某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

軽い一杯 乳癌のもと

2015-08-20 01:53:46 | ちょっと気になる話
 ハーヴァードの公衆健康研究所とボストンの女性病院が30年にわたる共同研究で、女性88,084名男性47,881名を追跡調査した結果、毎日軽く一杯(light to moderate drinking)を続けると、女性は乳癌になる率が高くなる、ということが分かったという。昨日発表されたらしい。この調査の結論的警告は女性の乳癌ばかりではなく、軽い一杯でも癌の危険はあるのだから、身内に癌に犯された人がいたら、完全に禁酒しなさい、軽く一杯といえども侮るな、ということらしい。困った警告だ。酒瓶やパブの入口に煙草の箱と同じ警告を書くようになるかもしれない。「アルコール飲料は癌を発生させます」と。
 沢山飲む人、飲みながら煙草を吸う人が男女とも癌にかかりやすい事は前からわかっていた。しかし、軽く一杯ならむしろ体に良いと思う人が多かった。このlight to moderate drinking とはどのくらいか、良く分からないのだが、女性は 1 standard drink,男性は 2 standard drink とある。ますますわからないが、多分ビールならジョッキ一杯、ワインなら2~3杯というところだろう(食事中だから)。日本酒なら1合か。毎日飲むのでなければ(例えば3日に一度なら)3 合か?
 「酒は百薬の長」と昔から言う。だから少しなら体に良いと思われていた。日本ばかりではない。アイルランドでも「ギネスは体に良い」と宣伝され、献血の後ギネスを一杯飲ませてくれるし、産婦にギネスを飲ませるのも珍しくはない。黒いから造血作用があると思われているのかもしれない。
 フレンチ・パラドクスというのがある。欧米には心臓疾患の人が多いのだが、フランス人だけは心臓疾患が他のヨーロッパ諸国やアメリカより少ない。理由は赤ブドウ酒をフランス人が沢山飲むからだと判明している。あんなにワインを沢山飲んでいるのに心臓病が少ない、何故か、というところから、パラドクスと言われていたらしい。ポりフェノールのお陰だが、今度の調査では酒の種類は問わなかったらしい。フランスの女性には乳癌が多いのかな。一日おきに飲めば大丈夫なのかナ。こうした大量のサンプルを集め追跡する研究は手間がかかるし(コンピュータが助けてくれるだろうが)色々なことを教えてくれるから大事なのだが、どうももう一つはっきりしないところがある。新聞記事ではなく、元の研究を読めばわかるのかもしれないが。
 デートのときに女性が酒を飲みたいと言ったら「乳癌になりたいか」と脅かすと良い。デート代が安く済むだろう。こんな事をすぐ思いつくから、私にはデートの機会がゼロなのかもしれない。
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