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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

球場で観戦できる喜び -日大三高野球部2021-

2020年11月09日 | 高校野球
夏の西東京大会、母校日大三は準々決勝で敗退。
最後のミーティング(当該日記後半部参照)を終えたら、落ち込んでる間もなく、
1~2年生部員による、2021年度チームが発足。
9月には秋季東京都大会予選が開幕し、来春のセンバツ甲子園出場を賭けた戦いが始まる。

その前に、8月の夏休み期間中には、全国各地の強豪チームと練習試合を行う。
例年ならば私も、母校グラウンドへ足を運び、新チームを激励(ヤジの割合多し)しながら戦力を確認するのだが、
この時勢ゆえ、練習試合の観戦は断念。選手情報をほとんど知らぬまま、都大会・ブロック予選を迎えることとなった。
ただし、ブロック予選は、各校のグラウンドで、あるいは近隣の野球場を借りて実施されるのだが、
一般客どころか父兄も入場不可の無観客開催となり、試合の結果は、東京都高野連のHPで確認するしかなかった。

ブロック予選 1回戦 日大三30-0帝京大高 ※5回コールド
初回に11点、2回に10点取り、記念すべき新チームの初公式戦は圧勝。
ブロック予選 決勝 日大三5-0都立小岩
5回終了時で0-0。初戦に点を取りすぎて腹イッパイだったのか、都立校相手に意外な苦戦。
とりあえずはブロック予選を突破し、勝ち抜いた64校による本大会進出が決定。
なお、本大会は条件付きながら、一般客の観戦も可能となった。
私自身は、昨年秋大会準々決勝、神宮第二球場最後の試合となった、帝京戦以来の生観戦になる。
観戦の条件とは、○入場は5千人が上限 ○マスク着用 ○球場入口で検温、アルコール消毒 ○連絡用アドレスの登録
さらに○鳴り物での応援禁止 ○大声での声援も禁止 ○おまけに飲酒までも禁止だと。
最後のふたつ、大声=ヤジと飲酒が禁止というのは、まるで「お前は来るな」と勧告されたようで不愉快である。
まあ、私もそれほど非常識な人間ではない(と思う)ので、上記条件を守り、おとなしく観戦することにした。

1回戦は諸事情により観戦に行けず、またまた高野連HPで試合経過を追っていた。
秋季東京都大会1回戦 日大三13-3明法


いきなりの3失点はけしからんが、その裏打線が爆発し、主導権を握ったのがよかった。
2回戦は私も生観戦すべく、1年ぶりとなる八王子球場へ。
外野側に場所を移した、球場入口で消毒し、検温も済ませ場内に入る。


ヘタクソな写真で申しわけないが、「ああ…やっぱり球場はいいなあ」と感嘆。
バックネット裏の席に陣取り、試合中はヤジはもちろん大声も出さず(多少ボヤく程度)、拍手を送ったのみ。
この日の先発は、1年生の矢後。初めて見たけど、なかなかいいピッチャーであった。


「なかなかいい」理由は、ボールが先行しなかったこと、変化球でもストライクが取れたこと、
そしてひとりもランナーを出さなかったこと。5回とはいえ完全試合は立派だ。
打線は9安打で3塁打が3本。盗塁も何度か成功させるなど、足を使った攻めが目立った。
結果は10-0と文句のない快勝。やはり私が観戦していると、選手も気合が入るようだ(?)。
2回戦 日大三10-0都立千歳丘


こちらは試合後の挨拶。三高はやはり、体格のいい選手が多い。


試合後は、生ビール販売員のように、背中にアルコールを背負った係員が、場内を消毒していた。ご苦労様です。


母校の快勝はもちろん嬉しいが、それよりも、球場で試合を生観戦できる喜びがそれを上回ったよ。

次の3回戦は、昨年秋も敗れた帝京との再戦が濃厚であった。
帝京も別の球場で、三高と同じ時間帯に2回戦に臨んでおり、観戦仲間が途中経過を何度も確認していた。
仲間「帝京、1点先制された」。私「おっ、いいね。楽に勝ち上がられてはたまらないからね」。
仲間「帝京、追加点を奪われた」。私「ヒヒヒ、そのまま負けてもいいぞ」。
仲間「試合終了。帝京は都立小山台に0-10の5回コールド負け」。私「なんだそりゃ!?」
試合巧者の前田監督が率いる、東京屈指の強豪である帝京との対戦はもちろんイヤだが、
その帝京を10-0で破った都立校なんて、もっとイヤな相手である。

一抹の不安を抱えたまま迎えた3回戦。入場時に偶然、小倉監督も一緒になったので「監督、今日もお願いします!」と挨拶。
監督は「ああどうも」と軽く会釈すると、すぐに準備運動をしている選手たちの方に向かい、指示を出していた。
どんなに風体の冴えない人間でも、決して無視せず応対する小倉監督を、私は尊敬してやまない。

※囲みの中が小倉監督

この日の三高は、背番号10だが実質エースの宇山が先発。都立小山台も、帝京を5回無失点に抑えたエースが登板。
初回からチャンスは作るものの得点できない三高。一方の小山台も、序盤の好機をつぶし、互いにゼロ行進。
5回裏二死から、相手の2連続エラーのあと、6番川島のタイムリーで三高が先制。
だがその後は、小山台のファインプレイや三高の凡打(苦笑)が重なり、追加点を奪えず。
元々、部員も父兄も大勢いる小山台側スタンドの方が、応援人数は多かったのだが、
球場全体の雰囲気もやはり、判官びいきで都立の小山台をあと押しするムードだった。
1点差で迎えた7回表、小山台は3番からの好打順。ここで三高守備陣に、ビッグプレイが出たのである。
吹奏楽や声援は不可能でも、大きな拍手でプレッシャーをかける小山台スタンドに対し、黙々と投げ続ける宇山。
そんな宇山のストライクに対し、ショートの鎌田が「ナイスピー!」と激励。さらにその直後、周囲の内野陣に対し、
「声出して(い)こうぜ!」と発破をかける。そのひと言を、私は何年も待ち望んでいた!

3年前、エース櫻井(現:ベイスターズ)の孤軍奮闘に、内野陣が声を出さないことを嘆いて以来(詳細はこちら)、
ピンチや劣勢の時に沈黙してしまう、選手たちの姿勢に、私は常々不満を抱いてきた。
声を出して投手や味方を鼓舞することなんて、そんなに難しいことではないだろう。
当たり前のことを当たり前にやる。そしてそれを周囲にもうながす。鎌田よ、よくぞやってくれた。
実際その後は、「ナイスボール!」「こっちこーい!」「おりゃー!」などと、内野陣の声掛けが活発に。
「こっちこーい」って叫んだ某選手には、「お前、ちゃんと捕れるのかよ」とツッコミたかったが、それは言わぬが花(笑)。
結局この回は、クリーンアップを三者連続三振に仕留め、勝利を一気に手繰り寄せる。
最終回も逆転のランナーを出すピンチを招いたが、奮起した宇山が相手4番から再度三振を奪い、なんとか逃げ切った。
3回戦 日大三1-0都立小山台


残塁12はいただけないが、帝京に大勝した相手を破ったのだから文句はいえまい。
対都立戦の連勝記録を163(たぶん)に伸ばし、準々決勝に進出。相手は系列校の日大豊山だ。
鎌田のビッグプレイに感動した3回戦に、文字数を費やしてしまったので(笑)、こちらは手短に。
準々決勝 日大三6-2日大豊山


2点を先制された直後、鎌田の走者一掃3塁打で逆転。その後も得点を重ね主導権を奪った。
鎌田はショートの守備でも何度か好プレイを見せ、チームの危機を救ってくれた。
彼の写真を載せてやりたいが、見つからないので、代用画像を掲載しておく。
 
※日本スポーツ新聞社「週刊ゴング増刊号 世界最強タッグ戦名勝負100」より

プロレスファン、しかもだいぶ昔のマニアしかわからないボケで申しわけない。
カマタ、いや鎌田の攻守にわたる援護を受け、この日もエース宇山が完投勝利。
打線は6点を奪ったものの、またまた残塁12。2試合連続ふたケタ残塁はいかんね。
4番でキャプテンの山岡が、私の目の前では無安打なのも心配。2回戦の3塁打も、実際は相手外野手の落球だし。
いい当たりは飛ばしているので、準決勝以降の爆発を期待している。

この日の試合後は、八王子球場から八王子駅まで歩き、北口にある『麺屋土竜(もぐら)』でランチ。
注文したのは、お店の名前がついた「土竜つけ麺」1000円。 ※「ライス」40円も追加


麺の上には味玉、チャーシューの他、大きな人参、玉ねぎ、サツマイモ、モヤシ、キャベツ、紫キャベツ、青菜など、
色とりどりの野菜を盛りつけた、「映える」メニューである。実は野菜嫌いの私であるが、全部残さずたいらげたよ。
次の準決勝は14日土曜日、神宮球場にて。相手は東東京の強豪・二松学舎だ。
三高野球部の諸君も私を見習い、ランナーを残さず、キッチリ生還させてほしいものである。
繰り返しになるが、球場で観戦できる喜びを決勝戦でも、そして来春の甲子園でも味わいたい。ガンバレ三高!
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