思惟石

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『三体Ⅱ 黒暗森林』おもしろかった!けどね!

2021-09-06 16:03:07 | 日記
『三体Ⅱ 黒暗森林』
劉慈欣
大森望, 立原透耶, 上原かおり, 泊功:訳

『三体』三部作中の、第二部。
続編も図書館で予約してみました。
1年半とは言わずとも、数ヶ月くらいは気長に待つつもりで。

予約から1週間で借りれた笑。
早いな…。
まあ、進むごとに豪快にページ数が増えるからね…。

さて『三体Ⅱ 黒暗森林』。
とうとう単行本で上下巻に。大増量。

感想はというと
「おもしろかった!
 おもしろかったけど、文句を言いたいこともある!!
 しかし、おもしろかったよ!」
である。

上巻の前半がちょっと辛いのです。
むごいとか、怖いとかじゃないんだけど。

今回の肝である「面壁者」のひとりで、
第二部の主人公でもあるルオ・ジーが
びっくりするくらい魅力を感じない人物で、辛い。
んで、特に前半が辛いのよ。

「僕の妄想の中の恋人を探してよ」と
国際機関に堂々と言っちゃうの。
キモチワルイ。
「これは地球を救う計画の一部である」
って、自分に対して恥ずかしくて死ぬんじゃないかというレベルの
アホみたいな嘘を国際機関に堂々と言っちゃうの。
キモチワルイネ…。
その女性像が「清楚・素直・純潔」って感じで
想像力の無さが以下略で
そのアホみたいな理想像の女が現れて、
大人しく嫁になる感じも略…、いや、マジキモチワルイ。

なんだこれ。
何読まされてるんだよ。
こういうタイプのSFなの?

と、苦痛に耐えながら超スピードで流し読んだね。

そして上巻後半、
面壁者に対しての破壁者が現れます。
「こういう破り方は予想してなかった!」
という面白さがあった。
メシア登場だ!(読者的に)

さらに冬眠明け。
180年後の地球文化もおもしろい。
シー・チアンも帰ってきた(だいぶ丸くなっちゃったけど)!
おかえり!
ルオがキモチワルイんだよ!助けてダーシー!!

そして下巻のラストに、凄いカタルシスが!!!

これはおもしろかった。
このラストを読むためだけでも価値があるというくらい、
よくできている。

前半でぶん投げなくてよかった…。

でもまあ、ルオ・ジーは好きになれないな。
シー・チアンがあんなにルオを買う意味がわからない。
面白かったけど。

そして第三部はこれ以上に「SFとして面白く」、
これ以上に「主人公がダメ」らしい。
読むの迷うな…。
とりあえず図書館で予約してみようかな…。
コメント
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