某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

国会議員会館の食堂

2014-06-09 13:39:25 | ぼやき
 先日国会議員会館と言うところに行った。生まれて初めて。第一だか第二だか忘れた。天井の高い立派なビル。5月の真夜中に凄まじい轟音をとどろかせて戦闘機が何日も飛び回ったので、何をやってるんだ非常識な、と厚木飛行場周辺の住民10人 ばかりで抗議に行ったのだ。出てきたのは防衛省と外務省の若いお役人たち。返事は型通りで「米軍に問い合わせたところ、運用上の必要からだ、という返事でした。皆さんが大変辛い思いをされていることは重々承知しております。米軍には出来るだけ夜中には飛ばないよう申し入れてあります」という。後はのれんに腕押し。とうとう「どっち向いて仕事してるんだ。あんた方も日本人だろう」などと、怒りを抑えつつも、語気鋭く迫る人もいた。後で「良い年をしてお恥ずかしい」と反省していたが。
 終わってから食堂で昼飯を摂った。初めてなので何でも珍しい。一番驚いたのは、席が三通りに区分されていたこと。一番奥の窓際が議員専用の席。間仕切りもあって、見えにくくなっている。その手前は議員同伴の席。議員と歓談しながら食べるときはそこなのだろう。一番手前は一般席。私達は当然そこに座った。脇を大勢の中学生が通った。社会科の勉強で議会見学に来たと言う。気がつくとそういう中学生が沢山いた。終わって出たら、そこにも大勢の中学生(か小学生)が順番待ちをしていた。帰宅後孫に聞いたら「あれは一番つまらなかった。何も覚えていない」と言ったから皆行くのだろう。
 「つまらないのは議会見学だけじゃないな。役人の返事はもっとつまらない」と、これは年甲斐もない感想。それにしても議員さんと言うのは偉いんだな。食堂の座席まで区別している。
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反戦を詠む投稿歌

2014-06-09 01:43:15 | ぼやき
 久しぶりに朝日の歌壇俳壇から気になるものを拾ってみる。
① 反戦を詠む投稿歌増えにけり それだけ危機の迫れる証ぞ (佐佐木幸綱選)
② 霧まとい迫る不気味な艦隊のごと 集団的自衛権行使   (  々   )
③ 戦争を知らない人の大望で 開かれてゆくパンドラの箱  (高野公彦選)
④ 憲法の抜け穴探るまつりごと 議事堂古りて罅の入りたり (  々  )
⑤ 身に過ぎる気高き理想掲げ来て 我等がものに終に成し得ず(永田和宏選)
⑥ 菖蒲湯の男の子に戦させまいぞ             (稲畑汀子選)
⑦ 憲法の抜け道探ぐる木下闇               (金子兜太選)
 沢山の選者が毎回この様な短歌と俳句を選ぶ。投稿者の切実な思いが選者をうつのであろう。
 福島を思う歌はひところよりかなり減った。地名を詠みこんだ次の二首を、双葉の被災者の作とすぐわかる人も少なくなっているかもしれない。
⑧ 眺望よきこのマンションは心地良し されど夫は夜の森を恋ふ (国立市女性)
 「夜の森」は、まだ帰れない富岡町の一地域の名で桜の名所。日本百選にいつもはいっている。今年も綺麗だったろうが、花見は出来なかった。
⑨ また一人ましな現場を求め去る 浪江の空の渡り鳥のごと   (南相馬市男性)
 浪江も原発のすぐそばの町。住めない。請戸川と言うきれいな川があって、鮭が川を埋め尽くして遡上する。鮭は何も知らないで遡ってくるのだが、事故前と違って取る人は誰もいない。採卵・孵化・飼育・放流が出来なくなったから、何年かすると遡上も減るだろう。朝日俳壇に、前に「請戸川 何も知らずに 鮭遡る」というのがあって、このブログに載せたことがある。

 自分だけわかるような気がして、一人でウフッと言うようなのを見つけると楽しくなる。
⑩ 「田中くんは殊勲甲ね」と 六十年ロサンゼルスに住む姉の言う
 「殊勲甲」は戦時中の特別表彰。特に勇敢で戦果を上げた軍人に授けられた名誉。そこから偉業を達成すると殊勲甲と言われた。相撲で殊勲賞と言うのは戦時中の殊勲甲から来ている。ロサンゼルスのお婆さんはこの元の方だけ知っているのだろう。
⑪ ほととぎす禿頭なればつるり撫づ 
 ホトトギスは「てっぺん禿げたか」と鳴くそうだ。読んで私もつい頭を撫でた。            
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