以前、市内の大相撲の式秀部屋の打ち上げパーテイの席上、当時の市長がスピーチの中で、「近隣の市には無くてわが市で自慢できるものとして、大学、相撲部屋、牛久沼がある」、と述べていたことがあった。
流通経済大学は、現在、大学サッカー界のトップにあり、式秀部屋では3人の幕下力士をはじめとする力士達が、関取の座を目指してがんばっている。牛久沼には、
こぶ白鳥が数十羽住み、市の鳥として市民に愛されている。
6月6日、雨上がりの午後、牛久沼へ行ってみると、沼の辺で2組の白鳥の親子がそれぞれ、訪れた人々の視線を集めていた。
そのうち、一組が水から上にあがり、芝生の中で、草を啄んだりしていた。数メートル先にいる人をあまり気にするようでなく、しばらく陸上で過ごした後、水に戻って行った。さすがに、親は、子供達を守るため、近づきすぎた人を威嚇するような仕草も見せていた。
まだよちよち歩きの子をつれて、陸に上がって人々に近づくのは、見ている人にとって、嬉しいことではあるが、極めて危険なことでもある。
2年ほど前、牛久沼で、子白鳥7、8羽が、何者かに襲われて死んでいたとの新聞記事を読んだことがある。そのようなことにならないことをせつに願っている。
牛久沼 ・ 筑波山も見える
白鳥の親子
もう一組の白鳥の親子
こちらの子白鳥の方が幼いようだ
上陸して来た
親に見守られて
芝生にて
草を啄む
ブログに投稿して、このような微笑ましい光景を紹介できることは嬉しいことであるが、人が多く訪れて、白鳥が驚かないかということも心配になる。
追記:
現在2羽の子のいるグループには、もともと7羽の子がいたらしい。、そのように写っている友人の写真を見たし、新聞の記事にも載っていたらしい。どうして減ったのか知らないが、死んでしまったらしい。
残ったものだけでも元気に育って欲しい。
6月16日朝、行ってみた時は、3羽の子の親子は前と同様に陸上に上がって来ていた。危険がいっぱいありそうで心配である。
さらに追記:
その後、さらに6月20日に行ってみた。親2羽と幼い子3羽、及び、親2羽と少し大きめの子2羽の2組の家族は、それぞれ仕切られた金網の囲いの中に収容されていた。窮屈そうに見えるが、それぞれが安全に暮らせるまではやむを得ない。取り合えず一安心と言わざるを得ない。
再びさらに追記
その後、19日経た7月9日、梅雨の合間の少々暑い日、牛久沼へ行ってみた。白鳥の雛達は、親と囲いの中に保護されていたが、まだ幼さの見えた前回よりかなりたくましくなっていた。
大きめの方の2羽のうち1羽はなぜか黒くなっていた。
小さめの3羽もそれなりに大きくなっている。
その後 :
7月17日に牛久沼の白鳥の囲いに行ってみると親2羽と子2羽がいたところに、子が4羽いて、親はいない。
近くにいた人に聞くと、ここの親には元々7羽の子ができたが、3羽は弱って死亡し、2羽もかなり弱っていたので、保護センターに出して、ここには親2羽と子2羽が残っていた。
保護・治療して2羽が回復したので、その日の朝、戻って来て合流したのだそうだ。
しかし、いきなり戻しても、親はもはや自分の子とは思わずに攻撃する恐れがあったので、親は隣の囲いに移したそうである。確かに、親が金網越しに子を見守っていた。
子白鳥4羽は兄弟であるが、2ヶ月近く別に暮らしていたので、育ち方に差があり、まだ馴染めないようであった。
4羽の子が同じ囲いに住むことになった
手前2羽が前からおり、右上2羽がこの日に戻ってきた。
前から親と一緒にいた子
かなり大きい。
この日、戻って来た子
産毛が目立ち、少し小さい。泳いだ後、羽の手入れをしていた。
この日は、前からいて大きくなった白い方の子が、戻って来た灰色の子を、時々追いかけたりしていたが、慣れれば仲良くなるものと期待している。
白色と灰色の子がいるが、いずれは皆、白くなるそうである。
さらにその後
7月23日、前回から6日後、白鳥の子がどうなったか牛久沼に見に行った。
小さい方の子3羽の家族
あの小さかった雛のような子も結構大きくなった。
別れていた2羽ずつが一緒になったグループ
大きさに差はあるが、同じ兄弟が最初のように
一緒に戻ったので仲良くなっていた。よかった。
7月29日、青空に浮かんだ白い雲がきれいなので、牛久沼へ行った。そして、その後の白鳥の子がどうなったか見た。それぞれ大きくなり、元気だった。
最初、小さな3羽の子の居たグループ
ちょっと見た目には親子が区別つかないくらい大きくなった。
子4羽のグループ
白いのが大きく見え、灰色のは小さく見える。
8月17日 いずれも元気であった。
子3羽のグループ
左上が親で、手前3羽が子、大きさはほとんど同じ
子4羽のグループ
草を投げ与えたら、食べようとして偶然このように並んだ
元は3羽グループより大きかったが、色が親と違い、幼く見える
その後、何度か牛久沼に立ち寄ったが、それぞれの親子の家族は、別々の囲いの中にいたが、しばらく見ないでいて、12月18日に立ち寄った時に見ると、それぞれの囲いは全ての鳥に開放されており、白鳥の成鳥や鵞鳥、鴨、ゆりかもめなどが入り乱れていた。
ここで育っていた子白鳥も含まれていると思われたが、どれも同じ成鳥に見えて、区別はつかなかった。
何はともあれ、無事に育ったようで、何よりであった。来年また、新たな子が生まれて、育ってくれることを願いたい。