吹矢絶不調。僅か一週間練習できないでいたら、全然当たらなくなった。それまで、10メートル先の的に30本撃って、悪くても160点くらいだったのが、不調も不調119点まで下がった。合格最低点150点を殆ど出せない。練習会でも不調のまま。仲間に「不調ですな」「何か精神的悩みでもあるんじゃないですか」「女に振られたかな」と散々からかわれた。いつも「うまいだろう」と得意気な顔をしているから、ここぞとばかり仇をとられた。終わってからの飲み会でも「今日は絶不調でしたな」と駄目押しされた。普段、飲み会では吹矢の話はしないのに。「他人の不幸は蜜の味」か。
練習中に高橋先生が見かねて「一本ずつ、7・10・8・6・9メートルと距離を変えて撃ちなさい。ナットウハロックと覚えると良い」と指示してくださった。初めの5本は難しかったが、次の5本ではかなりほぐれた。それまで10メートルで固まっていたのがほぐれて、当たっても当たらなくても気持ちよく吹けた。
早速家での練習にもこれをやった。調子よくなって、6メートルから9メートルまでは殆どが中心に当たるようになった。だが、10メートルになるとまだいけない。たった1メートルの違いなのに。「来年中に四段になる」などと忘年会で公言したからバチが当たったのだろう。的に当たればいいのに。
練習中に高橋先生が見かねて「一本ずつ、7・10・8・6・9メートルと距離を変えて撃ちなさい。ナットウハロックと覚えると良い」と指示してくださった。初めの5本は難しかったが、次の5本ではかなりほぐれた。それまで10メートルで固まっていたのがほぐれて、当たっても当たらなくても気持ちよく吹けた。
早速家での練習にもこれをやった。調子よくなって、6メートルから9メートルまでは殆どが中心に当たるようになった。だが、10メートルになるとまだいけない。たった1メートルの違いなのに。「来年中に四段になる」などと忘年会で公言したからバチが当たったのだろう。的に当たればいいのに。