『椿宿の辺りに』梨木香歩
ちょっと不思議で自然豊かな世界で
小難しい思考を巡らせる男性ががんばる、
この作者らしい物語。
「痛み」が象徴的に描かれる長編小説です。
主人公の佐田山幸彦(名前!)が
自分のルーツとちょっと不思議な人々と
そして謎の「痛み」と、向き合うお話し。
古事記の海幸彦山幸彦の兄弟物語も、
この小説の重要な軸となっています。
(とはいえ孫に「やまさちひこ」って名付けるか、祖父よ!)
で、祖父・佐田藪彦氏の故郷である
「椿宿(つばきしゅく)」の辺りに向かうわけです。
山幸彦の三十肩(自称)の痛みも辛そうだけど、
従姉妹の海子(本名は海幸比子である。祖父の命名!!おい!!)の
痛みとの取り組みも大変そう。
なのに、二人とも飄々としている。
粛々と「痛み」と取り組んでいる。
うらやましくはないけれど、
そうありたいな、と思う人たちである。
『f植物園の巣穴』の続編、もしくは兄弟作品と言える
物語らしい。
f植物園、一応10年前に読んでいるんだけど、
リンクする箇所が全然わからない…。
再読しますか!
ちょっと不思議で自然豊かな世界で
小難しい思考を巡らせる男性ががんばる、
この作者らしい物語。
「痛み」が象徴的に描かれる長編小説です。
主人公の佐田山幸彦(名前!)が
自分のルーツとちょっと不思議な人々と
そして謎の「痛み」と、向き合うお話し。
古事記の海幸彦山幸彦の兄弟物語も、
この小説の重要な軸となっています。
(とはいえ孫に「やまさちひこ」って名付けるか、祖父よ!)
で、祖父・佐田藪彦氏の故郷である
「椿宿(つばきしゅく)」の辺りに向かうわけです。
山幸彦の三十肩(自称)の痛みも辛そうだけど、
従姉妹の海子(本名は海幸比子である。祖父の命名!!おい!!)の
痛みとの取り組みも大変そう。
なのに、二人とも飄々としている。
粛々と「痛み」と取り組んでいる。
うらやましくはないけれど、
そうありたいな、と思う人たちである。
『f植物園の巣穴』の続編、もしくは兄弟作品と言える
物語らしい。
f植物園、一応10年前に読んでいるんだけど、
リンクする箇所が全然わからない…。
再読しますか!