オヤジのおもちゃ箱(スケール1:1)

「お金は無いけど、暇は有る」万年少年オヤジの車・バイクのプチ改造や昔の思い出、趣味などを綴ったページです。

MB R107 ブロア・ファン不動(その6 調査4)

2009年07月05日 | 
 一応、補修みたいな事を実施したクライメート・コントロール・アッセンブリを
 車体に取り付けました。

   

 ・・・結果、変化無し。。。(T_T)
 確かに決定的な不具合は発見されなくて、半信半疑ではありましたが
 なんとなく、ガッカリですね。。。
 

 実は、今回の不具合調査の作業に並行して MB R107掲示板に
 ヘルプ投稿をしていまして、、、

   

 上の画像の部品が怪しいとの情報を入手しました。(^_^)
 と言うことで、次なる確認でこの部品を調べることにします。

   

 早速、取り外し~
 これ、調べたらブロアー・レギュレーターという部品のようです。

   

 ケースを外します。

   

 メカリレーが6個搭載されたスイッチング回路基板の様です。
 ICなんかが有るので、
 「有る信号(条件)に対して、これとこれのリレー(スイッチ)を動作させる」
 ・・・なんて言う制御をしているんでしょうか・・・?

   

 ハンダ面は、コーティングがされています。今回の調査で他にコーティング
 されている基板は無かったんですが、設計思想的に矛盾が有りますね。(^_^;)
 あと、僕のSLではクルーズ・コントロール・アンプの基板は
 コーティングされてたかな・・・。
 基板ハンダ面のコーティングの目的は、対環境性能の向上ですが
 具体的には、劣悪環境雰囲気中に置かれる基板に実施すると言う物。
 僕の仕事は、高速道路の料金所なんかに置かれる機器の技術屋なんですが
 料金所の環境下では、常時 排気ガスなんかが充満していて
 密閉構造では無い機械の中は、黒いパウダー状の汚れが滞積します。
 成分の殆どはカーボンなんですね。。。これに湿気が作用すると
 基板ハンダ面は、間違いなくショートを起こしてしまいます。
 な、訳でハンダ面をコーティングして絶縁処理を施すんですね。。。

   

 さて、基板の確認を行い易くするためコーティングをシンナーで除去してから
 確認をしました。結果、明らかにクラックなんかが有るって言う箇所は発見出来ず。。。
 怪しい箇所にマーキングして・・・

   

 ハンダ補修を実施しました。リレー取り付け部と接続ピンの接点部は
 ハンダが少ないと思ったので念のために全てハンダ補修を実施しました。

   

 後は、リレーコンタクト部分の研磨と、、、

   

 コネクタ接続ピンの研磨。。。

   

 今回も決定的な不具合が発見されず不安を残したまま終了です。

   
   

 ・・・で、車体へ取り付け
 確認へ・・・

 変化無し・・・Σ( ̄□ ̄;屮)屮 ガーン。。。。
 チョー ヘコミ です。。。
 
 

MB R107 ブロア・ファン不動(その5 調査3)

2009年07月05日 | 
 クライメートコントロールの本体基板を調査です。

   

 ハンダのクラックは、最近補修したばっかりなので流石に異常は有りません。
 ブロア・ファン・スイッチから伸びる基板パターンをなめ回すようにチェック。
 ・・・よくよく観察すると反対側への渡りのパターンに傷が有るのを発見しました。
 辛うじて繋がっても見えますが、首の皮一枚って感じです。(^_^;)
 ・・・これが原因かな?・・・半信半疑ですが、
 まともじゃないのでジャンパー線を繋ぎました。

   
   

 何のラインか判りませんが、やれることをやるだけですね・・・f(^_^;)
 普通、基板パターンの設計はこんな はじっこに引かない物ですが
 まあ、外国製なので・・・?

   
   

 以前補修した時も感じていたんですが、リレー周りに変色が観られて
 相当な発熱が有ることが伺えます。・・・リレーは、フェライト芯の周りにエナメル線が何千回巻されて電流が流れるる事による磁場を利用して
 スイッチングするのですが、電気エレルギーが100%磁力に変化する事は
 無いので、余ったエネルギーは熱に変換されるんですね。
 まあ、全体としては抵抗体みたいな感じで発熱を伴うんでしょう。。。
 クライメートコントみたいな使い方だとリレーは、一定時間ずっと励磁されっぱなしなのでアッチッチに成るんですね~。。。(>_<)

   
   

 リレーのコンタクトポイントがちょっと荒れていたので磨きました。
 A接点のみ・・・。B接点はペーパーヤスリすら入らない狭さです。。。
 これ、メカリレーの宿命ですがメカ接点のためにスパークが発生して
 接触面が少しずつ溶融していき荒れてしまうんですね。。。
 それに比べて電子リレーは、メカ的接点を持たないためにメカリレーと比べて
 耐久性が有ります。また、応答速度も電子的な早さなのでメカリレーとは
 比較にならない位性能が良いんですね。・・・欠点は、高温温浴中では
 性能低下や劣化が激しいって事ですか。。。

   

 最後にインターフェース端子を磨きます。

   

 写真では分かり辛いですが、結構綺麗に成りました。(^_^)v

   

 もう、やることが無いのでこれにて調査&メンテ終了~
 組立てに入ります。。。
 こんな感じでズリズリと填め込んでいきます。この時も慎重に・・・。

   

 完了。。。後は、バラした時と逆の手順で組んで行くだけです。

   
   

 裏カバーを填め込んで・・・

   
   

 温度調節ダイヤルとブロアースイッチを取り付けます。

   

 ボタンホルダー取り付け・・・

   

 サイドのカバー

   
   

 ボタン挿入。。。

   
   

 ウッドパネルの固定。

   

 イルミランプ装着。

   

 で、完成~(^^)/

 ・・・ところで、特段決定的な不具合は無く これも原因では無い気が・・・。
 
 明日取り付けて確認ですが、完治は期待出来ませんね。。。本音。(>_<)

   
   
   
 

MB R107 ブロア・ファン不動(その4 調査2)

2009年07月04日 | 
    
 
 ブロア・ファン不動の調査で、グローブ・BOX奥のリレーを調べましたが
 状況変わらずで、廻る気配が有りません。
 今回は、前回分解してリレー接点を磨いたサイコロキャラメル大リレーの
 動作確認をしてみました。

   

 助手席側レッグルーム右に同じ様なリレーが有るのを思いだして。。。

   

 ヒューズ収納部のカバーを外すと、ご覧のように幾つかのリレーが有って
 
   

 ココに有る4個のリレーが同じ様な形状です。この内、右下2個ののリレーは、ドア開時にパワーウィンドーが動作する機能の為のリレーのようで
 ドアを開く度にカチカチとリレーが動いているのが判ります。

   

 外してみるとパーツNoも全く同じ物でした。。。(^^)
 (上のが、グローブBOX奥のリレー)

   

 グローブBOX奥のリレーをこちらに差し替えて確認したところ
 問題なくパワーウィンドーが動いて、リレーは機能しているのが
 確認出来ました。
 ・・・さてさて、困りましたね~。。。(T_T)
 原因がちっとも解りませんです。 (>_<)

 そこで、今度はクライメート・コントロール・アッセンブリを
 調べることにします。。。

   

 アッセンブリを車体から外して部屋に持込みます。
 こちらは、色々な改造で 散々取り外し・取り付けを実施しているんですが
 僕のは、ご覧のように電圧計を取り付ける改造がしてあります。

   

 純正状態を好まれる向きには、とんでもない状態に見えるかも知れませんが
 どーして、この電圧計は状態監視に非常に有効だと思っています。。。(^_^)v
 
 話は飛びますが、僕の考える「純正の定義」は、メーカー指定の
 リコメンドパーツのみを使っての維持と思っていて普段からフツーに走らせて
 使用する場合、20年前の純正状態の維持は至難の業と思います。
 ・・・ま、ミージュアム保存レベルでないとね・・・って考えますね。
 僕の場合、バイク含めて 自分にとって乗り易かったり使い易かったりといった具合に手を加えていくって使い方が所謂、道具の観点で最良では って思っています。
 まあ、色々な考えの人間が居ますから趣味や嗜好が大きく占めるバイクや車は
 「絶対これでないとダメ」 というのはなかなか難しいです。
 しいて言うなら、自然科学や法則、原理といった類は 絶対 が有るのでしょう。
 さて、話を戻してクライメート・コントロール部を調査します。

   

 まずは、バラシから。。。以前、基板のハンダクラックのメンテをやっていて
 バラシ経験済みなので、サクサク進めます。
 が、何分チョーお古いプラスティック部品なので
 割れ・破損には十分に注意しなければなりませんが。。。(^_^;)

   

 ウッドパネルには、木ねじ2本を外し・・・

   

 底の部分のロックツメを外せば・・・

   

 こんな感じに外せます。ここからは、工具の類は不要で分解することが出来ます。

   

 次は、各プッシュボタンを外すのですが ファンスイッチカバーから外すとやり易いですね。ボタンの勘合部が見えるんで内側からグイッとやると・・・

   

 プッシュボタンが外せました。。。

   

 ここで、ブロアスイッチの導通確認を実施しました。

   
   

 基板パターンに従って、スイッチON/OFF時の導通を確認。
 ・・・異常無く機能しているようです。(^_^)v

   

 次に本体基板の確認に移ります。
 循環切り替えのボタンを引っ張り外して・・・

   

 裏側カバーを外せば、基板が取れるんですが ここではアシストで
 マイナスドライバーを使います。左右交互で少しづつ浮かしていきます。

   

 こんな感じにバラせます。・・・組み立ては全てツメの勘合です。
 ただ、プラスティックが経年変化で堅くなっている場合も有るので
 くれぐれも慎重に。 ですね。

 ・・・つづく・・・
     

MB R107 ブロア・ファン不動(その3 調査1)

2009年07月03日 | 

 ブロアーファンが動かなくなって、この蒸し暑い時期エアコンが掛けられずに
 最悪の状況です。な、訳でイグナイターの強制冷却ミニプロジェクトも
 止まったままです。
 車の基本機能が満足な状態ではないので、改造なんて言ってられませんですね。。。(>_<)

   

 さて、前回までの調査ではブロアー・ファン・ユニット単体では
 12V直結で元気よく動作したのを確認済みで、おそらくファンまで
 信号が行ってないってゆう不具合だろう・・・ってとこまでは判っています。
 今回は、ファン駆動リレーを確認しようって事で作業開始~。。。

 
   

 センターコンソールとグローブボックスを外して、リレーの捜索開始~
 でも、僕はR107 SLの整備マニュアルとか配線図を持って居ないんですが
 実際、メチャクチャ無謀ですよね・・・
 大丈夫かしらん。。。(>_<)

 クライメートコントロールボックスからエンジンルーム内に設置してある
 ブロアーファンユニットまでの信号ラインを辿っていくと途中にリレーが
 密集している部分に突き当たります。。。丁度、グローブボックスの奥に位置します。

 取りあえず、ここのリレー密集地帯のリレーを全部外して確認する
 ことにしました。

   

 上の画像は、そのリレー密集地帯からリレーを全て外した状態です。

   

 で、これが取外したリレー達。。。
 ここには、タバコサイズのもの3個。サイコロ・キャラメル大のものが2個
 取り付けてありました。

   

 一番左に刺さっていたリレーは、アイドル・スピード・コントロール
 とかのラベル表示があってこれでは無いよねってことで調査対象外
 ってふうに決めつけてしまいます。。。(^_^;)

   
   

 後のタバコ大2つとサイコロキャラメル大2個は使途不明リレーってことになります。

 今回は、これらをバラして中を調査してみました。
 (殆ど興味本位ですけどね・・・(^_^;))

   
   
   

 まずは、タバコ大その1です。
 構成部品は、大きなメカリレーと機能不明IC、とタイマーICらしき物。
 と、今では珍しい水晶発振器らしき部品が有ります。この時代のタイマーICは
 発信器を外出しにしてたのかな?
 あと、この時代FETは開発されていなかったと思うので恐らく
 3端子レギュレーターかな?が、有って 他にフツーのトランジスタとか
 抵抗、コンデンサといった在り来たりな部品構成。
 電気の専門家なら構成部品で、このリレーが何をしてるかって言えるんでしょうけど 僕は専門では無いので良く判りませんね・・・。。(T_T)

 ベンツ整備の先輩HPで似たようなリレーが出ていて
 これ、フェールポンプリレーかもしれません。http://mercedesbenz.fc2web.com/feal.htm

   
   

 次にタバコ大その2です。こちらは、同じく先程の先輩HP情報から
 エアコンリレー(エアコン・コンプレッサーリレー)と思われます。
 http://mercedesbenz.fc2web.com/aircon.htm

 いずれの2つとも今回の確認では、ハンダクラックなどの不具合は確認出来ませんでした。
 まあ、今回のブロアーモーター廻らずの不具合は直接関係なさそうな
 部品とも言えそうですが・・・?

   

 次なる荒行は、サイコロキャラメル大リレーの分解。
 これ、どちらも同じパーツナンバーで全く同じ物ですね。
 アルミケースでカシメられていて、非分解性を全面(?)に主張してますが
 構わずバラしちゃいます。。。

   

 で、こんな感じ・・・

   

 見たところ断線やハンダ不具合は観られませんね・・・。

   

 接点がちょっと荒れていたので・・・

   

 気休めかも知れませんが、磨いてみました。。。まず、A接点。

   

 続けてB接点を研磨。

   

 それなりに綺麗になりました。。。(^_^)v

   
   

 アルミケースをプライヤーでカシメ直します。。ちょいとグズグズですが
 抜け落ちる事は無く・・・使えそう。。。

   

 早々、車体に組み込んで確認~(^^)/
 ・・・あれ、全然変化無いじゃん・・・(>_<)

 つづく・・・