『蝉かえる』櫻田智也

『蝉かえる』櫻田智也
読みました。

あらすじとか紹介文に
「ブラウン神父、亜愛一郎に続く、”とぼけた切れ者”名探偵である、
昆虫好きの青年・魞沢泉（エリサワ セン）」
と書かれていまして。

なんとなく期待していなかった（失礼）笑

だって、こういう前例を引く紹介文って、
大抵の場合は「劣化版」になるじゃないですか。
（「２１世紀の『そして誰もいなくなった』だ！」みたいな）

けれど、魞沢（エリサワ）くんはとても魅力的でした。
亜愛一郎より好きかも。

短編集なんですけど、それぞれの語りや
読後感に不思議な清涼感があって、それも良かった。

魞沢くんの登場作でもある『サーチライトと誘蛾灯』も
読んでみようと思う。

余談も余談だけど、作者の櫻田智也さん、
若かりし頃にデイリーポータルZのライターだったそうです。
DPZから推理作家！
すごい経歴である。