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山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ミドリセンチコガネ(緑雪隠黄金)

2010-10-29 22:19:22 | 昆虫
近くの里山の道沿いを歩いていてミドリセンチコガネを見つけました。
センチコガネは糞虫の仲間では比較的ポピュラーな種類で、昔は里の平地でもよく見られたものです。

しかし農業の機械化で牛を飼う農家がなくなり、糞が無いため彼らの里での居場所が無くなった
のか最近では平地で彼らを見ることはほとんどありません。

ところでこのセンチコガネですが、平地で見られるものは主に光沢のある黒色をしたものが多く、少し山地に
入ると画像のような緑色や藍色をした美しい種類が多くなります。

糞虫というと何か「不潔な虫」と思われるかも知れませんが、自然界では哺乳動物の糞を分解する
上で彼らは非常に重要な役割を果たしています。

哺乳動物の排泄した糞は元々多くの肥料成分を含みますが、それらが植物の生育に必要な土壌に含
まれる養分に移行するには、糞を餌として食べ、土中に運ぶという糞虫の分解活動が循環の中で大きな役割を
はたしているのは疑いのないところです。

山岳地帯で放牧などが行われていても、土壌や水などの環境の清浄が保たれているのは
彼らの働きによるところが大きいのかも知れません。




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