某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

車内の編み物

2011-09-01 12:18:33 | ぼやき
 昨日、珍しく空席のある急行に乗った。向かい側の隅に女性が一人座り隣に中年の男性がすわった。女性はすぐに編み物を始めた。とがった編み棒が隣の男性の顔に届きそうで、見ているこっちがはらはらしていると、くだんの男性がスッと私の隣へ移ってきた。思わず「怖いですね」と声をかけると、「危ないですから」と素直な返事。女性はちらっとこちらを見たが、そのまま編み続けた。隣が空いたから楽だったのだろう。露骨に嫌がられたから、意地をはったのかもしれない。
 いくら空席があるといっても、夕方の小田急線急行。次の駅では満杯になった。いつまで編み続けるのか、とお節介だが気になった。あのとがった棒が目を刺したりしたらえらいことになる。しかし、こっちは本を読んでいて、ふと気が付くと、もう編み物女性はいなかった。車内での暇つぶしなら、もっと安全なことをやればいい。僅か15分位の「勤勉さ」が、大変なことをひき起こすかもしれないのに、と珍しく殊勝なことを考えた。俺だって似たような迷惑を回りにあたえているに違いないのに。
コメント (2)
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