明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

日大三高野球部2020 最後の神宮第二球場

2020年02月07日 | 高校野球
だいぶ遅くなったけど、今さらながら、昨秋の母校野球部の戦いを一気に振り返る。
新チームの主将はセンター渡辺で、サード柳館とファースト大城(夏まではライト)が3・4番打者を務める。
昨年チームでもスタメンであり、夏の西東京大会の準々決勝にて敗れた原因となる、
マズい守備を見せた3人(詳細はこちら)が、今年の主軸となるわけだ。
どうにも縁起悪いが、現時点では彼らを超える選手が見当たらないのも事実。当然、守備には不安を抱える。
投手陣は、エースが左腕の児玉、リリーフが柳館。両者は昨年チームでも登板経験あり。
1年生にも宇山、岡村らの左腕がいて、私は未見だが、ライトの星もいい球を投げるそうで、まずまずの布陣。

私の新チーム初観戦は、8月中に三高グラウンドで行われた、島根・開星との練習試合。
最近の甲子園常連校で、夏の島根大会でも準Vという強豪相手に、15-1と圧倒。


結果的には大勝だが、エラーもなどのミスも見られ、相変わらず個々のプレイは雑な印象があったし、
そもそも、ウチが強いのではなく、相手が弱かった可能性が高い。
試合中も、三高の失策時に「どうしたオラー」などのヤジを飛ばすなど(そのくせ大差負けかよ)、態度も悪かった。
あんなチームに負けたら、まさしく「末代までの恥」である。
※2月8日、例の発言をした監督の復帰が発表された。部員には最低限の礼儀を教えてやってほしい

迎えた秋季東京大会・ブロック予選。勝ち上がった64校が、本大会に進出となる。
ブロック1回戦 日大三23-0文教大付・目黒学院の連合チーム ※5回コールド


キャプテン渡辺の先頭打者ホームランなどで23点を奪い、新チームの初陣を飾る。
試合途中、相手監督が自軍選手のミスを激しく恫喝していたので、「じゃあお前がやってみろ」とヤジってやった。

ブロック2回戦(決勝) 日大三4-0錦城

 
初戦で23点も取り腹イッパイだったのか(←競輪でよく使われる表現)、打線が沈黙し予想外の苦戦。
打撃陣は今年もムラがあり、本大会出場ではまた、昨年のように無名校に負けるのでは、と不安になった。

数日後、東京大会の抽選結果が発表された。無名校どころか、初戦から実力校とばかり当たる、相当キツイ組み合わせ。
また、私の大嫌いなW稲田実業が、部員のハレンチ行為で出場辞退したという吉報…いや、残念なニュースもあった。

1回戦 日大三3-1八王子 
2回戦 日大三2-0安田学園

どちらの試合も台風・雨天による順延があり、球場には応援に行けず。
両校とも、甲子園出場経験のある実力校だが、観戦した仲間に試合内容を聞いたところ、
相手ピッチャーのレベルはそれほど高くなく、要するに投手戦ではなく貧打戦だったそうだ。
3回戦の相手は、最近分が悪い東海大菅生。さすがにこの試合は観戦に出かけた。
ベスト16で当たるのはもったいない好カードゆえ、八王子球場には大勢の観客が詰めかけた。
3回戦 日大三7-5東海大菅生


初回にいきなり4失点し、「オレが観戦に来た途端コールド負けか」と不安になったが、その後はしぶとく守り、追加点を許さず。
攻撃陣も、2回表に二死から、下位打線で1点返したのは大きかったと思う。
試合が進み8回、満塁のチャンスで途中出場の星が、右中間に走者一掃の逆転三塁打。
その裏すぐに追いつかれたが、続く9回表も、二死から死球と二塁打でチャンスを作り、バッターは柳館。
一塁は空いてるし、次の4番大城はチャンスにメタクソ弱いので(この日は5打数ノーヒット)、敬遠も覚悟したが、
菅生バッテリーが勝負してくれたおかげで、勝ち越し2点タイムリーが飛び出した。
その裏の菅生の攻撃は、児玉をリリーフした柳館がきっちり抑え、難敵相手に7-5で競り勝ち。
なんだ三高、やればできるじゃねえかこのヤロウ! ※実際に球場で叫んだヤジ
だが、勝利に浸る間もなく、次戦の相手はこれまた優勝候補の帝京。秋の三高、本当にクジ運が悪い
帝京も、東京屈指の強豪である関東一を撃破しての勝ち上がりであり、この対戦は事実上の決勝戦とも評された。
対決の舞台となる神宮第二球場は、東京五輪後の再開発による解体が決定しており、
今回のブログタイトルにもあるように、日大三-帝京戦が同球場での最終試合となる。
ちなみに、帝京の前田監督は、三高と菅生の試合を、八王子球場の観客席で偵察しており、
名将がどんな三高対策を練ったのか…実に不気味であった。

迎えた11月3日の準々決勝。好カード及び最後の神宮第二ということもあって、早朝から超満員。
この日は2試合が組まれており、第一試合は、日大二-創価。三高らの試合は第二試合である。


こちらの球場を知らない方のために、球場内の風景を簡単に紹介。
プロ野球で使用する神宮第一と比べ、客席とグラウンドの距離が近く、選手への声援(&ヤジ)がしっかり届く。


一塁側は、試合のないときはゴルフ練習場になっている。ちなみに、ここからの観戦は不可。


両翼91メートルと狭く、フェンスも低いのでホームランが出やすい。
グラウンドは、もうすぐ解体するため整備・修復が甘く、ところどころ人工芝が剥がれたひどい状態。
あと、関係ないけど、レフトスタンド後方には、高級中華の『登龍』の広告があるのだが、


こちらの餃子は1人前2100円(しかも外税)もするのである。
1人前5個なので、1個あたり420円。この値段で普通の店の1人前だろう。高級にもほどがある!
HPを覗いたら、麺類も炒飯も1900円~、ランチの定食も2800円~、一番安いピータンですら1700円と、驚愕の価格が並ぶ。
チャイナドレスのお姉さんが、Hなサービスでもしてくれるのか? と疑いたくなるよな(←お前だけだ)。
私は一生足を運ぶことはないと思うので、どなたか、ここの餃子を食べた感想を聞かせてほしい。

さて、第一試合は、終盤に得点を重ねた創価の勝利で終了。


続いて第二試合…と思いきや、どうやら当球場最後の試合ということで、セレモニーをやるらしい。
高野連(?)の連中を中心とした記念撮影に、お偉いさんの挨拶。どうでもいいので画像は縮小版で。
  

気勢を削がれたが、いよいよ注目の準々決勝・日大三-帝京のプレイボールを迎えた。
長年、東京の高校野球を牽引してきた両チームの激突ゆえ、最後の神宮第二にふさわしい好ゲームとなった。
1回裏、三高の4番大城がセンターに大きな打球を放ったが、帝京の主将・加田のファインプレイにより得点ならず。
中盤、三高が無死一、二塁の好機を作るも、送りバント失敗、さらに次の打者がセンターにライナーを放ったが
またもや帝京・加田のファインプレイ→走者飛び出しで併殺となり無得点。一死なのになぜ飛び出すかねえ…。
5回表、帝京が一死満塁と攻め込むも、三高のエース児玉が踏ん張り、後続を断つ。
するとその裏、三高が無死二塁と再びチャンスを迎え、バント失敗もあったが2番熊倉が二塁打を放ち待望の先制点。
なおも二死二塁で、続く柳館の鋭い打球は、またまたセンター加田がダイビングして好捕、惜しくも2点目とはならず。
ちなみにこの打球、「実はワンバウンドしていた説」とともに、
その瞬間の動画もネットで流れていた。私が見た限りでは、どちらにも判断できる難しい打球であったが、
加田がこの試合、それまでに2度ファインプレイしていたことが、判定に影響を与えたのは間違いない。

最少失点にとどめた帝京は、次の6回表に、ヒットと三高のバント処理ミスにより、無死二、三塁のチャンスを作る。
三高のミスは、でこぼこしたグラウンドに足を取られてのものか。両チーム同条件とはいえ、痛いミスだった。
ここで帝京は先発投手に代打を送り、内野ゴロで三塁走者を迎え入れ同点。
なおも一死三塁で、続く打者が初球スクイズを決め、あっという間に逆転。この一気呵成な攻めは、さすが前田監督である。
三高も8回裏には、さっきタイムリーを放った熊倉の三塁打で、無死三塁と同点のチャンスを作る。
しかし、期待の3番柳館は三振。続くチャンスに弱い4番大城は、案の定内野フライで走者を還せず。
試合後、観戦仲間が「あそこはスクイズだった」と悔やんだが、大城のスクイズなんて、絶対失敗するでしょ(苦笑)。
一応フォローしておくと、2回戦の安田学園戦での決勝点は、大城の2点タイムリーだったそうだ。

結局、この回も無得点で最終回へ。表の帝京は二死から、レフトへホームラン性の大飛球を放ったが、
三高のレフト(途中出場)國森がジャンプし好捕。これは珍しい、三高のファインプレイ!
勢いに乗りたい9回裏の三高の攻撃だったが、簡単に二死。ここで國森の代打・伊藤の打球が左中間に。
帝京のセンター加田、この球をなぜか捕れず、三塁打に。最後のチャンスで、打者はキャプテンの渡辺。
菅生戦では大当たりだったが、この日は前田監督の偵察・対策により(?)、ここまでノーヒット。
期待を背負った打席だったが、平凡なレフトフライに倒れ試合終了。名門同士の対決は、帝京に軍配が上がった。


秋季東京都大会 準々決勝 対帝京戦(神宮第二球場)
帝000002000→2
三000010000→1


試合後、最後の試合を戦った両チームが、グラウンドに残り記念撮影。


その前に、三高の小倉監督が、勝者である前田監督に近づき挨拶。


小倉監督は、以前から前田監督を尊敬していたし、名将同士のツーショットにマスコミ陣は大喜びだったし、
実際に私も撮影しておきながらあえて言うが、このシーンには違和感があった。
記念撮影とはいえ、つい数分前に春の選抜甲子園への道が断たれたのだから、
前田さんの方が年長とはいえ、小倉監督がすり寄った(ってのは言いすぎか)のは、残念だった。
もし反対の立場だったら、つまり帝京が負けていたら、前田さんは絶対に小倉さんに近づかず、
口を真一文字に結んだまま、不満げな表情で立ち尽くしていたと思うよ。
まあ、このような小倉監督の勝負に徹しきれない「人の好さ」が、この日の敗因でもあると同時に、
現在の日大三高野球部の魅力でもあるのだから、仕方がない。
監督、これからも応援しますので、どうか三高野球部をお願いします!  次は勝って前田さんに挨拶に行きましょう。

あと、神宮第二球場よ、数々の素晴らしい思い出をありがとう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そういう店で 私は食べたい... | トップ | 熊本、博多、八王子、そして... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事