某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

糞と梅毒の間。

2013-08-15 16:38:58 | ぼやき
 第二次大戦に従軍したイギリスの兵隊が、テレビの番組のなかで、難しい(私には)なぞなぞを出した。「辞書の中で虐殺はどこにある?」答えは「糞」と「梅毒」の間。英語辞書の話。糞はShit,梅毒はSyphilis。(大量)虐殺はSlaughterだから、先の二つの単語の中間に並んでいる。戦争・戦闘と言うのはこの三つのSを辞書の順番通りに繰返すことなのだと言いたかったらしい。まず朝Shitして、昼には敵を
Slaughterし、運が良ければ帰ってきて、夜はSyphilisをもらう危険を冒してまで一夜を楽しむ。どうせ明日はどうなるかわからないから。
 もう人間じゃないな。
 
 
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白衣の天使

2013-08-15 04:22:09 | ぼやき
 このところテレビで朝から深夜まで第二次大戦関連のドキュメンタリを放映している。日本のものやイギリスのもの。凄い映像や意外な状況を沢山教えてくれるので勉強になる。第二次大戦については、かなり知っているつもりだったが、新知識・訂正・補充・忘れていたことの再確認など沢山あって楽しい。丸一日やっているからとても見きれないが、幸い再放送がいくつかあるから、まだ見る機会があるだろう。とても全部は見られないだろうが。
 赤十字の看護婦さんも沢山召集されて戦地の病院に勤務していた。今なお元気な方々でも、もう90歳前後になる。その方々を取材したドキュメンタリも放映された(このインタビューを基にした朗読劇もある)。満州の陸軍病院で捕虜の生体解剖を手伝わされた方、敗戦後八路軍の病院で働かされて長く帰国できなかった方、フィリピンに派遣され、最後は傷病兵を支えて山の中を逃げ回り、敗戦を1カ月後にビラで知ってようやく生き延びた方など。彼女は骨と皮ばかりになって逃げまどっている途中で、山下奉文大将に会ったという。大将も逃げていたのだろう。でっぷり肥っていて、此の人何を食べているのかしら、と思ったそうだ。同じ敗残兵でも大将は違ったらしい。
 ロンドンでは、大空襲のさなかに防空壕の中(地下鉄の駅もかなり深いから利用されていた)でアコーディオンを伴奏に市民が陽気な歌を歌っていた。ロンドンのオペラ劇場コベント・ガーデンなどは椅子を取りはらってダンスホールに改造され、休暇の兵隊や工場通いの婦人たちがダンスを楽しんでいた。日本ではダンスホールは禁止された(高級将校や政治家などの芸者遊びは残っていた)。イギリスでは、戦時内閣の首相チャーチルを批判した新聞を、戦争の最中にけしからん、とチャーチルが怒って発禁にしようとして、議会にかけたことがある。言論・報道の自由を説く面白い反対演説(そのまま放映された)があって、圧倒的多数でチャーチルの提案は否決されてしまった。日本では、東条首相の方針を少し批判しただけで、それを書いた新聞記者は高齢にもかかわらず「懲罰召集」になり、しかも、その記者ひとりだけ召集したのでは露骨で国民に分かってしまうから、同年輩の人たち数十人を一緒に召集して胡麻化した。此の老兵たちは皆サイパン島に送られて戦死した。イギリスが特別立派な国だとは思わないが、これほどの違いがいくつもあるところを見ると、日本はどこかおかしいんじゃないか、と思えてしまう。何故、どうして、こうも違うのだろう。今でもあまり変わらないしな。
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