竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

成田さくらの山

2006-07-12 13:27:31 | Weblog
 今から33年前、英国ロンドンの中心部のアメリカ大使館や日本大使館のあるグロブナースクエアー近くに住んでいた。西側近くのハイドパークに出て空を見上げると、そのあたりは西方のヒースロー空港に向かう航空路にあたっており、便が多い夕方には、ほぼ等間隔で進む飛行機が常に3機ずつ見えており、先頭の一つが小さくなって消える頃には後尾に別の一つが現れているという具合であった。
 なお昨年旅行の途中、ロンドンへ飛んだ時、飛行機からハイドパークを鮮明に見ることができ、コースは当時と変わっていないことがわかった。

 成田への航空路で見上げた空に同時に3機を継続的に見ることは難しいと思うが、着陸のラッシュ時の空港近くではそれに近い状況になる。
 一機が着陸しようとしている頃、遠くから空港に近づきつつある2機の姿が見え始めている。遠くから飛行機が現れる時は、着陸コースへ近づいて来た後に方向をコースに合わせると、小さな点の前面のライトが見えるようになり、それが飛行機であることがわかり、徐々に鮮明な形に成長してくる。

 成田空港に隣接する「さくらの山公園」へは、これまで何度も行っている。正式にオープンしたのは2000年4月であるが、整備される3~4年前頃からそこへ行っていた。その頃も見える光景は飛行機についてはほぼ同じであった。

 開園時、桜の苗木が沢山植えられていたが、年月とともに育ち、「さくらの山」にふさわしくなりつつある。しかし、それとともに新しい悩みが出てきた。

 これまで、木々が小さくて見通しがよいに時は、上述のように、空港に接近する飛行機が、遠く光の点として現れ、徐々に大きくなりながら近づき、ジャンボ機になって直前を通って着陸する、ダイナミックなパノラマ的光景を見ることができたが、木が大きくなるとともに、遠くまでの見通しが悪くなってきた。

 これまでの光景を見慣れた者にとって、木の陰からいきなりジャンボ機が飛び出してくるのではいかにも唐突で十分には楽しめない。

 そこで先日成田市役所の担当課へ、そのような状況を考えて植樹・樹木管理を提案するメールを送ったところ早速返答をいただいた。

 当方の提案も理解はいただけたようであるが、「三里塚の面影」を残した公園にしようとすると、名のように沢山の桜がある公園にせざるを得ず、当方の要望に整合する姿を実現することが難しくなるようである。

 ともかくそのような意見もあることを記憶にとどめ、今後の検討の際の一つの意見として考慮に入れて貰える余地を残したようである。

 その後、夏、行ってみると、着陸機の航路の方向の木々が剪定してあることがわかった。しかし、提案したように、見通しのためかどうかは確認していない。



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