某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

久しぶりのアイルランド映画

2013-04-07 04:55:10 | ぼやき
 正確にはアイルランドを扱った映画というべきかもしれない。タイトルは「シャドー・ダンサー」 銀座のシネ・スイッチでみた。いや難しい映画だった。ハリウッド映画なら顔つきで善人悪人が分かり、筋は単純で、派手に動いてドンパチやるからすぐ理解できる。イギリスやアイルランドの映画は、まるで説明抜きのドキュメンタリー。おまけに外人さんの顔はどれも同じように見えるから、MI5の男かIRAの男か見分けがつかない。女性も同じようで、だれがだれだかわるまでに話は大分進んでしまう。
 吹矢の練習場が銀座にあるから、練習のあとで見た。吹矢のお陰で銀座を少し歩けるようになり、映画館にも行けるようになった。
 映画は、ベルファストに住むIRA系の一家の悲劇。主人公の女性は、弟を英軍とIRAの撃ちあう流れ弾で殺されるという経験を幼いころにする。長じて母親になっても、弟を殺した英軍に復讐する気持ちもあって、IRAの活動家として活躍し、ロンドンの地下鉄に爆弾を仕掛けるが、MI5(英国情報局保安部)に逮捕される。20年以上刑務所に服役するか、それとも密告者になって子供と暮らすか、と迫られ、また、弟を殺したのはIRAの弾だと教えられたりして、結局密告者になる。しかし、彼女の密告とは違う情報によるらしい事件が起こって、MI5の係官も別の情報源(シャドー・ダンサー)がいるのではないか、と探り始める。一端逮捕されながら、ロンドンからベルファストに無事帰って来た女性は、当然IRAに疑われる。私は、いつばれるか、とひやひやしながら見ていた。幸い?ばれずに、しかし、殺人は時に成功?したりするが、最後は子供をつれて北アイルランドから逃げ出す。彼女は知らないのだが、実は「シャドー・ダンサー」を守るための囮だったのだ。では「シャドー・ダンサー」はどこの誰だったか、興を削ぐからそれは言えない。
 結局は話がわかるのだが、いや苦労した。完全に理解するには、あと2回は見なければならないだろう。DVDになるまで待つか。
 DVDといえば、第二次大戦中沢山のユダヤ人を助けたアイルランド人の神父さんがいた。そのことを描いた映画かTVドラマがあって、それも
DVDになっている。「赤と黒の十字架」というタイトルらしい。原名は「The Scarlet and the Black」。「バチカンの紅はこべ」というタイトルもあるから、訳書もあるのだろう。目下探索中。「シンドラーのリスト」のアイルランド版か、アイルランドの杉原千畝さんか。そういえば、シンドラーの役を演じたリアム・ニーソンはアイルランド系だったな。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする