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山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

2010-04-07 06:51:07 | 双子葉離弁花

近年、平地ではやたら目につくケシ科の一年草があります。名前をナガミヒナゲシと言いますが、

この植物は、皆さんの家の近くでもきっと見られると思います。

下の画像にありますように、花の色は少しくすんだオレンジ色で、道路の端や荒れ地、それに歩道の街路樹の

植えてある土の部分などにもよく生えています。

ヨーロッパ原産の帰化植物で、1960年に東京で発見されたのが最初で、その後は急速に分布を広げ、

現在では、ほとんど全国どこででも見られるほど繁殖しています。

花の雰囲気からは、同じケシ科の園芸種アイスランドポピーなどとよくにていますが、園芸植物として移入された

という記録はなく、何か別の植物の種に混入しての上陸と思われます。

乾燥やコンクリートによってアルカリ化した土壌や都会的環境にも強く、小さな種子を大量に作ることから、

今後もかなりの速度で増え続けることが予想されます。

今のところ、生態系への影響などはないようですが、注意深く見守る必要がありそうです。


ナガミヒナゲシ<ケシ科 ケシ属> 帰化植物 一年草



コメント (4)
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