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思惟石

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『11/22/63』 過去は改変を求めない

2025-04-22 13:34:54 | 日記
『11/22/63』
スティーヴン・キング
訳:白石朗

ハリー・ボッシュ仲間の先輩と久しぶりに飲んだ際、
お薦めされたので、さっそく読みました。
すごく久しぶりにミステリ(SF?)を読んだかも。

そもそも私はスティーブン・キングって
ほとんど読んだことがないのです。
なんか、物心ついた頃から売れすぎてるというか。
ハリウッド映画とか、小説作品以外の情報が多すぎるというか…。

なので、ほぼ初キング。
む。文章うまいな。読みやすいな。そしておもしろいな。
さすが大御所…。

『11/22/63』は、一言でいうとタイムトラベルもの。
過去の特定の時間と場所にだけ通じている
時空の穴(通称「兎の穴」。アリスね)がありまして。
・過去は改変を好まない
・改変しようとすると抵抗する(エンストから大事故まで)
・一旦、未来に戻り、再び過去に行くと、前回の改変はリセットされる
・過去の衣類・食料・金などは持ち帰れる
というルール。

最後の固有物が時空をジャンプできるのだけが解せぬ。
お金の通し番号とか、牛肉のカロリー(リセット後に過去にいけば
まったく同じ牛肉が買える)とか、どうなってるんだろう。

まあとりあえず受け入れまして。
このルールで何をするか。

主人公は「ケネディ暗殺の阻止」を託されます。
託されるものが大きすぎ〜。

ちなみに小説の「現在」は2011年。
穴が通じているのは1958年。
ケネディ暗殺が1963年です。
(タイトルの11/22/63って、それぞれの年代を
表しているのかと勘違いしてましたが、これは
ケネディ暗殺の日の英語表記。63年11月22日のこと)

というわけで主人公は5年ほど、
暗殺犯の身辺調査をしたり
田舎で英語教師(本職)暮らしをしたり。

いや、5年は長いよ…。
主人公もバタフライエフェクトとか
時空の「共振現象」とか自覚しているけれど、
教師として学生の人生に関わっちゃうし、
恋もしちゃうし、バタフライ飛ばしまくりです。

読んでるこちらも「過去に干渉しすぎ〜!!!」と
ハラハラしまくりーのです。

で、クライマックスがケネディ暗殺の阻止でしょ。
時空が歪むよ〜!と思いながら下巻は一気に読んでしまった。

エンディングはそう来るか〜!
というのもコミで、さすがのベストセラー作家だぜ!と唸る。
うーん、ジェイクの人生に幸あれ。
あとルートビア(名前とは裏腹にノンアルコールの甘い炭酸飲料。
高野さんがイスラム圏で勘違いして飲んでキレてた)飲んでみたいな。

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