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『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』

2022-08-03 18:23:09 | 日記
『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』
中野京子

<名画で読み解く>シリーズ第3弾。
他に、「ハプスブルク家
ブルボン王朝
イギリス王家
があり、残すは『プロイセン王家』だけとなりました。
コンプリート目前だぜ!さみしいぜ…。

さて。
ロマノフ朝の始まりはミハイル・ロマノフの即位(1613年)。
ですが、
元を辿るとモスクワ・ロシアの初代ツァーリである
イワン雷帝のお妃さまの家系です。

イワン雷帝が後継者を決めないまま亡くなったせいで、
すったもんだして、偽王子(ドミトリー)が登場して(2回も出た)、
たくさん人が死んで、ミハイル・ロマノフに王冠が巡ってきたと。

ミハイルも死にたくないから、ツァーリになるのが嫌だったらしい笑
デスヨネ!笑

なにしろ、ロシア皇帝(ツァーリ)は
平穏な亡くなり方をする人が、ほんと〜に少ない。
古代ローマ皇帝かよ!と言いたくなるくらい
暗殺されるし変死するしアル中or鬱になる。

なんとな〜く、ほの暗く、うすら寒く、影が多いんだよね。


以下、収録作。

ワシーリー・スリコフ『フョードシヤ・モロゾワ』
シャルル・フォン・ステュイベン『ピョートル大帝の少年時代の逸話』
  ピョートル大帝の義理の姉で、皇位争いをしたソフィアの絵画が
  なかなかの迫力です。
  イリヤ・レーピン『皇女ソフィア』
  ゴールデンカムイのソフィアのモデルは、
  皇帝暗殺を企んだ”ソフィア・ペロフスカヤ”説らしいですが、
  見た目的には、この絵画が近くないか?
  と、私は密かに思っています。
ニコライ・ゲー『ピョートルと息子』
カルル・ヴァン・ロー『エリザヴェータ女帝』
コンスタンチン・フラヴィツキー『皇女タラカーノヴァ』
  この自称皇女は偽物みたいですね。
  皇族を詐称する案件、ロシアは多いよなあ。
  偽ドミトリーとか偽アナスタシアとか。
  アレクサンドル1世の晩年説の老人とかも近いか。
  民衆が求めている雰囲気もあるのかもしれませんね。
ウィギリウス・エリクセン『エカテリーナ二世肖像』
ニコラ=トゥサン・シャルレ『ロシアからの撤退』
ジョージ・ドウ『アレクサンドル一世』
イリヤ・レーピン『ヴォルガの舟曳き』
山下りん『ハリストス 復活』
ボリス・クストーディエフ『皇帝ニコライ二世』
  皇太子時代に日本でも暗殺未遂に遭う(大津事件)、
  受難のラストエンペラー。
クロカーチェヴァ・エレーナ・ニカンドロヴナ『ラスプーチン』

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