前回日記の最後の方で予告したように、今回は手打ちうどんのお店『福助』さんを紹介する。
お店の場所は小平市で、最寄り駅は西武線の青梅街道なのだが、おそらく駅名より街道名の方が有名なので、
「青梅街道のどこだよ!?」と突っ込まれるのを避けるため、あえて二番目に近い新小平駅をブログタイトルにする。
かつては清瀬に店舗があったが、数年前に自宅を改装した現店舗に移転したと聞いた。
いざお店に向かってみると…おお、外観はまさに自宅だ。
入口脇に看板もあったので、ここが福助さんで間違いない。「営業中」の貼り紙があるドアから、さっそく入ってみる。
中に入ると、やっぱり店舗ではなくおウチそのもの。玄関で靴を脱ぎ、奥に向かって歩いていく。
見知らぬ方のお宅に入った後ろめたさから、なんとなく無言のまま、抜き足差し足で歩いてしまう。
これではまるで、空き巣に入った男である。実際はやったことないけど(←本当か?)。
しばらくすると、存在に気付いてもらえたようで、「いらっしゃいませー」の声がかかり、ひと安心。
奥の室内には厨房があり、カウンター席とテーブル席もあるが、やっぱりどう見ても自宅だ。
なお、店内では料理以外の撮影は禁止されているので、内観の写真がないことをご了承願いたい。
昼のピークタイムは過ぎていたので、テーブル席に案内された。
この日は、お得意の日が沈む前の酒としてビール中びん550円と、
おつまみ兼うどんの具材として、玉子・かしわ2個・ちくわの「天ぷら盛合わせ」300円、
そしてメインのうどんは、メニューにおすすめと赤字で記載してある、「ざるうどん」を注文。
うどんは、讃岐風で文字通り真っ白な「白うどん」と、武蔵野風でやや褐色がかった「田舎うどん」の2種があり、
さらに小(2玉)600円から、中(3玉)・大(4玉)・特大(5玉)まで、+100円でひと玉ずつの増量が可能。
つけ汁も普通の「冷や汁」の他、+50円で「肉汁(熱いつけ汁)」など3種を用意。私は「田舎うどん・小・肉汁」を選択した。
厨房ではご夫婦が協力して調理をしており、完成した料理は、女将さんが運んでくれた。
最初にビール、続いて天ぷら、うどんと差がなく運ばれてきたが、せっかくなのでまとめて撮影。
※ざるうどんには野菜=糧(かて)が付きます
田舎うどんはネーミングのとおり、荒々しく力強い麺で、噛み締めるたびに小麦の風味を感じる。
ひと玉約170グラムなので、計約340グラム。全然(小)ではないので、少食の方は注意。
肉汁は、鰹ダシの効いた関東風の黒いツユに、お肉とネギがたっぷり。田舎うどんとの相性も良好だ。
天ぷらは私の好きな3種だし、それぞれ単品で頼むより100円お得なのもありがたい。
卓上の「カレー塩」を付けたら、面白い味になった。うどん屋さんにしては、珍しい調味料が置いてあるね。
入店直後は正直、よそのおウチに上がりこんだみたいで、やや居心地が悪かったが、
女将さんの接客もよかったし、なにより天ぷらもうどんも美味しかった。
特にうどんは、もうひとつの「白うどん」や、別のつけ汁も試してみたいので、当然のように再訪を決意。
数ヶ月後に訪問し、やはり日が沈む前のビールと、「半熟玉子天」100円、日替わりメニューから「舞茸天」150円を注文。
うどんは、白うどんの小に、「手搾りゆず果汁入り冷汁」650円を選択してみた。
見た目ではわからないだろうが、ツユにはゆず果汁由来の酸味があった。
味玉天の残りを添えた白うどんは、田舎うどんとはタイプこそ違うが、コシの強さは共通。
一般的な讃岐風うどんが、すすったときの表現がツルツルだとすると、このうどんはヅルヅルだ。
このニュアンス、わかってもらえるだろうか…書いている私自身も、実はよくわかっていないのだが(恥)。
白うどんも素晴らしかったが、私は田舎うどんの方が好みかな。
だが、福助さんのうどんメニューは「つけ」だけでなく、「ぶっかけ」や温かい「かけ」もある。
商品によっては、白うどんが上回ることもあるはずなので、いろいろ試してみたい。
なお、紹介した2種のうどんは、現在の価格で表記したが、訪問時は今より50円安かったことを付け加えておく。
先日、久しぶりに訪問した際は、この時勢ゆえ、入口に消毒液が置いてある。
先述したように、料理以外の撮影はNGなのだが、しずかちゃんがかわいかったので、つい撮ってしまった。
この日は、ビールと一緒に、日替わりメニューの「ハモの天ぷら」300円と自家製の「焼豚」300円、
※ハモは鱧の漢字表記だったかも
さつまいも、大葉、ナス、シシトウの「野菜天盛合わせ」200円(安い!)をオーダーした。
焼豚は提供時に、「バルサミコ酢を使っていますので酸味があります」と女将さんから説明があった。
酸味といってもイヤな酸っぱさはなく、ほのかに香る程度なので、酢が苦手な私も大丈夫だった。
肉厚なハモの天ぷらには、少しだけ塩を付けて食べた。こういう、旬の食材の天ぷらはいいね!
この日のシメは、前回日記でも紹介した、「月見うどん」650円を田舎うどんで。
【玉子が汁に混ざらないよう、最初に汁だけ全部飲み、残った麺と玉子を絡めて、釜玉風にして食べる】
上記の「マツコ式月見うどんの食べ方」(※前回参照)を実践すべく、熱々の汁を飲みまくったのだが、
このツユが、べらぼうにウマい!
関東風の濃いダシと、関西風の滋味あるダシを足したような、今まで味わったことのないツユだ。
著名うどんブロガーさんの記事で、福助さんのかけうどんを見たときは、関西風の薄いダシだったし、
うどんに詳しく、福助で食べた経験もある方にも画像を見てもらったが、「前はこんなに黒くなかったと思う」とのこと。
武蔵野風の田舎うどんを選択したから、関東風の黒いツユを混ぜたのだろうか。
ということは、白うどんで注文したら、薄口ダシで提供されるのかな。近いうちに再訪して確かめなくては。
でも、この日の黒いツユもまた味わいたいし…となると次回は双方、つまり「かけ」を2杯喰わなくてはな。
おウチのような店舗で、家庭的な雰囲気の中、プロの味を提供している福助さん。
コロナ感染者が再び増加傾向にある中、再度「ステイホーム」と叫ばれることがあっても、
ここなら「ハイ、ちゃんとウチにいますよ」と言い訳できるから大丈夫だろ(←それはダメなのでは)。
手打ちうどん 福助
東京都小平市小川町2-1307-20
西武線青梅街道駅から徒歩約6分、JR新小平駅から徒歩約11分、西武線一橋学園駅からも徒歩圏内
営業時間 11時15分~15時 14時半ラストオーダー
定休日 月、火(祝祭日は営業)
お店の場所は小平市で、最寄り駅は西武線の青梅街道なのだが、おそらく駅名より街道名の方が有名なので、
「青梅街道のどこだよ!?」と突っ込まれるのを避けるため、あえて二番目に近い新小平駅をブログタイトルにする。
かつては清瀬に店舗があったが、数年前に自宅を改装した現店舗に移転したと聞いた。
いざお店に向かってみると…おお、外観はまさに自宅だ。
入口脇に看板もあったので、ここが福助さんで間違いない。「営業中」の貼り紙があるドアから、さっそく入ってみる。
中に入ると、やっぱり店舗ではなくおウチそのもの。玄関で靴を脱ぎ、奥に向かって歩いていく。
見知らぬ方のお宅に入った後ろめたさから、なんとなく無言のまま、抜き足差し足で歩いてしまう。
これではまるで、空き巣に入った男である。実際はやったことないけど(←本当か?)。
しばらくすると、存在に気付いてもらえたようで、「いらっしゃいませー」の声がかかり、ひと安心。
奥の室内には厨房があり、カウンター席とテーブル席もあるが、やっぱりどう見ても自宅だ。
なお、店内では料理以外の撮影は禁止されているので、内観の写真がないことをご了承願いたい。
昼のピークタイムは過ぎていたので、テーブル席に案内された。
この日は、お得意の日が沈む前の酒としてビール中びん550円と、
おつまみ兼うどんの具材として、玉子・かしわ2個・ちくわの「天ぷら盛合わせ」300円、
そしてメインのうどんは、メニューにおすすめと赤字で記載してある、「ざるうどん」を注文。
うどんは、讃岐風で文字通り真っ白な「白うどん」と、武蔵野風でやや褐色がかった「田舎うどん」の2種があり、
さらに小(2玉)600円から、中(3玉)・大(4玉)・特大(5玉)まで、+100円でひと玉ずつの増量が可能。
つけ汁も普通の「冷や汁」の他、+50円で「肉汁(熱いつけ汁)」など3種を用意。私は「田舎うどん・小・肉汁」を選択した。
厨房ではご夫婦が協力して調理をしており、完成した料理は、女将さんが運んでくれた。
最初にビール、続いて天ぷら、うどんと差がなく運ばれてきたが、せっかくなのでまとめて撮影。
※ざるうどんには野菜=糧(かて)が付きます
田舎うどんはネーミングのとおり、荒々しく力強い麺で、噛み締めるたびに小麦の風味を感じる。
ひと玉約170グラムなので、計約340グラム。全然(小)ではないので、少食の方は注意。
肉汁は、鰹ダシの効いた関東風の黒いツユに、お肉とネギがたっぷり。田舎うどんとの相性も良好だ。
天ぷらは私の好きな3種だし、それぞれ単品で頼むより100円お得なのもありがたい。
卓上の「カレー塩」を付けたら、面白い味になった。うどん屋さんにしては、珍しい調味料が置いてあるね。
入店直後は正直、よそのおウチに上がりこんだみたいで、やや居心地が悪かったが、
女将さんの接客もよかったし、なにより天ぷらもうどんも美味しかった。
特にうどんは、もうひとつの「白うどん」や、別のつけ汁も試してみたいので、当然のように再訪を決意。
数ヶ月後に訪問し、やはり日が沈む前のビールと、「半熟玉子天」100円、日替わりメニューから「舞茸天」150円を注文。
うどんは、白うどんの小に、「手搾りゆず果汁入り冷汁」650円を選択してみた。
見た目ではわからないだろうが、ツユにはゆず果汁由来の酸味があった。
味玉天の残りを添えた白うどんは、田舎うどんとはタイプこそ違うが、コシの強さは共通。
一般的な讃岐風うどんが、すすったときの表現がツルツルだとすると、このうどんはヅルヅルだ。
このニュアンス、わかってもらえるだろうか…書いている私自身も、実はよくわかっていないのだが(恥)。
白うどんも素晴らしかったが、私は田舎うどんの方が好みかな。
だが、福助さんのうどんメニューは「つけ」だけでなく、「ぶっかけ」や温かい「かけ」もある。
商品によっては、白うどんが上回ることもあるはずなので、いろいろ試してみたい。
なお、紹介した2種のうどんは、現在の価格で表記したが、訪問時は今より50円安かったことを付け加えておく。
先日、久しぶりに訪問した際は、この時勢ゆえ、入口に消毒液が置いてある。
先述したように、料理以外の撮影はNGなのだが、しずかちゃんがかわいかったので、つい撮ってしまった。
この日は、ビールと一緒に、日替わりメニューの「ハモの天ぷら」300円と自家製の「焼豚」300円、
※ハモは鱧の漢字表記だったかも
さつまいも、大葉、ナス、シシトウの「野菜天盛合わせ」200円(安い!)をオーダーした。
焼豚は提供時に、「バルサミコ酢を使っていますので酸味があります」と女将さんから説明があった。
酸味といってもイヤな酸っぱさはなく、ほのかに香る程度なので、酢が苦手な私も大丈夫だった。
肉厚なハモの天ぷらには、少しだけ塩を付けて食べた。こういう、旬の食材の天ぷらはいいね!
この日のシメは、前回日記でも紹介した、「月見うどん」650円を田舎うどんで。
【玉子が汁に混ざらないよう、最初に汁だけ全部飲み、残った麺と玉子を絡めて、釜玉風にして食べる】
上記の「マツコ式月見うどんの食べ方」(※前回参照)を実践すべく、熱々の汁を飲みまくったのだが、
このツユが、べらぼうにウマい!
関東風の濃いダシと、関西風の滋味あるダシを足したような、今まで味わったことのないツユだ。
著名うどんブロガーさんの記事で、福助さんのかけうどんを見たときは、関西風の薄いダシだったし、
うどんに詳しく、福助で食べた経験もある方にも画像を見てもらったが、「前はこんなに黒くなかったと思う」とのこと。
武蔵野風の田舎うどんを選択したから、関東風の黒いツユを混ぜたのだろうか。
ということは、白うどんで注文したら、薄口ダシで提供されるのかな。近いうちに再訪して確かめなくては。
でも、この日の黒いツユもまた味わいたいし…となると次回は双方、つまり「かけ」を2杯喰わなくてはな。
おウチのような店舗で、家庭的な雰囲気の中、プロの味を提供している福助さん。
コロナ感染者が再び増加傾向にある中、再度「ステイホーム」と叫ばれることがあっても、
ここなら「ハイ、ちゃんとウチにいますよ」と言い訳できるから大丈夫だろ(←それはダメなのでは)。
手打ちうどん 福助
東京都小平市小川町2-1307-20
西武線青梅街道駅から徒歩約6分、JR新小平駅から徒歩約11分、西武線一橋学園駅からも徒歩圏内
営業時間 11時15分~15時 14時半ラストオーダー
定休日 月、火(祝祭日は営業)