに力を注いだあなたなでしょう。
 あなたは、どんなことができたあなたでしょう。
 あなたは、どんな考えを大切にしたあなたでしょう。
 あなたは、どんな教師だったのでしょう。

 発見した「素敵な自分」と共にいてください。

 そして、笑顔一杯で、子どもと触れ合いましょう。

諦めることも

2015-01-27 | 育児
 私たちには、無限の可能性があります。これは、子どもだけではなく、人間だから誰にでもあります。ただ、子どもの方が大人よりも可能性が高いのは、大人になるにつれて、制限が多くなるからです。
 大人になるにつれて、自分で作り出した価値観に縛られ、可能性を自ら奪っていったと考えられるからです。

 でも、その可能性を手放したわけではありません。

 私たちが子どもと向き合っている時、子どもにいろいろな願いをもちます。
「こうなってほしい。」「こうあるべきだ。」などと自分の大切にしている価値観を子どもに示します。

 これはある面、子どもの可能性を伸ばすことになりますが、逆にこの価値観で子どもを縛ることにもなります。

 3学期も中盤となった今、まだ十分できていないと考えていることがきっとあると思います。しかし、それは、もうあなたの力ではどうにもならないと考えて諦めることも大事です。

 ここまできてできなければ、それは、あなたに力がなかったと考えた方がよいでしょう。

 自分の力の限界を知ることで、新たな可能性が生まれます。
あなたがこだわればこだわるほど、その可能性が見えにくくなります。

 一旦手放すことにより、視野を広げることができます。
これが、可能性を広げることになります。

 諦めることは、自分を否定することではありません。自分の可能性を広げるために、手を引くだけです。決して手放したことにはなりません。

 自分の力は小さいけれど、多くの人に頼ることで大きな力になります。これが組織力になります。互いに助け合って、子どものために協力し合うことで、思わぬ力が生まれます。

 子どもの幸せのために、どうか自分の力を過信せず、諦めることにも挑戦してみましょう。そして、頼ることで子どもの可能性をもっと高めていきましょう

子どものため

2015-01-14 | 学校教育
 1月も中旬となり、新年度に向けての0学期としての3学期のスタートもいよいよ本格的になってきたことと思います。
 この時期は、自分の描いた理想の学級にどれほど近づいたのか、見つめなおす時期でもあり、中には焦りを感じている方もいるでしょう。
 力を抜かず、精一杯、今もてる力を発揮してきたあなたです。
 今後、あなたの掲げた理想を追えば、目の前の子どもから少しずつ離れていきます。これまで子どもたちは、子どもたちなりに精一杯あなたの要求に応えようと頑張ってきました。
 当然、いろいろな子どもがいます。願い通りに変化した子ども、なかなか変化しなかった子ども、今後の変化に期待がもてる子ども等々。

 それもあなたの刺激による成果です。

 この観点から見ると、すべての子どもの変化の成果はあなたの力によるものです。

 子どもをもっと変化させたいと思うのならば、自分を磨くしかありません。

 
 その意味から考えると、子どものためにと力を入れて頑張るあなたが本当に子どものためなのかを試されるのが、この時期になります。
 
 つまり、子どものためと言いながら、自分を守りたいという気持ちから生まれる虚栄心や自尊心等はないかということです。
 この気持ちがあると必要以上に子どもに要求してしまいます。子どもを責めることにもなります。

 これから行おうとしているあなたの指導は、本当に子どものためなのでしょうか。

 もし、力不足を感じることになるのならば、あきらめることも大切です。そして、これまで身につけた力を十分評価し、「よく頑張った。」「ここまで頑張ったあなたならば、きっと次もうまくいくはずだ。」と子どもの頑張りを十分にほめ、「まだ、伸びるはずなのに私の力不足でごめんなさい。」と素直に子どもに頭を下げる気持ちで子どもと一緒にいてください。

 すると、子どもたちは、「この先生と一緒に勉強できてよかった。」「この学級でよかった。」「充実した1年だった。」等とよいイメージをもって1年を終えることができます。

 結果がすべてです。

 子どもによい印象をもたせて1年を終えることが、あなたへの評価を上げることになります。

 無理をせず、今の自分を承認し、次を目指すあなたでいてください。