某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

ヒトラーの兄貴の嫁さんはアイリッシュだった

2014-07-31 21:20:51 | ちょっと面白い話
 今日のインディペンデント紙(イギリス)に面白い(私が知らなかったと言う意味で)記事があった。
 アドルフ・ヒトラーの異母兄にアロィス・ヒトラーと言うのがいた。1911年の夏、ダブリンの名物「ホース・ショウ」でアイルランド娘ブリジッドと会い「ドイツでホテルを経営している」と言って仲好くなる。実はダブリンのシェルバーン・ホテルと言う(今もある)ホテルのボーイだったが、こんなことはよくある話(嘘はヒトラー家の特技。)やがてイギリスにわたり結婚し、子供が授かる。パトリック・ヒトラーと名付けられる。いかにもアイリッシュな名前だ。アドルフ・ヒトラーがイギリスに来て、兄貴のオーストリアでの兵役を免除するよう工作した、と夫人のブリジッドは書いているらしいが、歴史家は、此の日時にヒトラーはドイツにいた、と調べ上げて、その話は嘘と決めているらしい。
 やがてアロイスは妻子を捨ててドイツに帰り、死亡通知をブリジッドに送り再婚する。後に重婚罪になる。パトリックは一度叔父ヒトラーに会いに行くが、その後母子でアメリカに移住し偽名で暮らす。パトリックはアメリカ軍に従軍し武勲をたて勲章を授与される。叔父の軍隊と勇敢に戦ったわけだ。
 前から少しずつ言われていたことではあるが、嫁さんがアイリッシュだったとは知らなかった。アロィスがどのような政治的信条の持ち主だったかはまだわからないが、ひょっとすると、アイルランドやイギリスで一時台頭したブルー・シャーツと言うファッシスト集団とかかわりがあるかもしれない。いやいや、現代史と言うのは、毎日新しいネタが飛び込んでくるから、油断も隙もない。もし今日これを読まなかったら、とたんに「もうご引退ですか」と誰かに引導を渡されるだろう。運動不足になるな。

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