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【読書メモ】2011年3月 ③

2019-07-29 15:54:58 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年3月 ③>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『ぐるりのこと』梨木香歩
リリー・フランキーの映画とは関係無いらしい。
結構思考の深いところを書いている随筆。
軽く読む感じではないか。

(梨木香歩の第二エッセイ集『ぐるりのこと』は2007年初版。
 エッセイのタイトルは、京都に住む茸研究家の吉見昭一氏が
 「(最近の子どもたちに向けて)自分のぐるりのことに
 もっと目を向けてほしい」というような話しをし、
 身の回りのこと=「ぐるりのこと」という語感や表現から
 インスピレーションを得たとか。

 身近なことをテーマに扱いつつも、深く、まっすぐに、思索している印象。
 ちょっと難解に感じる部分もありますが、
 梨木香歩という人物のモノの考え方が
 誤魔化しも衒いも修飾も無く、伺えるようなエッセイです。
 こちらも、真正面から読んだ方がいいな、と思えるような。

 第一エッセイの『春になったら苺を摘みに』の
 軽くつまみ食いしたくなるような、
 何度もちょこちょこ読みたい感じとは
 だいぶ印象が異なると思います。
 
 ちなみに映画は『ぐるりのこと。』(2008)
 木村多江とリリー・フランキー演じる夫婦の物語。
 しつこいですが、梨木さんのエッセイとは、一切、1ミリも、
 関係ないようです。
 映画の内容は知らないけど)

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